心の距離の表し方

私はよく人のことを「家の中に一人いてほしい人」とか「家族の中にいてほしい人」「友人の一人にしておきたい人」とか、きわどいものになると「朝、目がさめた時、隣で寝ていてほしい人」などと言う(むはは。Hな坊主である)。「あの人が生きているのは仕方がないが、出会う可能性がないほど遠くに住んでいてほしい人」もいないわけではない。ぐはは。その人が、私から広がる心の同心円のどのあたりにいるか(いてほしいか)という、私なりの一つのカテゴリー分けである。もちろん、相手が私をどのあたりに置いているのかは別問題である(ここにギャップがあると無礼をしたり、されたりする--これはとても大切なことで、無礼をされても、相手が思っている心の距離が、こちらと違うのだとわかれば、カンカンになって怒ることは少なくなる)。親しさの度合いを「家にいてほしい人」「家族の中に一人はいてほしい人」「近所に一人は住んでいてほしい人」「親戚の中に一人いてほしい人」「友だちにしておきたいうちの一人」「連絡が取れないほど遠くの別の惑星に住んでいてほしい人」などの具体で表してみると、その人のことを自分がどう思っているか、より明確になり、ギクシャクした人生を歩むことは少なくなるだろうと思った。

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グランド・リニューアル

密蔵院のホームページを担当してくれているSさんは、私に言わせれば「すさまじく使える女」で、友だちになっておきたいうちの一人。彼女の仕事で、今日(6月19日)、密蔵院のホームページが、見事なグランド・リニューアルとあいなりました。あはは、単純に、嬉しい!今一度、トップ画面から色々なコンテンツにお出ましいただければ幸いです。合掌。http://www.mitsuzoin.com

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帳尻合わせ

♪ぼ~さんが、よなべ~をして~、企画~書、書いたってさぁ~♪。あはは。久しぶりに午前二時までパソコンに向っていた。「朝、起きられなかったでしょ」という心配はご無用。そこが年寄りの強いところで、ちゃんと6時に起きた。企画書を編集者Sさんに送って、ほっと一息。筆者が編集者に企画書を送ることは滅多にない。筆者が「これを本にして、出しませんか」と依頼するケースくらいしか思い浮かばない。Sさんは、出版社の伊集院か、はたまた志楽かってくらいの博学才英。しかし、仏教と物理は彼のテリトリーではないらしい。今回はその融合の本だから、私がこまかい企画を立てることになった。やったことがないので大変だが、“初めて”を楽しむ心の組み立て方くらい、還暦を過ぎれば知っている。とりあえず返事待ちになったので、部屋の片隅にあった段ボール地蔵に色をつけた(写真)---と、ここまでやったら15時。ちゃんと眠くなった。なんのことはない、プラス・マイナス・ゼロになるようになっているのだ。ぐはは。

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一つの準備運動

次の本の下準備として、物理学を土台にした一般向けの宇宙関係の本をほぼ読み尽くした気がする。私が書いた仏教の内容にリンクして物理の話を科学者に展開してもらう企画なので、私が書かないと何も始まらないし、物理の話にどうつなげるかも見当がつかない。そこで仏教パートを書きはじめた。久しぶりの原稿なので、言葉の感性を確認しようと、久しぶりに来た33歳の次男に「お前の世代は、入道雲って言う?それとも積乱雲?かみなり雲とか?」と聞いた。すると、次男はすぐに「龍の巣、かな」と答えた。アワワ・・・。私に、その選択肢はなかった。おかげで、柔らかい思考で原稿に向かうための、準備運動になった。

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何がありますか、何が見えますか

火曜日の今日は「お題拝借法話」(第5回)。https://youtu.be/IC5YEEmoUXk

「食べ物」しばりのお題は今回で一区切り。採用できなかった方はごめんなさい。次回からは「あなたの部屋の窓の外に見えるもの」でいきます。日々目にする窓の外の景色の中にも、心おだやかにするための材料がたくさんあります(全てが材料になり得ます)。窓の外にある(見える)何かを一つを選んで「メッセージ」や「コメント」の機能を使ってお送りください。そのお題を手掛かりに3分~5分の法話に展開させていただきます。お題にまつわるちょっとしたエピソードも添えていただけると嬉しいです。では4分18秒の「お題拝借法話」、お楽しみください。

 

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「時間」の捌き方

来客があったので作業を中断し、住職室に戻ると「へぇ、『仕事してる感』があるじゃないか」と思った(写真)。自分を客観視したような愉快な瞬間だった。おりしも辞書で確かめていたのは「刹那」(仏教語である)。古代インドの時間の最少単位で、指をパチンとはじく瞬間に69刹那経過すると辞書にある(諸説ある)。1刹那ごとに物事は(私やあなたを含めて)消滅を繰り返すというのが古代インドの考え方だ。よどみなく連続して流れている時間を、そこまで小間割りして捉えようとする感性は、今の私にはない。目下(もっか)のところ、私の疑問は「なぜ時間は一方方向だけに進むのか」という物理学にかかわる問題だからである。ぐはは。

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お茶目な物理学者

    かなり頑張って、宇宙の本や宇宙物理学の本を読んで、次の本の資料を作っている。一度読んだ本でも、再度読むとニヤリとすることが書かれているのに気づく。一般向けの本を書く物理学者はお茶目な人が多いと思った。
 レントゲンがX線を発見したときには、裸を見られないように女性用の「X線防護下着」が売り出されたり、「劇場でのX線オペラグラスの使用禁止」の法案が提出されたりしたそうだ(このあたりは、今回のコロナ騒ぎの奇天烈なドタバタ騒ぎと同類かもしれない)。
 あるいは、1967年(私が9歳のとき)、イギリスの女性天文学者のバーネルが教官と共に、中性子星が周期的に電波を出していることを発見した際、最初は宇宙人からの通信だと思い、この電波に「リトル・グリーン・マン(緑の小人)」の頭文字を取ってLGM-1としたそうだ。あはは。元祖DAIGOみたいだ。このように楽しく、愉快なトピックが結構ある。それらも次の本の中で紹介しながら、宇宙論と仏教の融合を目指そうと思う。

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マスク・コレクター

ほとんどマスクをしない家の中の生活をしている。だから、犬の散歩に行くにも、ポストへ行くにも、隣のドラッグストアに行くにも、玄関を出て20メートルのところで毎回マスクをしていないことに気づき、踵(きびす)を返すことになる。何時間もマスクをしていることはないので「そんなに汚れていない」と勝手に思っている。結果として、写真のような「マスク・コレクター」になる。時計で言えば、まだ6時から7時の量だが、9時になったら整理しようかと不衛生なことを考えた。うはは。

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恩返しの一つの形

三月に幻冬舎から出た『空海~人生お遍路~』(写真)の中国訳版のオファーをいただいたのは昨日のこと。今までの本は韓国、台湾、ベトナムで翻訳版を出していただいているが、メインランドチャイナは初だ。発売後3カ月で翻訳版のをオファーをもらったのも初めてである。平安時代、それまでの仏教を統一するような教えを求めて唐に留学し、密教を持ち帰ったのが空海だから、中国にすれば1200年ぶりの逆輸入ということになるか、ならぬか・・・。そしてまた、私にすれば、仏教を日本に伝えてくれた国へのご恩返しになるか、ならぬか・・・。残念ながら、翻訳文が私のそれとどのくらい違うかを確かめる術(すべ)はない(私は中国語ができないからである。どはは)。それにしても、翻訳作業は大変だろう。初版(7000部)がなくなって増刷され、彼の国の方々(今年14億人だそうだ)のごく一部の人なりとも、心の平安を得る一助になれば嬉しいと思った。

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その差は

蚊の季節になった。この夏もどれほど蚊の命を奪うことだろうと思った。そこで、「1の日」交換の掲示板の(歩道用)標語は「『この野郎!』と蚊を殺す。『ごめんなさい』と蚊を叩く。これで人生が違ってきます」にした。『この野郎』でも『ごめんなさい』でも、一匹の蚊の命はなくなる。しかし、その心の持ちようで人生が変わってくる。『この野郎!』バシッ!とやり続ける人と『ごめんね』ピシャンと叩く人--10年経てば、人間性の差は歴然です。

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