【折々の花だより】

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下鴨神社「式年遷宮」Part2 御生(みあれ)

2015-08-28 | デジカメ紀行
「鴨川デルタ」と呼ばれる京都・出町(通称)の鴨川三角州。

 ←クリックで拡大します。

左側:賀茂川、出町橋。右側:高野川、河合橋。ここから鴨川と呼ばれるようになります。
今出川通の賀茂大橋の上から撮影。

賀茂川と高野川の合流は、Yの字を描いています。奥に見える森は下鴨神社の糺の森(ただすのもり)。
日により、ブラスバンドや太鼓、ダンスなどの練習をするグループの姿も・・・。

飛び石橋



「亀」と「千鳥」と「四角のブロック」が配置されています。
「亀」に寝そべったり、またがったりと、夏の猛暑をしのぐ親水の場として賑わいます。
ちなみに「鳥」は先斗町の千鳥マークと同じ「千鳥」を模したものともいわれています。

「京都府ホームページ」を覗いてみました。

 この飛び石「何のため?」と思ったり、「なぜこの形」と思ったこともありませんか?と。

  この飛び石は、河床の安定を図るという主目的のために設けた横断構造物(帯工)の上にいろいろな形に模したコンクリートブロックを配置したもので、水位が低い時には人が渡ることができるという二次的な役割を果たしています。

 今から約20年前に「河川環境整備」の一環で親水機能を合わせ持つ仕組みにチャレンジした技術職員の方の試みが「鴨川を代表する風景」へと成長したんだそうです。

 ・一番上流にあるのは、鴨川の北山大橋下流。
 ・高野川の高野橋下流の商業施設前にある飛び石。
 ・続いては一番有名な出町の飛び石。(写真のところ) 
 ・賀茂大橋の一本下流の荒神橋の上流。
 ・最下流に位置しているのが、二条大橋上流の飛び石。

 通勤時に使われている方もあるようです。出町以外の飛び石も見てみたい・・・。  

飛び石、鳥たちをみながら下鴨神社へ向かいます。

西参道からはいります。


世界文化遺産の碑


手水舎


特別公開で前回も訪れているんですが・・・。
葵の庭(かりんの庭)



実がなっています。今頃は色付いているんでしょうね。

ザクロ花

ザクロ実


アジサイ




ドクダミ


儀装馬車

公開されていて、見ることができました。
宮中での儀式に使われているものと同型のもの。
5月に行われる葵祭前儀、流鏑馬神事、みかげ祭りに使用。

今回下鴨神社を訪れたもう一つの目的は、この写真展。

  
「御生(みあれ)」をテーマに、井浦新さんが2年を通じて下鴨神社の自然や祭、
神事を撮影した写真展が「新服殿」で開催されます。

「御生」とは、命を生む神秘的で大きな力のことです。
この宇宙のすべてが「御生」によってなりたっています。

井浦新(俳優 クリエーター)
第三十四回式年遷宮の奉祝記念事業として、「下鴨神社写真展」を開催。タイトルは「御生 Miare」。
糺の森で過ごすとき新たに何かが生れる、そして生きとし生けるものすべての命が再生するような気持になります。
昨年、「御影祭」を撮影した時、神の魂を再生する祭りであることを知り、この不思議な感覚は「御生」そのものではないかと感じました。
自然は人に宿り、人は自然に宿る。草木や花、人もしかり、自然の営みは、命の再生を繰り返しているのだと実感します。
そして、式年遷宮そのものが「御生」なのだと。

新服殿(重要文化財、非公開)

古来殿内の一室が行幸の時に玉座となった殿舎です。
夏、冬の御神服を奉製する御殿であったため、神服殿という名前がついています。
中央には「立華」が飾られています。

新服殿のなかに入ると・・・。
下鴨神社の四季折々の自然や祭の写真を、井浦さんのナレーションの映像で見ることができます。
また、作品はパネルではなく、和紙に染め摺りにして「掛軸」に仕立ててありました。

ハギ

境内で。

続いて糺の森へ向かいます。

太古の自然を遺す森
糺の森は、縄文時代から生き続ける広さ3万6千坪の森。国際文化都市・京都の中心に位置し、その昔は150万坪にも及んでいたと伝えられています。ケヤキ、エノキ、ムクノキなどの広葉樹を中心に、古代・山背原野の樹林を構成していた樹種が自生。樹齢6百年から2百年の樹木が約6百本にも数えられ、森林生態学、環境学などの学術分野からも、たいへん貴重な森とされています。

人の心を伝える森
糺の森には瀬見の小川や奈良の小川など、四季折々の美で人の心をとらえてやまない名所があります。奈良・平安時代より、数々の詩歌管絃、物語にもうたわれてきました。

奈良の小川の御手洗

「お手をさしひたし禊をしてください」
古くからナラ林を流れる小川というところから「奈良の小川」と和歌に詠まれ有名になりました、とのこと。

馬車



後述の「さるや」さんあたりから、流鏑馬神事の行われる馬場を走ってもらえます。
所要時間は約15分。  
結構なスピードで、Uターン(笑)。

  
このお馬さん達は、なんとドイツ出身なんだとか。

ここらで休憩。



「さるや」さんのかき氷です。


お腹も満足したところで、糺の森を散策しました。

祭祀遺構復元

平成13年(2001年)より実施した発掘調査において検出された祭祀遺構のうちの
石敷遺構の復元です。


快調に馬車も走っています。

瀬見の小川

「御手洗川」は下鴨神社境内を出たころから「奈良の小川」に、さらに「瀬見の小川」と名前が変わり、
泉川、参道と並行して南へ流れています。
後方に見えるのは「紅葉橋」。鴨長明が名付けたそうです。

切芝辺り

古代からの祭場、糺の森のへそ(真ん中)。

葵祭の前儀として毎年5月12日に行われる御蔭祭(みかげまつり)。
元禄7年(1694)以降の神事次第は、早朝神職らが社頭を神馬とともに
出発し、比叡山麓の摂社御蔭神社に向かう。
ここで御蔭山の儀があって、神霊を移した御生木(みあれぎ)を神馬に
載せて御錦蓋(ごきんがい)で覆い、
行列は摂社賀茂波爾(かもはに)神社を経て下社に戻る。
糺(ただす)の森において、東游(あずまあそび)と呼ばれる舞楽が
奉納される切芝神事の後、
御生木を神馬から本殿に移して、夕刻に終る。

「イワクラ(磐座)学会研究論文電子版」を引用させていただきました。

この辺りに祭場を作り切芝神事が行われるようです。

さらに進むと

南側入り口

世界文化遺産の碑が建っています。


一の鳥居と社号標です。

写真などは、6月20日のものです。
ウィキペディア、下鴨神社公式ホームページを参考にしました。
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