山スキーと山歩き みやぶろぐ

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厳寒の津軽旅④岩木山(嶽ルート)

2019-06-12 | 2018-19山スキー
山域山名:津軽・岩木山(青森県)
期  日:2019年2月9日(土)
参 加 者:みやぶー、どくたーQ
行動記録:嶽温泉450m(9:45)→1030m(11:15/1:25)→8合目1238m(11:50)→スキーデポ1380m(12:25/12:40)→鳥海山1502m→種蒔苗代(13:40)→1515m(14:00)→鳥海山(14:15)→スキーデポ1380m(14:50/15:05)~8合目~嶽温泉(15:40)
<天候:雪>

今日から連休となる3日間は厳冬期の岩木山に登って滑る、津軽旅のハイライト。
山スキーで未踏だった真冬の岩木山に取り付けるとあってワクワク感はMaxだ。

初日は嶽ルートからアプロ―チ。
記録的な強い寒気はまだ上空に居座っているが、冬型の気圧配置は緩んだので山麓の岩木山神社では青空も望めた。







前夜に新幹線で弘前入りして、一番バスで百沢温泉に上がってきたQさんと合流して嶽温泉に到着。民家ではドカ雪降った直後なので雪下ろしをしていた。




稲荷神社脇から入山。




スキーとスノーシューのトレースあるが、凸凹で歩きづらいので適当に避けて登る。ラッセルは脛程度。




素晴らしいブナ林、雰囲気は抜群。




森林限界から滑降した山ボーダーとスライドしたので挨拶し、さらに登ると神奈川のスノーシューパーティに追い付く。




8合目下からは完全ホワイトアウト。




それでも風が弱いので登行は続ける。




1380mでアイスバーンになったので、スキーはデポしてアイゼンに履き替える。







リフト山頂駅から鳥海山北斜面をトラバース気味に進んでみるが、視界がないため雪庇に阻まれ、岩場に遮られ、ルートを見つけられず。
いったん下降して夏道沿いから鳥の海岩稜に登るルートも検討したが、視界が十分に得られず、おぼろげに遠くに見える岩壁?が登れる確信がなく却下。ここは一旦戻ってから鳥海山を直登して山頂稜線に出た。




稜線から鳥ノ海方面への下降ルートを探し、踏み抜きに難儀しながらも下り立った雪原で種蒔苗代の標識を見つける。




百沢からの夏道ルート上にいるので、鳳鳴ヒュッテ方向に向かって歩を進めるが、目標物がない雪面は足元の斜度も分からない状態に。
坪足だと太腿ラッセルでどの方向から来るかも分からない雪崩も怖いので、見えている山頂方向の岩峰基部40度超の斜面を直登する。




岩脇を越えていくと先週の降雨後の強風で叩かれたで斜面はアイゼンの爪がやっと刺さるほどハードバーンになってきた。
頭上にはおぼろげと雪崩の破断面?が現れ、鳳鳴ヒュッテ上の夏道にのるまでは破断面下のアイスバーンをおおよそ40mトラバースして崖をよじ登らなければならない。
ここで午後2時となったのでタイムアップ。これ以上は危険だ。

トレースを忠実に辿り、リフト山頂駅へ。




スキーデポ地に戻り、板を履けば水を得た魚。







8合目下からは視界も良くなり、雄叫びを上げるほどのパウダーを浴びて嶽温泉へ。



















厳冬期の岩木山は厳しい。日本海から迫り上がる独立峰ゆえの気象条件、火山特有の複雑な地形と山頂ドームの急斜面、雪崩、山麓から登る体力とラッセル、時間、低温、高緯度の高い山は関東周辺とは山が違う。
今日は視界がまったく得られなかったので条件が悪い日ではあったが、たった1日で思い知った。

見えている美しい裾野からは想像できないが、しっかりと山スキーヤーのモチベーションを上げてくれた。




ともあれ、無事の下山に乾杯!









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