映画の場面を見ているようなアメリカ、島岡美延です。不法移民摘発に対する抗議デモを抑えようと州兵の派遣を倍増させ、さらに海兵隊を送り込むという大統領。
映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』はアメリカでは昨年4月、日本では10月に公開されました。生々しくも想像できるリアルさに「絵空事ではないかも」と思ったもの。
映画は「憲法で禁じられている3期目に突入した米大統領が、FBIを解散させるなどの暴挙に出て、反発した19の州が分離独立を表明し、内戦が勃発した近未来のアメリカ」という設定。テキサスとカリフォルニアの〈西部勢力〉が連邦政府軍を倒しながら首都ワシントンD.C.に迫り――。
取材する記者の視点で描かれる本作。敵の正体もわからず組み合う狙撃兵がいれば、内戦不干渉を貫き、内戦前と変わらぬ暮らしをする人々も。
力づくで相手をねじ伏せる虚しさ。アメリカが「再びグレイト」になるとは思えない策を繰り出す大統領、あ、これは映画ではなく現実。
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