仏辺を離れず

ちょっと必要があって、千手観音さまが手に持っているものの意味を調べた。
一つの手の上に仏さまが載っている。「こりゃ、どういう意味だろう?」と思った。
そうしたら「仏辺(ぶっぺん)を離れず」と説明してあった。
いい言葉だ。
犬をドッグランに連れていくと、不安だからだろうか、あまり遠くへは行かない。
だから、犬は「飼い主の辺りを離れず」である。
私は不安だから仏の教えのそばにいるわけではないと思っている。ただ、そこを中心にブラブラ人生を歩んでいると安心できるし、楽しいのだ。

皆さんは「××を離れず」だろうか。「愛を離れず」「仕事を離れず」「損得を離れず」「勝ち負けを離れず」「酒を離れず」「遊びを離れず」「生を離れず」・・・たくさんあることだろう。
期せずしてそうなっていることもあれば、意図的に片時も離れない場合もある。
私は意図的に「仏辺を離れず」の生活をしていたら、いつの間にか自然に「仏辺を離れず」になっていたような気がする。
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