自分が知らない「10年間」

雲が多い月曜日、島岡美延です。
失われた自分の記憶、それを知ると「嫌いな自分」に出会ってしまうかもしれない・・・。
映画『遠くでずっとそばにいる（15日公開）』をご紹介します。
交通事故で、過去10年分の記憶を失った志村朔美（倉科カナ）、27歳。
頭の中だけが17歳に逆戻りしてしまい、周辺の突然の変化に戸惑いつつ、その状況を楽しんですらいた。
それでも、「恋人と思われる」良彦（中野裕太）や、高校の同級生で、性同一性障害のため男性になりかけている薫（伽奈）に助けられながら、過去の記憶を辿り始める。
次第に明らかになる不可解な事実。それは、彼女に何をもたらすのか・・・？
先日、ラジオに長澤雅彦監督が久々に登場。
バブル時代にCM制作会社に在籍し、その後、映画界に転じたのは、学生時代の自主映画をある映画監督に褒められたから、だったとか。
「若い人にきっかけを作ってあげるのは、大人の役割」と語る姿が素敵でした。
監督の出身地、秋田でのロケ。
全体に流れる透明感に魅せられます。