三姉妹と母をつなぐ、三重奏

今週も台風と秋雨前線に警戒、島岡美延です。
メロディが、記憶に直結していることってありますよね。
映画『カノン（10月1日公開）』をご紹介します。
祖母（多岐川裕美）の葬儀で、久々に顔を合わせた三姉妹。
富山県黒部市で教師をしている次女・藍（比嘉愛未）、東京で暮らす長女・紫（ミムラ）、金沢の老舗料亭を受け継いだ若女将の三女・茜（佐々木希）。
遺言に“あなたたちの母親は生きている”という衝撃の言葉。
亡くなったと思っていた三姉妹の母（鈴木保奈美）は、富山県の介護施設に入所していた。
アルコール性認知症を患い、訪ねていった娘たちのことがわからない。
それでも、藍は施設に顔を出すようになる。
子どもの頃、母に虐待され、恋人（桐山漣）との結婚をためらう藍。
また、紫は夫の言葉に傷つき、茜は母と同様に、仕事の重圧からアルコールに依存していく。
母との19年間の空白を埋めようと、三姉妹は過去を探る旅に出る。
そして思い出の曲、カノンにたどり着き、三重奏を目指す…。