「休む」ことも勇気

本降りの雨でひんやり、島岡美延です。
体調管理に気をつけたいですね。
今日は日本武道館のはずだったポール・マッカートニー。
今回来日の全公演を中止することが発表されました。
昨年のステージを観た人から、「脱帽！」の感想を聞いていましたが、やはり71歳、体調不良で中止、は正しい判断でしょう。
今後の動向が注目されていた浅田真央選手が、「今季は試合に出ないで考える時間にする」ことを表明しました。
5歳から、ほぼ休むことなく、試合のために続けてきたスケート。
選手になって以来、日本中から常に見守られる存在になったことは、幸せな部分と辛い部分、その両方のせめぎあいの連続だったのでは。
今回の決断を聞いて、「それがいいよ」と、正直、ホッとしました。
高橋大輔選手は、怪我を治すことを優先したいと、出場しなかった世界選手権のあと、「今季の休養」を表明しています。
「しばらく休む」決断、したことありますか？
それは勇気がいるかもしれないけれど、いつの日か、大きな財産になっているはず。

「つながりたい」ですか？

朝から何回、スマホを見ていますか、島岡美延です。
先日、電車の座席で、横一列全員がスマホ中。
昨日は連続して、「歩きスマホ」3人を追い抜きました。
映画『ディス／コネクト（24日公開）』をご紹介します。
SNSで起きた嫌がらせ事件が原因で、自殺未遂を起こし意識不明になる少年。
父親は食事中も電話をするほど仕事に忙しく、息子の自殺の原因がわからない。
クラスの男子がなりすました「少女」に送った写真が、バラまかれたのだ。
加害少年は、父子家庭の寂しさから、屈折した思いを抱えている。厳しい父親は元刑事で、今はネット専門の探偵。
目の前にいながら、お互いの本当の気持ちを知らない二組の親子。
さらに、子どもを亡くした辛さをネットで打ち明ける女性。
ネットの向こうの客に、自分の裸をさらす青年。
つながりを求め、ネット上を彷徨う人々。緻密な脚本と役者が素晴らしいです！
アメリカ映画だけど、日本でも起きていること。
約2時間の映画のあと、あなたがチェックすべき情報はどれだけある？

「父親4人」の6人家族！

初夏の陽気が続きますね、島岡美延です。
花屋からカーネーションが一気に減って、来月は父の日。
科学的に親子関係が証明できる時代に、こんなサスペンスコメディはいかが？
映画『オー！ファーザー（24日公開）』をご紹介します。
原作は『ゴールデンスランバー』『重力ピエロ』等の伊坂幸太郎。
普通の高校生・由紀夫（岡田将生）には、「オヤジが4人いる」という巨大な悩みがあった。
母親がなんと4股をかけていて、由紀夫を身ごもった時、相手の男たちが一斉に「我こそ父親」と名乗りをあげたのだ。
博学卓識の悟（佐野史郎）、ギャンブラーの鷹（河原雅彦）、スポーツ万能の勲（宮川大輔）、女好きの葵（村上淳）は、由紀夫が子どもの頃から、各々の得意分野でアドバイスしながら、仲良く楽しく暮らしてきた。
ある日、由紀夫はゲームセンターで不審な男を目撃し、尾行したことから、事件に巻き込まれる。
謎の武装集団に拉致された息子をオヤジたちは助けることができるのか！？
こんな家族が、あなたをたぶん、ハッピーにします。

自分の住む街、好きですか？

紫外線対策して外出したい日曜日、島岡美延です。
自分の街、好きですか？
リクルート住まいカンパニーによる「住みたい街ランキング」が発表されました。
2010年から始まっていて、1位は4回連続で吉祥寺。
昨年の13位から3位に躍り出たのが池袋。横浜（5位）や自由が丘（6位）を押さえて急上昇です。
9位に上がった武蔵小杉は、川崎市中原区にあります。その中原区区民会議報告会で、司会をしました。
川崎フロンターレのサポータークラブ「川崎華族」代表の山崎真さんとのトークショーも。
「自分の住む街に誇りを持ちたい」という想いから、野球少年でサッカーのルールも知らなかった彼は「地元のクラブチーム」の応援を始めます。
家族で旅行して、「どちらからですか？」と聞かれる時、両親が「川崎から」とはっきり言わなかったという体験談に、会場から「そう、そう」の反応。
川崎？どこ？
今では、「川崎フロンターレのある川崎です」と胸を張ってます、と。
人口増加中の145万人都市川崎、今年、市制90周年です。

劇団ひとり、初監督に拍手

北海道では雪も、島岡美延です。
5月の天候の変化はあなどれませんね。
真っ青な空に突然の雷・・・、それは予期しない大事件！
映画『青天の霹靂（24日公開）』をご紹介します。
ミリオンセラー『陰日向に咲く』に続く、劇団ひとりの2作目の小説。彼は映画化にあたり、脚本、初監督を務めました。
39歳の売れないマジシャン・晴夫（大泉洋）は、生後まもなく母に捨てられ、父とも今や絶縁状態。
そんな彼に届いた、父の訃報。自分の惨めさに絶望する晴夫に、青空から一筋の雷が・・・！
気がついたら、40年前の浅草。
若き日の父（劇団ひとり）と母（柴咲コウ）がいた。
スプーン曲げで人気マジシャンとなった晴夫は、ひょんなことから父とコンビを組むことに。
そして母は妊娠。次第に明らかになる自身の出生の秘密。
果たして晴夫を待ち受ける驚愕の結末とは・・・！？
劇団ひとりが監督としてこだわったマジックシーン。コインもカードも鳩も、すべて大泉本人が習得したもの。
新人監督とは思えない傑作の誕生です。

大物ルーキーは、ゴリラ

関東は暑くなりそう、島岡美延です。
日本やアジアの映画で、ハリウッドに叶わないと思うジャンルがあります。
恐竜や動物などの「フルCG」キャラクターもなかなか真似できません。
そんな中、韓国がついにフルCGの強力なゴリラを生み出しました。
映画『ミスターGO!（24日公開）』をご紹介します。
万年最下位の球団ベアーズ。凄腕スカウトマンが連れてきたのは、なんとサーカスにいたローランドゴリラ、その名もミスターGO。
GOは借金返済のため、ゴリラ使いの少女とともに球団に雇われる。
世間は大騒動になるが、二死満塁の代打の切り札として、快進撃を始めたミスターGO。
噂は日本の球界にも飛び火し、前代未聞のゴリラ争奪戦へ。
さらにライバル球団には、ゴリラの投手ZEROSが登場。
だが、ミスターGOの膝が悲鳴を上げ、果たして運命の対決の行方は！？
スポーツとしての野球、動物とのコミュニケーション、日韓のプロ野球お金事情・・・、CGの技術も素晴らしく、マジメにてんこ盛りの映画です。

犯罪被害に遭わないためにも

雨で肌寒く感じそう、島岡美延です。
今月の姿勢テーマ「スマホを見ないでしっかり歩く」を実践していますか？
もちろん、美しい姿勢でイキイキと歩いてほしい、という願いからこのテーマを掲げていますが、様々な危険から身を守る、という観点も忘れたくありません。
駅の構内などでは、人とぶつかる、キャスター付バッグの存在を忘れる（自分のも他人のも）、ホームでは転落の危険。
道を歩けば、人だけなく、交通事故に遭う危険に満ちています。
そして、それだけではない「犯罪被害」に遭う可能性も。
例えば、ひったくり犯人からしてみると「狙いやすい相手」を探しているわけで、それは「周囲への注意が散漫になっている人」です。
ヘッドフォンで周りの音を遮断している人。
スマホや携帯の操作に夢中で、視界だけでなく、意識や注意力も画面の中にだけ向いている人。
それが夜道を1人で歩いている時となると、さらに強盗、連れ去りなどを含め、命の危険すらあります。
大変なことになる前に、「歩いている時」の習慣をチェック！

金婚式を祝って熱海

今日の熱海は暑くなりそう、島岡美延です。
両親の金婚式を祝う、ということで久々の温泉。
父もこのところ、リハビリ施設での歩行訓練距離が少しずつ伸びていて、杖をつきながら、できるだけ自力で歩いてもらおうというのがこの旅行。
バスにも乗れたし、ホテルで念のため予約していた車椅子も借りずに頑張っています。
若い頃、「私設交通公社」と言われるほど、旅行好きだったという父。
札幌から、青函連絡船を使って、寝台列車、小型飛行機で八丈島、そして熱海、箱根をまわる一週間の新婚旅行を遂行したのが50年前。
両親の実家が大阪と札幌だったため、子どもの頃から、新幹線や飛行機、時々寝台列車も使って夏休みのたびに旅行したし、それ以外にも色々なところへいきました。
父が車を運転しないため、観光バスもよく使い、「どちらの座席が景色がいいか」など、直感的にわかるようになっていったものです。
列車の中で「駅の名前を順番にいう」ゲームなどもやりました。
子どもの頃の旅行の記憶が次々とよみがえる、熱海の温泉です。

辻仁成が描いた京都

雨上がりに晴れて暑くなりそう、島岡美延です。
いつの季節も訪ねたい街、京都。
意外に知らなくて、最も京都らしい空気感の中、美しくも切ない物語が出来上がりました。
映画『醒めながら見る夢（17日公開）』をご紹介します。
まもなく祇園祭。
劇団の人気演出家・優児（堂珍嘉那）とその恋人・亜紀（高梨臨）は、密かに結婚し暮らし始めていた。
次回公演の準備をしながら、どこか空ろな優児。
彼の前に亜紀の妹・陽菜（石橋杏奈）が現れ、亜紀に関する話があるという。それを避けるように冷たい態度を取る優児。
姉妹はサロンバーを営む母（高橋ひとみ）の元で育ち、後継者として期待される陽菜は、重荷に感じ、いなくなった姉、死別した父への想いを募らせていく。
そんな折、陽菜は、孤独な青年、文哉（村井良大）と出会う。
各々が抱える秘密とは・・・。
京都の路地裏、鴨川のほとりなど、さりげない京都の表情を切り取ったのは、小説家・ミュージシャン・演出家として活躍する辻仁成。
古都でしか撮れない、喪失と再生の物語です。

阿修羅展以来の長蛇の列

W杯開幕まで1ヶ月、島岡美延です。
今日、日本代表発表。ブラジルの競技場は無事に完成する！？
こちらは、あと1週間で公開終了。
大混雑覚悟で、東京国立博物館本館特別5室の『特別展　キトラ古墳壁画』に出かけました。
最後尾プラカードに「入館まで80分、中で30分待ち」。実際には50分で入館（閉館まで1時間をきっても行列はそれなり）。
東西南北の壁に描かれた「四神（しじん）」のうち、朱雀・白虎・玄武が展示されています。
獣の顔と人の身体を持つ十二支のうち、子・丑も。
1983年の壁画発見から、剥がして修復という作業を映像で紹介。
明日香村以外で公開されるのは初めて。今後もないかもと思って観にいきましたが・・・、素晴らしい！
よくぞ、極彩色壁画が1300年の時を生き抜いてくれた・・・。本当に「生き続けた」と言いたくなる力強さと繊細さが伝わってきます。
複製陶板も見事なもので、これで「予習」してから、ガラスケースの「本物」とご対面。
いずれ明日香村で再会したいと、強く思いました。