仏頂面

気がついたら、来週の「写仏の庭」のお手本を描いていなかった。
何がいいかと曼荼羅図典をめくっていたら仏頂尊のページで目がとまった。
世に仏頂面とは、仏さまの頂きにある髪の毛の盛り上がった部分を言うのだが、仏さまのお顔がどれも表情がないので(瞑想している表情だから仕方がない)、ひいて仏頂面とは、表情に乏しい無愛想な顔のことを指す。
密教では、仏の智恵を分けてそれぞれ人格(仏教では仏格と言います)に仕立てた姿だ。
5種あるとも10種あるとも言われる。そのうち、今日は4種を描いた。写真は「最勝仏頂尊」である。左手に法輪を持つ。

昔よく「君は無愛想だ」と言われることがあった。もし、当時「仏頂面」の語源を知っていたら、「無愛想ではなく、仏の顔と言ってやっておくんなせぇ」と言っていただろう。ぐはははは。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )