先週の式典のお疲れが出ていないかしら、島岡美延です。イギリスはプラチナジュビリーに沸き、首相はなんとか信任を得て、ひと段落? 王室を含め色々あるけど、それもあの国のたくましさなのかも。
映画『エリザベス 女王陛下の微笑み(17日公開)』をご紹介します。テレビ番組とは違う、誰も見たことのない“素顔の女王陛下”のドキュメンタリーに仕上げたのは、去年9月、急逝したロジャー・ミッシェル監督。
タイムマシーンのように1930年代から2020年代までを行き来するアーカイブ映像。子ども時代から今日まで、いったいどれほどの花束を受け取り、握手をし、微笑みを投げかけてきたのか。1952年、25歳の若さでエリザベス2世として即位して70年という人生。船上でゲーム、競馬場で跳びはねる、そんなキュートな姿も。
もし、日本の皇室の映画をこんなふうに作ったら・・・。王室とはいえ「表現の自由」をもってタブーなく描く国、その矜持も見せつけられた本作。