プロの笑顔をほめる

初雪でしたね、島岡美延です。交通機関など大きな混乱はなくて助かりました。
誰かをほめるって結構、大変。あなたはほめ上手ですか？
色々なところで「美しい姿勢」について講演をしています。私の話を何度か聞いてくれた会社経営者の方から、素敵な話をうかがいました。
「美しい姿勢で笑顔になってどんどん挨拶していくと、仕事は向こうからやってくる」・・・いいですね、実践して下さっているって。
この方、最近ではその素敵な笑顔で「相手の笑顔をほめる」ことを心がけているとか。
お蕎麦屋さんで「ご主人の笑顔はいいねえ」とほめたら、頼んでいない天ぷらが出てきた！　
旅先のお土産屋さんで店員の笑顔をほめたら、ばら売りのお饅頭をいくつかおまけしてくれた！　
飛行機のフライトアテンダントもほめたら、通るたびにいつも笑顔を見せてくれた！
これぞ笑顔による「Win・Win」です。みんな笑顔で幸せな気持ち。ほめるほうもほめられたほうも。
「笑顔のプロ」の接客業の方だって、やっぱりほめられたら嬉しいのです。

究極のワザの攻防！

久々の雨、と思ったら雪になりそう、島岡美延です。
乾いた花壇や空気、お肌にも潤いをもたらしますように。
自分の仕事に誇りを持つ、それがある一線を越えると（？）、すごい世界！
その究極ぶりに徹底的に迫るドキュメンタリー映画『ピアノマニア（21日公開）』をご紹介します。
世界の名だたるピアニストから、絶大な信頼を寄せられている最高の調律師シュテファン・クニュップファー。彼はピアノの老舗ブランド、スタンウェイ社の技術主任。
一年がかりで取り組んだのは、ウィーン・コンツェルトハウスにおける、とあるレコーディングのための調律だった。
曲は、バッハ晩年の未完の傑作「フーガの技法」。演奏者は、現代音楽の旗手ピエール＝ロラン・エマール。
試し弾きのたびに次々と注文を繰り出す完璧主義のピアニストと、職人の意地とプライドにかけて、その無理難題に応えていく調律師。
音楽のことがわからない人でも、彼らの間に流れる「濃密な空気」に圧倒されます。
音楽に詳しいあなたなら、感動して卒倒するかも。さぁ、耳をすませて！

失われた時間、思い

入学式の景色が変わるかも、島岡美延です。
東京大学が「秋入学」の本格的検討を始めました。桜の季節という「ニッポンの情緒」より、「世界基準に対応」するため。
高校卒業後の春～夏、大学卒業後から就職までの秋～冬には、「何かを体験する時間」にしてほしい、ということだそう。
歴史的大転換は、他の学校、会社の採用などにどんな影響を及ぼすでしょう。
先日のセンター試験で問題の配布漏れなどあった学生3462人対象に、21日に再試験が行われることに。14日の結果でいい学生は受験しないとはいえ、まさかセンターの不手際のため、再試験に出向くことになるなんて。
もっと取り返しのつかない、「時間」を奪われたニュースもありました。
15年前の殺人事件で被害者遺族3人が誤認逮捕、最近になって別の容疑者を逮捕した千葉県警が謝罪したというもの。その一人、祖母はすでに故人となっています。
「間違いでした」と言われても、どれほどの辛い時間を過ごし、悔しい思いをしたことか・・・。
時間は誰にも取り戻せません。

スーツを着ない勇気

記録的な大雪のニュースにただ驚くばかり、島岡美延です。
首都圏のカラカラは、雨が降るのを待ち、大雪は止むのを待つしかない・・・。自然に振り回されるのは地震や台風だけではないですね。
冬季ユース五輪で嬉しい結果が色々出ていますが、もう少しTVで取り上げてほしい。
フィギュアスケート男子の宇野昌麿選手が銀メダル。小さな140cmの彼が表彰台で輝いていました。
自分の武器は何かを考え、それを磨き続けるアスリート。子どもの頃から鍛えた成果を発揮するユースの選手たちが頼もしいです。
「自分の個性」を服装でも表現して欲しい、そう注文をつける会社が現れました。
かつて「学歴不問」の一石を投じたソニーが、会社説明会に「普段どおりの服装で」来る様に呼びかけたのです。
実際にはほとんどがスーツ姿だったそう。「周りから突出しない」黒スーツ一色となった就活光景が変わる日は来るのでしょうか。
クールビズやウォームビズもガイドラインがないと苦手な日本人、「スーツ禁止」くらいのことを言わないと先へ進めない？　

17年たちました

あの時、どうしていましたか、島岡美延です。
阪神淡路大震災から17年。東日本大震災を経験して、初めての1月17日です。
朝、起きて、ニュースの映像に呆然としながら、仕事へ出かけました。街から立ち上る火災の煙・・・。
その後、震災の2日前に西宮市に引っ越していた元同僚が無事だと知った瞬間の安堵感。赤ちゃんを抱えた彼女が、社宅の人たちに何かと助けられた、と話してくれたのは、夏に訪ねた時でした。
私が1996年以来、出演しているラジオは「万が一のときに地元の情報を流せる放送局を」と全国に出来たコミュニティFMの一つ。
昨日、久しぶりにゲストにお迎えしたジャズボーカルの山岡未樹さんと出会ったのも、このラジオの番組があったからです。
東日本大震災が起きたあと、連絡を取り合ったミュージシャンの一人がピアノの大御所、前田憲男さんだったそう。30年ぶりに一緒にレコーディングすることになり、ライブでも競演しました。
大変なことが起きて、そんな中から生まれる何か・・・。希望の光と共に、前へ。

「想定外」だった？

センター試験が終わりました、島岡美延です。
「過去最悪」と表現されるほどのトラブル続き。今年から試験の受け方が大きく変わり、受験生は願書の記入を間違えると受けたい大学を受けられないという混乱が、すでに起きていました。もちろん、受験生の不注意といってしまえばそれまでですが、この事態は想定されていたかどうか。
試験を行う大学を対象に研修も行い、マニュアルも配布されていたはず。でも問題の配布を間違えた担当者は「マニュアルをよく見ていなかった」と。そもそもリスニングの機械がまったく会場になかった事例も。
進路にかかわる受験生の救済も深刻ですが、イタリアで起きた豪華客船の座礁事故。これまでに5人の方が亡くなっています。
タイタニックの歴史などすっかり過去のこと？
船長は乗客を残して早々と下船し、船員は救命ボートの降ろし方がわかっていなかったとか。
私たちも救命胴衣の説明の際、どれだけ「自分が使う」ことをイメージしているかしら？
今年も「想定外」という説明が繰り返されるのでしょうか。

身体の反応を実感する

2012年も2週間以上過ぎました、島岡美延です。
年明けから多くの「習い事」のチラシを目にしました。年賀状がきっかけになるのか、ペン習字。お正月の「和」の雰囲気からか着付け。そして今年こそ身体作り！とスポーツクラブの入会案内。
思えば、私がバレエを始めたのも新年のカルチャースクールの体験講座がきっかけでした。皆さんも「一生続けたいもの」に出会えるといいですね。
今月の姿勢テーマは「意識して身体を使ってみる」です。「こう動かしたい」と頭で考えた通りに身体は動いてくれますか？
頭で考えたことに反応できる身体は、休むべきときに休む身体にもつながります。
自律神経の訓練として、イメージを身体で感じる、というものがあります。
寝る前に、仰向けで目を閉じて「右手が温かくなる」とイメージ。それを左手、さらに右足、左足・・・と「温かくなるイメージ」をそれぞれの場所に集中して血液が流れていくよう思い描くのです。
気がつけば眠りに落ちているのが理想。イメージに反応できる身体にしていきましょう。

ボタンを掛け違えた代償

広島の方々はホッとしたでしょうね、島岡美延です。
住宅街近くの刑務所から逃亡した男、54時間後に逮捕されました。
所持金10円で「疲れた、刑務所に帰る」と言ったそう。全国の刑務所で再発防止を！
浅田真央選手の初のエッセー集が、販売中止となりました。
年末に新聞に掲載された販売予告の広告を見たとき、私は違和感を覚えました。「ママ、ほんとうにありがとう」というコピーがあったのです。
浅田選手がお母さんを亡くしたばかりで全日本選手権で優勝したことを誰もが知っています。その直後に出た広告でした。
販売元のポプラ社の担当者は、「コピーを確認してもらうと浅田選手の負担になる」という「配慮」から、事前に見せなかったのでしょうか。それとも、強引だと認識しながら、これくらい宣伝しないと、と後から「説得」するつもりだったのか。
一番丁寧に話をしなくてはならないところで、それをしなかったというボタンの掛け違えで、一年かけて準備してきた本の出版中止。
著者、出版元、ファン、誰にとっても残念な結果となったのでした。

まぎらわしい名前

昨日は本当に寒かったですね、島岡美延です。
思わずレジのそばにあった「しょうがくず湯」を買ってしまいました。くずのとろみが欲しい季節です。
ある商標権に関する裁判の判決がありました。郵便事業会社の「ゆうメール」が札幌のダイレクトメール会社の商標権を侵害をしている、というもの。登録の順というルール通りの判決ですが、ある程度、なじんでいる名前を変えるというのはなかなか大変なものでしょう。
薬の名前を変えることになったというニュースも。
「アルマール」と「アマリール」。目で見て、音で聞いて、どれくらいまぎらわしいと感じるかは人それぞれ。ただ、血圧を下げるアルマールと、血糖値を下げるアマリールの薬の取り違えによる健康被害が出ているとなれば、みすごせません。
有名人と「同じ響き」とか、血縁関係はないのに相手が勝手にそう思い込みそうな珍しい名字・・・。
自分が選べない名前のことで、「人生に影響を受けた」人もいるかもしれませんね。
今の名前、変えられるとしたら？　変えなくてはいけないとしたら？

影武者を強いられた男

キンキンに冷え込んだ朝、島岡美延です。東京の昼間の予想も6度、寒さに耐える一日！
誰かに似ている、と言われたことありますか？　それによって、得したこと、損したことは？
悪魔のような男に「影武者になれ」と命じられ、地獄の4年間を経験したラティフ・ヤヒア氏の自伝をもとに衝撃的な映画が作られました。『デビルズ・ダブル　ある影武者の物語（13日公開）』をご紹介します。
サダム・フセインの息子で20世紀最悪のプリンスと悪名高きウダイ・フセイン。バグダッド有数の資産家に育ったラティフ氏は、エリート学校でウダイのクラスメイトとなり、当時から「似ている」と言われていたそう。
映画では、ドミニク・クーパーが一人二役のカラダを張った怪演を見せます。
家族の命と引き換えに影武者になるしか選択肢がなかったラティフ氏は、ウダイの狂気の行為、言動に自分を似せていく・・・。
R-18指定なのは「人間がここまでの振る舞いをするのか」というシーンゆえ。
ウダイから逃げるも執拗に追いつめられたラティフ氏の最後の決断とは？