冷たい空気に対応できていますか、島岡美延です。
まだ数回しか使っていない傘が壊れた台風の日、天気が回復した午後に、東京都美術館で開催中の『ターナー展(12月18日まで)』へ。
「英国最高の巨匠、待望の大回顧展!」という触れ込み。
10代から70代までの約110点。
タイトルになっている画家の目玉作品と、同時代や師弟関係の作品を並べる企画展などもよく見かけますが、今回は「全部、ターナー!」。
「至高の風景画」と言われています。
ただ、美しい女性や少女の肖像画や、宗教画などに見ごたえを覚える私としては、風景画って「物足りないかも」という先入観が。
巨匠、ごめんなさい、まったく違いました。
特に若い時代の細密に描かれた油彩。
光の描き方の素晴らしさは想像通りでしたが、後方に広がる雄大な「風景」の手前に描きこまれた数十人以上の人物たちは、その性格まで描き分けられているよう。
そこに出現した物語に興味はつきません。
やや抽象的な絵になる晩年。「光」を表現し続けた人生でした。
まだ数回しか使っていない傘が壊れた台風の日、天気が回復した午後に、東京都美術館で開催中の『ターナー展(12月18日まで)』へ。
「英国最高の巨匠、待望の大回顧展!」という触れ込み。
10代から70代までの約110点。
タイトルになっている画家の目玉作品と、同時代や師弟関係の作品を並べる企画展などもよく見かけますが、今回は「全部、ターナー!」。
「至高の風景画」と言われています。
ただ、美しい女性や少女の肖像画や、宗教画などに見ごたえを覚える私としては、風景画って「物足りないかも」という先入観が。
巨匠、ごめんなさい、まったく違いました。
特に若い時代の細密に描かれた油彩。
光の描き方の素晴らしさは想像通りでしたが、後方に広がる雄大な「風景」の手前に描きこまれた数十人以上の人物たちは、その性格まで描き分けられているよう。
そこに出現した物語に興味はつきません。
やや抽象的な絵になる晩年。「光」を表現し続けた人生でした。