風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

熊本地震・続

2016-04-25 23:46:54 | 日々の生活
 14日の熊本地震(前震)発生から早くも11日目になった。気になったニュースを拾ってみる。
 先ずは、熊本、阿蘇と大分県西部・中部の各地方を震源とする震度1以上の地震は、今朝7時までに(つまりこの10日間で)計880回に上るそうで、俄かに想像できない頻度だ。もっとも、最初の一週間で772回と報道されていたから、多少は落ち着いて来ているようだが、それでもこれだけの余震が続けば元の生活に戻るのはなかなか難しく、不安な日々は如何ばかりかと察せられる。
 実際に先週金曜日時点で、熊本県の小・中・高校や幼稚園などの7割超が休校・休園のまま(609ヶ所中446ヶ所)で、通学・通園できない児童生徒・園児は実に約15万7千人(総計約21万9千人中)に上るらしい。校舎や関連施設が損壊したり、水道やガスなどのライフラインが寸断されたりしているほか、建物の被害は軽微でも通学路の安全を確保できなかったり、敷地内の施設が被災者の寝泊まりする避難所として使われたりして、休校としているところもあるらしい。子供たちの生活が一日も早く元に戻ることを願ってやまない。
 私自身は、東日本大震災のとき、共感疲労と疑われるような心理状態に陥った反省から、今回は、被災地に寄り添いつつも、普通の生活を心掛けている(が、季節柄?もあって、ちょっと落ち込んでいる)。その間、心無い事件が少なからず報じられ胸が痛んだ。ライオンが逃げたとか、在日の方を誹謗するデマを流す悪質なツイートがあったり、中傷コメントが相次いだ地元タレントのブログが中止になったりした。被災地での空き巣被害や、タレントの名前を使った募金詐欺も発生しているらしい。現地取材を巡っては、某局中継車がガソリンスタンドで給油待ちの列に割り込むなど、やや行き過ぎのところが問題とされた。それでも、東日本大震災のときと同様、被災地では秩序が保たれるとともに、メーカー・小売りからの支援物資や自治体からの人の派遣など、オールジャパンとも言える支援の輪が広がるのは、誠に心強い。
 そして、あの堅牢さの象徴とも言える熊本城の石垣は3分の2が崩れたというし、天守閣の瓦が落ちて痛々しい。修復には数十年、数十億円かかるとの試算もある。東日本大震災では原発の津波被害が象徴となったが、私の中では熊本城が熊本地震の象徴のような気がしている。
 上の写真は、私の携帯ストラップで、自衛隊仕様の「くまモン」。月並みで他人事のような軽さだが、「くまモン」はじめ被災地の方々には頑張って欲しい。
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