美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

上野水香、一つの集大成

2023年02月13日 07時34分08秒 | バレエ

マスク着脱より不思議ルールの改定を、島岡美延です。劇場のブラボー禁止、満員の観客に「お帰りの際は他のお客様と距離を」「クラスターが発生した場合にご連絡」って・・・。

それはともかく、東京バレエ団特別公演『上野水香オン・ステージ』Aプロ最終日が素晴らしかった東京文化会館。先日、ローザンヌ国際バレエコンクール50周年記念ガラで踊ったばかりの上野水香。彼女がローザンヌで受賞したのは30年前、東京バレエ団でのキャリアに一区切り。

『白鳥の湖』オデット、ヌレエフ振付『シンデレラ』、そして『ボレロ』。実はゲストのマルセロ・ゴメスが肋骨を痛めてシンデレラの出演のみに。それゆえかBプロの『チーク・トウ・チーク』も。全く雰囲気の違う4作品の踊り分け、圧巻。まだまだ踊り続けてくれることを確信。

東京バレエ団のイリ・キリアン振付『小さな死』。男女のダンサーが最小限の衣装で肉体で魅せます。日々の鍛錬が舞台上に全てさらされるバレエダンサーの美しさ、あらためて感動。

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12月に「くるみ割り人形」の幸せ

2022年12月18日 07時23分23秒 | バレエ

雨が上がって晴れる日曜日、島岡美延です。雪の地方の皆さんはまだ警戒が必要で天気予報を聞くたび申し訳ないような気分に。

雪の国の魔法は舞台上で・・・。昨日は東京文化会館で東京バレエ団『くるみ割り人形』昼の回を観てきました(公演は本日まで)。特に着飾った親子連れが多いクリスマスの定番。イヴの夜に人形たちの不思議な世界に迷い込む少女マーシャの物語。

初めて見る、涌田美紀&秋元康臣(くるみ割り王子)ペアの美しく伸びやかな踊り。芸術監督・斎藤友佳理による2019年の新製作版は斬新、本場ロシアの劇場スタッフによる美術も想像を超えた驚き。鍛えられたダンサーたちが夢と幻想の世界を生み出します。

思えば、2020年は一度もバレエ公演に行けず、2021年は定員半分の客席、今年は満員の観客の前で輝きを放つダンサーの姿を何度も見ることができました。「ブラボーの掛け声禁止」の決まりは一応続いているけど、「出てしまう声」を聴くことも。行動制限のない師走、という幸せ。

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東京バレエ団、舞台を観る幸せ

2022年07月23日 07時33分08秒 | バレエ

コロナ過去最多を連日更新、スポーツ界もギリギリ、島岡美延です。大相撲では取組編成に苦慮、プロ野球巨人軍では70人以上が感染。歌舞伎座は休演を発表、政治家も・・・。

東京文化会館で東京バレエ団『ベジャール・ガラ』を観てきました。ダンサーは本番直前までマスク着用のリハーサルで、無事に幕が上がることを祈る日々。歌舞伎やミュージカルなどと違い、1つの役は1回限り、も。その瞬間に懸けて鍛錬してきた成果を確かに堪能させてもらいました。

東京バレエ団が、20世紀最高の振付家の一人、モーリス・ベジャールの傑作を上演し続けて40年。9年ぶりの『火の鳥』を含む4作品。『ギリシャの踊り』では、古典の群舞とは一線を画す、何十人もの男女のダンサーたちによる〈母なる海〉が圧巻。

反戦のメッセージを込めた『ロミオとジュリエット』。長きに渡りプリンシパルの上野水香と柄本弾の『バクチⅢ』。ベジャールの命や愛に寄せる想いが力強いエネルギーとなり、〈踊りの原点〉を体感した夜。

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東京バレエ団、熱き東京文化会館

2022年06月26日 07時26分58秒 | バレエ

久しぶりの東京文化会館で興奮、島岡美延です。コロナ禍で約3年ぶりの全幕バレエの鑑賞、鳴りやまない拍手の中で幸せでした。

東京バレエ団『ドン・キホーテ』、初顔合わせの秋山瑛・宮川新大、フレッシュなペアのときめきが伝わるような舞台。小柄でバネがあって華のある秋山さん、軽やかで回転も速い、速い。足のラインが美しい宮川さん、回転もジャンプも見せつけてくれました。

私がレッスンを受ける先生も長身で伸びやか。マスクなしの顔を初めて見るって不思議な感じ。群舞でもソロも素敵でした。バレエ団の得意演目なので、観客にもある種の安心感と期待感。井田勝大指揮の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団とダンサーたちがともに「最速」に挑戦するようなワザに沸きまくり。

「会話控えて」「ブラボー禁止」のアナウンスはあれど、皆さん、ロビーのおしゃべり止まらず。カーテンコールもたっぷり。ダンサーがマスクでリハーサルした大変な日々は、この瞬間のため。エンターテインメント、万歳!

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新国立劇場バレエ団、目の前で

2021年11月29日 07時34分23秒 | バレエ

オミクロンという聞きなれない言葉があふれそうな月曜日、島岡美延です。

日曜日、渋谷の交差点はマスク姿の人・人・人。バスからその光景を見つめ、出かけたのは新国立劇場。吉田都さんが芸術監督に就任後、コロナ禍で大変な状況に。

中劇場での『Dance to the Future 2021 Selection』、振付家を育てるプログラム、目の前で新国立劇場バレエ団のダンサーたちが躍動! 半年前の無観客配信はレベランス(お辞儀)に拍手なし。

昨年、公演中止になった作品も。観客の前で踊ってこそ、作品は命を得る…。マスクしてリハーサル、舞台ではその分、大きなパフォーマンスを見せてくれました。

何を踊ってもスキなしの新国立のダンサー。今後は『くるみ割り人形』、『ニューイヤー・バレエ』、『吉田都セレクション』。コロナに振り回されませんように。

 

 

 

 

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バレエ・リュスの世界観

2021年11月14日 07時34分07秒 | バレエ

19歳3か月の藤井聡太四冠誕生、島岡美延です。

時代を変える、今年は大谷翔平選手とこの人。いずれも“好きだから強くなりたい”。研究熱心で努力の天才が時代を作ります。

100年以上前、時代を変えた、ディアギレフのバレエ・リュス。その演目を1940年代に踊った小牧正英の小牧バレエ団は現在、国際バレエアカデミアバレエ団に。昨夜、新国立劇場中劇場で『バレエ・リュス・プログラム』を観てきました(14日は15時開演)。

ニジンスキーで有名な『牧神の午後』、1911年初演の『薔薇の精』、ストラヴィンスキー没後50年の『火の鳥』。火の鳥に木村優里、イワン王子に奥村康祐(ともに新国立劇場バレエ団)を迎えた50分の大作は、男女の群舞も激しい振付。

隣の人が「ブラボー」と叫んで驚いたけど(今は声援禁止)同感! ダンサーたちの濃密な舞台、本当に待っていました。観客も増えて大きな拍手。戻れ、素敵な非日常。

 

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熱いバレエの舞台、今夜も

2021年10月13日 07時18分58秒 | バレエ

肌寒い雨となっても舞台はアツい、島岡美延です。

緊急事態宣言解除、ワクチンも打ったし…。久しぶりにバレエ公演へ出かけました。高橋竜太プロデュースダンス公演『再炎』(練馬文化センター、今夜も19時開演)。

東京バレエ団に在籍していた6名のダンサーを中心に4演目。

女性ダンサーはトウシューズをはかないけれど、私の好きなクラシカルな要素もたっぷりある振付。演劇的構成、映像とのコラボなど、バレエを初めて見た人でも楽しめたのでは。

モーツァルトの人生を凝縮してユーモラスなバレエにした『Mr.Wolfgang』。女性ダンサーたちは音符の妖精で、モーツァルト自身が手を叩いて喜びそうな、音を一つ一つとらえた絶妙な振付。

私の先生も3作品で輝いていて、ダンサーの想いは間違いなく客席(半分に制限)を熱くしていました。コロナをすっかり忘れるくらい素敵な時間。やはり、ナマの舞台は最高、芸術の秋です!

 

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エトワールたちの奇跡の舞台

2019年07月26日 06時56分49秒 | バレエ
この週末、台風の影響が心配、島岡美延です。
世界水泳の男子200㍍個人メドレーで、瀬戸大也選手が東京五輪内定を決める金メダル!
昨夜、いわばバレエ界の金メダリスト大集合、文京シビックホールで行われた『ル・グラン・ガラ2019』を観てきました。
パリ・オペラ座の主役を務めるエトワールら8名が全身全霊で踊る…、これが世界トップのバレエ!
Bプログラムは、バランシン振付『ジュエルズ』、そして世界初演のジョルジオ・マンチーニ振付『マリア・カラス~踊る歌声』。
マチュー・ガニオ、ユーゴ・マルシャンらが一つの作品で舞台に立つ、という奇跡のような時間。
マリア・カラスの歌声で踊る、ということが、こんなにもダンサーの力をさらに引き出すなんて!
カラスの歌声の繊細な揺らぎと伸びをそのままつま先、指先で空間に描いていくよう。
マチューとジェルマン・ルーヴェ、男性二人の踊りから、レオノール・ボラックとルーヴェのパ・ド・ドゥになって、私の体温は明らかに上昇。
今、究極の舞台を観ている、という歓びに震えました。
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「白鳥の湖」、新たな魅力

2019年03月03日 07時11分42秒 | バレエ
冷たい雨のひなまつり、島岡美延です。
花瓶の桃の花は、美しいですが、やや季節が戻ったような…。
昨夜、東京文化会館で、NBAバレエ団公演『白鳥の湖』を観てきました。
2年前に同じ会場で、ボリショイ・バレエの『白鳥の湖』を観て以来でしたが、斬新でスリリングな展開とダンサーたちの見事な踊りに大いに盛り上がった客席。
オデット/オディールは、バーミンガム・ロイヤル・バレエのプリンシパル、平田桃子。
細い身体からの信じがたいエネルギーで、繊細なオデットはもちろん、驚く演出のオディールでは、圧巻のテクニックを披露。
NBAのプリンシパル、高橋真之の王子と紡ぎ出す空気もよかったです。
身長差がある群舞の白鳥たちも、その揃い方は実に見事。
男性9人によるスペインの踊りも大喝采、私の先生たち、素敵でした。
芸術監督の久保綋一氏の解釈、新しい振付…、休憩は1回、2時間余りで駆け抜けた充実の舞台。
今日のゲストはアリーナ・コジョカル、どんな舞台になるでしょう(チケットは完売のよう)。
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バレエの歴史、あの画家たちも

2018年12月09日 07時10分08秒 | バレエ
本格的な寒さがやってきました、島岡美延です。
雪の地方はようやく真っ白に。
“白”とは、バレエのイメージの一つでもあります。
そごう美術館で開催中の『バレエ~究極の美を求めて~ 薄井憲二バレエ・コレクション特別展』を観てきました(25日まで)。
イタリアで生まれ、フランスで育まれ、ロシアで花開き、世界中に広まったバレエ。
今や日本は、世界中のダンサーが“踊りたい”と思う熱心なファンがいて、日本人ダンサーはどんどん世界で活躍するようになっています。
日本バレエ界を牽引し、昨年12月に亡くなった日本バレエ協会前会長、薄井憲二氏のコレクションから、歴史、美術、衣装など、たっぷりバレエに浸れる空間。
100年以上前の公演プログラムや写真、手紙に見入ったり、ピカソやドガ、藤田嗣治による挿絵、衣装、美術等々。
アンナ・パヴロワの貴重映像、牧阿佐美バレエ団による3大バレエ(『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』)ハイライト映像もあるので、ゆっくり時間をかけてご覧ください。
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