ほうげん日記
江戸川区鹿骨 もっとい不動密蔵院の和尚ブログ
カラスが鳴くころ
「カラスがカァーで夜が明けて・・・」とは、話芸の中で「さて、次の日」とか「翌日のことです」の代わりに使われる表現である。
最近は午前4時を過ぎると外でカァーと聞こえる。今朝7時になって外へ出てみると、数羽のカラスが恋愛なのか、テリトリー確保のためのか、空中戦さながらに飛び回る。
理由はともあれ、「上手に飛ぶなあ」と感心した。わははは。
物資の中にはガスボンベやら、万が一のためのガソリンがあるので、物資の積み込みは車内温度が下がる17時を過ぎてからにした(みなさん、リクエスト通りのもの、そして思いも寄らない品をありがとうございます。しっかりお届けしてきます)。
驚いたことに、全部積めた。あとは人間が二人乗ったらもう何も積めない。
「ルームミラーで後ろが見えないんじゃ、私、運転できないわよ」と家内がいう。
「ぐははは。普段の運転でもあまり後ろは見ていねぇじゃねぇか」と私がいう。
「そんなことないわよ!」と家内が怒る。
「そうか。そりゃ、済まねぇ」と私が謝る。
明日の朝、江戸川区でカラスが鳴くころ、私は東北の地で、あけ染める朝日に何を思うだろう。
最近は午前4時を過ぎると外でカァーと聞こえる。今朝7時になって外へ出てみると、数羽のカラスが恋愛なのか、テリトリー確保のためのか、空中戦さながらに飛び回る。
理由はともあれ、「上手に飛ぶなあ」と感心した。わははは。
物資の中にはガスボンベやら、万が一のためのガソリンがあるので、物資の積み込みは車内温度が下がる17時を過ぎてからにした(みなさん、リクエスト通りのもの、そして思いも寄らない品をありがとうございます。しっかりお届けしてきます)。
驚いたことに、全部積めた。あとは人間が二人乗ったらもう何も積めない。
「ルームミラーで後ろが見えないんじゃ、私、運転できないわよ」と家内がいう。
「ぐははは。普段の運転でもあまり後ろは見ていねぇじゃねぇか」と私がいう。
「そんなことないわよ!」と家内が怒る。
「そうか。そりゃ、済まねぇ」と私が謝る。
明日の朝、江戸川区でカラスが鳴くころ、私は東北の地で、あけ染める朝日に何を思うだろう。
スタントまがい。
今日は実家でのご詠歌。先週は12人。今日は10人だった。
震災以後、参加者が多い。
「家にいて余震にオドオドしているより、ご詠歌をやっていたほうがずっといい」と皆さんおっしゃる。
そうだろうと思う。家にいても何も手に着かず、じっくりと腰を据えて何かできないのは私とて同様だ。
ご詠歌の参加者のうち二人の息子さん。一人は昨日から仙台の下水道処理施設復興のために現地入りしたという。もう一人は、レッカー車で盛岡に行ったという。二人の母親は、気が気ではないだろうと思う。
ならば、明日の夜に石巻へ出発できる私は、直接関われることをするぶん充実感はある。
おかげさまで、ブログを読んで物資を運び込んでくださった方々、ありがとうございました。
たぶん、我が家のエスティマは、バックミラーで後ろが見えないくらいの荷物になったと思います。重量もかなりなものになるでしょう。
へたをすると、東京から宮城まで、前輪を浮かせて、後輪だけで走ることになるかもしれません。うはははは。ちょっとしたスタントです。
ゆっくり北上いたします。
震災以後、参加者が多い。
「家にいて余震にオドオドしているより、ご詠歌をやっていたほうがずっといい」と皆さんおっしゃる。
そうだろうと思う。家にいても何も手に着かず、じっくりと腰を据えて何かできないのは私とて同様だ。
ご詠歌の参加者のうち二人の息子さん。一人は昨日から仙台の下水道処理施設復興のために現地入りしたという。もう一人は、レッカー車で盛岡に行ったという。二人の母親は、気が気ではないだろうと思う。
ならば、明日の夜に石巻へ出発できる私は、直接関われることをするぶん充実感はある。
おかげさまで、ブログを読んで物資を運び込んでくださった方々、ありがとうございました。
たぶん、我が家のエスティマは、バックミラーで後ろが見えないくらいの荷物になったと思います。重量もかなりなものになるでしょう。
へたをすると、東京から宮城まで、前輪を浮かせて、後輪だけで走ることになるかもしれません。うはははは。ちょっとしたスタントです。
ゆっくり北上いたします。
伸びる準備
石巻の娘から「16日に迎えに来て」と連絡があったのが昨日のこと。
いわき市の大学に行っている石巻の女の子は、家の一階が浸水。それでも現地でボランティアをしている。
娘たち被災していない地方からのボランティアはスケジュール管理してもらって、お休みの日があるらしい。しかし、現地の人は、それどころではないだろうと思う。いてもたってもいられないのが実情だと思う。
緊張状態がずっと続く人たち・・・。それを見て娘が「学校が始まるまで東京で少しのんびりしたほうがいい」と判断したようだ。
剣道をやったことはないが、打ち込んだ手が伸びきっていればそれ以上の技は出せないそうだ。肘が曲がっていればこそ、次の力が出る。
彼の地の方々は、緊張と頑張りで、身心ともにつっぱった状態なのだろう。
ゆるめる算段をする時期を迎えている被災地もあるだろう。曲げないと、次に伸ばすことができない。
「行くならついでに何を持っていけばいい?」と聞いた。
先週の話では「化粧品とストーブで食べ物をあたためるためのアルミホイル」だったが、昨日の話では「カセットボンベ、カセットコンロ、上下のレインスーツ、シャンプー、掃除道具、家庭用洗剤」だそうだ。
焚き出しによる全員が同じ食事ではなく、それぞれの家で食べたいものがあるだろう。そのためのボンベである。
泥だしのための作業着には上下のレインスーツが一番いいらしい。
シャンプーなどは、やはり豆にしたいだろうと思う。
水が出た時のために、そろそろマジックリンやタワシを準備しておきたいらしい。
「土嚢もあれば助かるよ」と娘。
「だってテレビじゃたくさんあるように映ってるぞ」
「あのね、あっても減る一方なのよ」
「そりゃそうだわな。じゃ、集めてみるよ」
別の仲間の話では、漁師町ならではのこととて、お酒とタバコは大いに喜ばれるとのこと。--さすがにこれは資金的に大量には用意できぬが、よく分かる。
土曜の早朝に出発します。これは必要になるだろうと思うものがあったら、15日金曜日の夜までに密蔵院へ持ち込むなり、送ってください。確実に石巻のボランティアスタッフのもとに届けます。
--昨日集めた物を種類別に明記するのを終えたら、買い出しに出ようと思う。
いわき市の大学に行っている石巻の女の子は、家の一階が浸水。それでも現地でボランティアをしている。
娘たち被災していない地方からのボランティアはスケジュール管理してもらって、お休みの日があるらしい。しかし、現地の人は、それどころではないだろうと思う。いてもたってもいられないのが実情だと思う。
緊張状態がずっと続く人たち・・・。それを見て娘が「学校が始まるまで東京で少しのんびりしたほうがいい」と判断したようだ。
剣道をやったことはないが、打ち込んだ手が伸びきっていればそれ以上の技は出せないそうだ。肘が曲がっていればこそ、次の力が出る。
彼の地の方々は、緊張と頑張りで、身心ともにつっぱった状態なのだろう。
ゆるめる算段をする時期を迎えている被災地もあるだろう。曲げないと、次に伸ばすことができない。
「行くならついでに何を持っていけばいい?」と聞いた。
先週の話では「化粧品とストーブで食べ物をあたためるためのアルミホイル」だったが、昨日の話では「カセットボンベ、カセットコンロ、上下のレインスーツ、シャンプー、掃除道具、家庭用洗剤」だそうだ。
焚き出しによる全員が同じ食事ではなく、それぞれの家で食べたいものがあるだろう。そのためのボンベである。
泥だしのための作業着には上下のレインスーツが一番いいらしい。
シャンプーなどは、やはり豆にしたいだろうと思う。
水が出た時のために、そろそろマジックリンやタワシを準備しておきたいらしい。
「土嚢もあれば助かるよ」と娘。
「だってテレビじゃたくさんあるように映ってるぞ」
「あのね、あっても減る一方なのよ」
「そりゃそうだわな。じゃ、集めてみるよ」
別の仲間の話では、漁師町ならではのこととて、お酒とタバコは大いに喜ばれるとのこと。--さすがにこれは資金的に大量には用意できぬが、よく分かる。
土曜の早朝に出発します。これは必要になるだろうと思うものがあったら、15日金曜日の夜までに密蔵院へ持ち込むなり、送ってください。確実に石巻のボランティアスタッフのもとに届けます。
--昨日集めた物を種類別に明記するのを終えたら、買い出しに出ようと思う。
やきもき具合。
備えつけの備品は?
夕方、「避難家族を受け入れた時には、私にできることがあったらおっしゃってください」とわざわざ言いにきてくれた檀家さんと話している最中にグラグラ。
夜 ご詠歌の最中にグラグラ。
そろそろ
「忘れたころに来ておくれ・・・」と申し上げたいが、地面のほうでも、一カ月前にあれだけ動いたから、アチコチにひずみが出て、それを安定した状態に戻そうとするのが余震なのだから仕方がない。
避難家族受け入れを想定して、今日はすぐに使える文房具セットを二つ作った。
ボールペン、鉛筆、テープ、ホッチキス、マーカー、メモ帳、クリップ。
自分がアパートに引っ越した時に、とりあえず手元に用意するものは、文房具の他に何かあるだろうか。ご教授くだされは幸いです。
夜 ご詠歌の最中にグラグラ。
そろそろ
「忘れたころに来ておくれ・・・」と申し上げたいが、地面のほうでも、一カ月前にあれだけ動いたから、アチコチにひずみが出て、それを安定した状態に戻そうとするのが余震なのだから仕方がない。
避難家族受け入れを想定して、今日はすぐに使える文房具セットを二つ作った。
ボールペン、鉛筆、テープ、ホッチキス、マーカー、メモ帳、クリップ。
自分がアパートに引っ越した時に、とりあえず手元に用意するものは、文房具の他に何かあるだろうか。ご教授くだされは幸いです。
40パーセント。
・・・我が家の都知事選の投票率である。投票に行ったのは、五人家族で家内と私だけだ。
残念ながら、犬には投票権はない。ぐははは。
長男は、サークルのお花見。次男は芝居のワークショョップ。娘は石巻でボランティア。
かなり情けないと思う。期日前投票だってできるのに・・・。
政治に関心を持てない国民は、ろくな政府は持つことができない--だれが言ったか知らないが、昔からの名言である。
仏教に関心を持てない檀家は、ろくな住職を持つことができない--とも言えそうだ。
あえて言わない
××に○○しない住職は、△△な檀家を持つことができない。
つまり、人の批判をしたくなるということは、あんたが積極的にく関わっていないからでショ!いうことであって、短く言えば「切磋琢磨しようぜ!」ということだ。
今で言えば、インスパイアーし、される関係性のことである。
「近くの葬儀場で法事があったので」と若い仲間のH君が密蔵院に寄ってくれた。
30歳代以下の坊さんは、私は「先生」と呼ぶ。こそばゆいことこの上ない。
でも、いつでも、皆をインスパイアーし続ける存在でありたいと思う。
残念ながら、犬には投票権はない。ぐははは。
長男は、サークルのお花見。次男は芝居のワークショョップ。娘は石巻でボランティア。
かなり情けないと思う。期日前投票だってできるのに・・・。
政治に関心を持てない国民は、ろくな政府は持つことができない--だれが言ったか知らないが、昔からの名言である。
仏教に関心を持てない檀家は、ろくな住職を持つことができない--とも言えそうだ。
あえて言わない
××に○○しない住職は、△△な檀家を持つことができない。
つまり、人の批判をしたくなるということは、あんたが積極的にく関わっていないからでショ!いうことであって、短く言えば「切磋琢磨しようぜ!」ということだ。
今で言えば、インスパイアーし、される関係性のことである。
「近くの葬儀場で法事があったので」と若い仲間のH君が密蔵院に寄ってくれた。
30歳代以下の坊さんは、私は「先生」と呼ぶ。こそばゆいことこの上ない。
でも、いつでも、皆をインスパイアーし続ける存在でありたいと思う。
マタグコト、アタワズ
家内が四日ほど前に「ねぇどこか行こうよ」と言っていたのをすっかり忘れていた。
震災のあと、ほとんど外に私とでかけていない。出かけていないのは被災したからではない。
それでも気分的に出かける気にはなかなかなれない--ごく当然の心的欲求だろうと思う。
幸い土曜だが法事がないし、雨だし、寒いからお参りの方は少なかろうとて、区内桜名所90分ドライブを挙行した。
葛西の公園の桜を見ながら歩いていたら、子供たちのサッカー教室で出くわした。
ところが何か変である。
そう、これだけ小さな子供たちだと、ボールの大きさは身長の三分の一から四分の一なのだ。
これでは、股の間をボールを通すことは不可能である。つまり、ボールをまたげないのだ。
ぎゃははははは。
とても可愛かった。
早く被災地でもこんな光景が見られるようになったらいいな・・・と犬に引っ張られつつ、歩いた。
震災のあと、ほとんど外に私とでかけていない。出かけていないのは被災したからではない。
それでも気分的に出かける気にはなかなかなれない--ごく当然の心的欲求だろうと思う。
幸い土曜だが法事がないし、雨だし、寒いからお参りの方は少なかろうとて、区内桜名所90分ドライブを挙行した。
葛西の公園の桜を見ながら歩いていたら、子供たちのサッカー教室で出くわした。
ところが何か変である。
そう、これだけ小さな子供たちだと、ボールの大きさは身長の三分の一から四分の一なのだ。
これでは、股の間をボールを通すことは不可能である。つまり、ボールをまたげないのだ。
ぎゃははははは。
とても可愛かった。
早く被災地でもこんな光景が見られるようになったらいいな・・・と犬に引っ張られつつ、歩いた。
お釈迦様の誕生日「花まつり」に寄せて。
四月八日、お釈迦様の誕生日です。
家内と子供たちが夕べのうちに飾りつけた今年の花見堂(はなみどう)。お見事でございます。
東京は強風なので、今日は玄関内に避難しての設置とあいなりました。
天上天下唯我独尊!(テンジョウテンゲユイガドクソン:天の上にも天の下にも、一人一人のあなたが、一番尊いのです)
生まれてすぐ、七歩歩いて、右手で天を左手で地をさして、こうおっしゃったと伝えられています。人類初の人権宣言だぁ。
天地までもが、その誕生を祝って、辺り一面花が咲き、空からは甘い雨が降ってきたとの故事にもとづいて、花を飾り、童子姿のお釈迦様の像に甘茶をかけてお祝いします。
かける甘茶も、密蔵院でお飲みいただける甘茶も、材料は漢方薬の甘茶と甘草(かんぞう)とお水だけ。一年に一度しか作らないお茶です。今年の出来も上々。家内はすっかりお寺の奥さんらしい甘茶を煮出すことができるようになりました。パチパチパチ。
午後は、三年越しの念願だった「読経の庭」専用経典のお披露目。これ一冊で前から順番に唱えていけば、密蔵院の読経の庭は大丈夫というスグレモノ。ただし、他の時には使えないというフトドキモノ。わははは。
「震災ホームステイ」の情報欄に密蔵院のこともアップしてくれました。登録番号は【T1044】。
お知り合いの方で、避難希望の方がいらっしゃったらお知らせいただけれ幸いです。
http://www.shinsai-homestay.jp/
個室二部屋(12畳の和室、15畳の洋室)トイレ別、食費の心配は無用。お風呂は共用。住職一家との共同生活的ライフになります。期間は一応三カ月間まで。修行はしなくてOKです(ぐははは)。駐車場有り。地デジ、ネット対応です。仲良しの二家族が一緒に避難できます。
何より、オナラや着替えを気にすることなく生活できます。あはははは。
安心していいという話。
« 前ページ | 次ページ » |