視力を失いゆくカメラマンが

昨日より暑くなりそう、島岡美延です。
開催中のカンヌ国際映画祭で、河瀨直美監督の作品がコンペティション部門にノミネート。
映画『光（27日公開）』をご紹介します。
2015年『あん』に続き、永瀬正敏主演。
カンヌでは、1997年『萌の朱雀』で新人監督賞、2007年『殯の森』で審査員特別大賞に輝いている河瀨監督。
最高賞パルムドールなるか、注目です。
かつて、天才カメラマンといわれた雅哉は、映画の音声ガイドを作成中の会議室で、遠慮のない意見を吐いている。
彼の目は、光を失おうとしているのだ。
音声ガイドづくりに苦戦している美佐子（水崎綾女）は、雅哉の不愛想な態度にいら立つ。
ある時、彼が過去に撮影した写真に心を動かされ、いつかその場所に連れていってほしいと願うようになる。
次第に視力を奪われていく雅哉の葛藤を見つめるうち、彼女の中で、何かが変わろうとしていた…。
“視覚障碍者向けの音声ガイド”が、映画のもう一つの主役。
見る、聞く…、そして伝わる、愛の物語。