【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

2015年桜

2015-05-24 | 花だより
「2015年桜」まとめてみました。

佐保川沿い 3月28日撮影







奈良県立図書情報館東側に流れる佐保川沿いの桜並木です。

 
近所の公園で 3月31日撮影 


近所の公園で 4月3日撮影



黒田百年桜 4月16日撮影







京都市右京区京北宮町にある春日神社。
黒田百年桜はヤマザクラの突然変異で、10~12枚の八重の中に一重も交じってます。樹齢300年、高さ約6メートルの大木に手まりのような紅色の大輪が咲きます。

醍醐寺 4月2日撮影 










ならの八重桜 4月25日撮影



伊勢大輔は「いにしへの奈良のみやこの八重ざくらけふ九重ににほひぬるかな」と詠んでいます。一条院御時から数えてちょうど1000年目。奈良の文化の一片を今に伝える桜です。
奈良を代表する花として、奈良県花、奈良市章・市花に用いられています。


2016年はどんな「桜」が観られるんでしょうか。チョット足を延ばしてみようかな・・・。


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のだふじ巡り

2015-05-17 | 花だより
のだふじ巡り

のだふじの歴史
往古の昔、古大和川と淀川から運び込まれる土砂が大阪湾に堆積し始め、「浪速の八十島(福島、中之島、田蓑島などの島)」が生まれる中で、上流から流れ着いたフジがたまたま島の一つに根付きました。
数年間、世代交代を繰り返しながら生き延びたフジは野田の藤として、古く鎌倉時代初期の太政大臣西園寺公経により和歌に詠まれています。
貞治3年(1364)室町幕府将軍・足利義詮が、文禄3年(1594)には太閤秀吉も観藤会を催したことが知られています。
江戸時代には、 この付近は藤の名所として栄え、「吉野の桜、高尾の紅葉、野田の藤」といわれていました。
戦前まで春日神社(のだふじ発祥の地)に残っていた古木のフジは、空襲で焼失してしまいましたが、接ぎ木により再生された子孫のフジは、区民の力により区内各所で開花しています。(のだふじ巡りパンフレットより抜粋)

明治時代に、植物学者の牧野富太郎博士が野田の地を訪れ、この藤を研究した結果、藤の新種であると認められ、 「ノダフジ」と命名されました。

平成7年、「のだふじ」は福島区の区花に選定され、町おこしの一端を担うようになりました。あらゆるものに区花(のだふじ)がデザインされており、区職員の名刺を初め、町名表示板は藤色にしたり、公園などには「のだふじ」をあしらった区のロゴが使われています。
「のだふじ」は、1メートルを越す豊かな房が特徴で、平成7年に区の花に制定されました。(「のだふじの会」のホームページより)

のだふじマップ


阪神野田駅からマップを手に、出発します。

野田城跡や、野田恵比須神社を横目で見て・・・。

《野田城跡》

建物は極楽寺です。
二十一人討死の古跡。
天文2年(1533年)8月、戦国時代、本願寺法王証如は要地としての野田福島を見聞しようと少数の家臣とたずねた時、敵の軍勢佐々木六角弾正の伏兵に不意をつかれた時、二十一人の百姓衆の決死の防御に難をまぬがれ、その御書が寺に残っているそうです。

その極楽寺の一画に「野田城跡」の石碑が建てられています。
野田城は享禄4年(1531年)頃に築城。元亀元年(1570年)織田信長は、石山本願寺に攻め入り、「石山の合戦」が始まり、天正4年(1576年)石山本願寺を包囲した織田軍に対し、石山本願寺と同盟を結ぶ三好一党は、野田城に立てこもり織田軍と戦うが、織田軍の大軍にはかなわずに信長の手に落ちてしまいます。天正6年(1578年)この城は、毛利水軍と戦う織田軍の重要な拠点になるが、その後は歴史から忘れ去られ、現在ではその痕跡を見つけることはできず、明治の初め、「弓場」「城之内」などという地名が玉川付近に残されていたことから、このあたりに野田城があったのではないかと推測されているんだそうです。

《野田恵比須神社》

「野田のえべっさん」で親しまれ、漁業の神として古く800年の昔から野田の洲に住む漁民で祀られるようになったようです。

「のだふじ」のロゴ等

   



春日神社へやってきました。

《春日神社》

昔は藤の宮とも呼ばれ、藤原氏の祖神を祭っています。


平成24年4月、
「地域の人々に親しまれ、良好な都市景観を形成し地域のシンボル的存在である」と認められ
「大阪市都市景観資源」に登録されました。
のだふじの名所として、足利義詮、豊臣秀吉も「ふじみ」に集まり賑わったといわれています。






蜂もいっぱい・・・。

スタッフのかたに近辺を案内していただきました。
ひばり保育園→ユニライフ(マンション)→下福島公園→浦江聖天了徳院へ

《ひばり保育園》

保育中なので、フェンス越しに。

《ユニライフ(マンション)》




《下福島公園》





白藤



公園で見られた花たち



《売れても占い商店街》

福島聖天通りに掲げられた横断幕。
商店街の左右に、何か所も、小さな机と椅子を置いた「占いのコーナー」が設けられていました。

商店街のすぐ近くにある浦江聖天了徳院へ。

《了徳院》

了徳院(りようとくいん)は大阪市福島区にある東寺真言宗の仏教寺院。正式な寺名は如意山了徳院。創建は不明。浦江聖天(うらえしょうてん)の名で親しまれています。
道路に面したところに大きな鳥居があり、その奥に山門があります。鳥居の前には狛犬がいます。

「占い」が掲げられています


山門



1945年(昭和20年)の空襲で、この山門と稲荷堂を残して全焼。焼け残った山門の屋根下には
子持ち龍の彫刻が施され大阪府の文化財の指定を受けています。

山門をくぐったところ

むかって左手に進むと、鳥居があり、その奥に本殿があります。
右手に進むと、手水舎や弁財天などが並んでいます。

その鳥居をくぐったところにある狛犬


対のこちらは、「のだふじ」の下にあり大人気(笑)




弁財天


句碑

江戸時代初め頃、この辺り一面は湿地帯でかきつばたの名所だったそうです。
松尾芭蕉も訪れ、弁財天前にある池には
「かきつばた語るも旅のひとつかな」の句碑があります。

白髪稲荷大明神


歓喜天


弘法大師


おもかるさん

願い事を祈念し、この「おもかる石」を持ち上げてください。この石を持ち上げた時、軽く感じれば願い事が叶い、重く感じれば叶わないといわれています。
持ってみました。結果は・・・。

地蔵堂の前の狛犬

チョットふくよかでかわいらしい。

境内で見かけた花たち






マンホール

蛇口から勢いよく水が流れ出ているデザインに「水道」の文字。水マークが入っています。
水道バルブハンドホール蓋


大阪城と市の花サクラをデザイン大阪市下水道事業着手百周年記念で公募。上部に大阪市の市章。
下水管マンホール蓋



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六甲高山植物園 Part2

2015-05-08 | 花だより
続いて、ロックガーデン、樹木区、水芭蕉群生辺りへ。

北海道原産の花たち。
花の咲いているところがみられなくて残念なのもありますが・・・。

シコタンソウ

赤い花茎が立ち上がって、 白い五弁花を咲かせます。

エゾノツガザクラ

壷状の花冠をしている。

イワヒゲ

花は白く下向きに咲く鐘形の花。

エゾイヌナヅナ

「イヌナズナ」は、ナズナ(ペンペングサ)に似ているが異なっているという意味の「否ナズナ」が訛って
イヌナズナとなったとか。

チシマキンバイ

千島で発見され、花の形が梅に似て鮮やかな黄色というのが、和名の由来。

ボタンキンバイ

北海道のレッドデータブックでは希少種に登録されている。多くの萼片が完全に開かず牡丹のようにやや球状になり、雄蕊は花弁より短いそうです。

周辺の花たち。
タツタソウ

名前の由来は、日露戦争のとき、軍艦「竜田(たつた)」の乗組員が黄河流域で採集し持ち帰ったことによります。また、花が咲いても葉がすべて開かず、一部巻いているところから 別名を糸巻草(イトマキグサ)ともいうそうです。

イワウチワ

葉の形状が団扇に似た形状であることに由来しています。

ロックガーデン辺りでみられた花たち。

ポリガラ・カマエブクスス(常磐姫萩)

ヨーロッパ原産の高山植物。花弁の先端が黄、翼弁は白色又は紫紅色です。

プルサティラ・ブルガリス(セイヨウオキナグサ)

ヨーロッパ中部からウクライナ地方原産。ヨーロッパでは民間薬として用いられてきました。オキナグサの名は全身が白い柔らかい毛に覆われていることと、長く伸びた種子の毛が老人の白髪に似ているのでその名がつけられたといわれています。

センペルビブム・アラキノイデム(クモノスバンダイソウ)

ヨーロッパ原産。株からランナーが伸び、その先に子株をつけ、群生します。

プリムラ・デンティキュラータ(玉咲桜草)

ヒマラヤに原産する多年草を園芸化したものだそうです。

ヘレボルス・チベタヌス(クリスマスローズ)

淡いピンク色で透明感のある可憐な花。濃いピンク色の筋が鮮明に入ってます。
「幻のクリスマスローズ」とも言われています。

ケスハマソウ(毛洲浜草)

「雪割草」と呼ばれるものの1つ。葉の角が丸くなっているのを「洲浜」(弧状になった砂浜)に見立てたもので、毛が多いということからきているそうです。

サンカヨウ

「荷葉」というのは蓮(ハス)の葉のことで、葉を蓮(ハス)に見立てて、山の蓮(ハス)という意味で名づけられたものだそうです。

シラネアオイ

日光の白根山で最初に発見され、立葵(タチアオイ)の花に似ているところからこの名前がつきました。

ヤブレガサ

山地の木陰から葉が出てくるとき、破れた傘のような形になるのが名の由来。

樹木区辺りをのぞむ。
この辺りは、ニッコウキスゲが咲き、昭和天皇の行幸記念碑が設置されており、また天皇御三代の記念植樹もあるところです。


「昭和天皇、天皇陛下、皇太子殿下、天皇御三代にご訪問頂きました。ここにある3本のモミの木はご来園を記念し後日植樹したものです。」との案内がありました。
後方に見えているモミの木だと思いますが・・・。

モミの木


また、ニッコウキスゲは、朝開いた花が夕刻にはしぼんで終わりになる花ですが、次々と咲くので、群落全体としての花期が長いそうです。

水芭蕉

「前日、雨が降ったので、少し残念なところもありますが・・・。」と、係りの方。
園内には600株が植えられているそうです。

コガネミズバショウ

アメリカ西海岸に見られる黄色の水芭蕉。

水芭蕉

白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、葉が変形したもの。その内側に包まれるように黄色い小さな花が密集して咲いている。雪解け水の湿原に群生し、白い清純な花を咲かせる多年草。白無垢の花びら状のものは、葉が変形した仏炎苞で、黄色い棒状のものが花穂です。

ギョウジャニンニク

名前の由来は、山にこもる修験道の行者が食べたことからとも、逆にこれを食べると滋養がつきすぎて修行にならないため、食べることを禁じられたからとも言われています。

マムシグサ

花の茎のところが、「まむし」の皮膚の模様に似ているのでマムシグサ。

説明文などは、公式サイト、ウィキペディアを参考にしました。

六甲高山植物園の案内では
 一面のお花畑に出会える季節。
 風薫る5月。六甲高山植物園は一年で最も華やかな時期を迎えます。
 鮮やかなピンクのお花畑を作り出すこの花は、
 1本の花茎に小さな花を輪状につけ、さらにその輪を何段にも咲きあげていく姿が、
 仏塔の九輪を思わせることから「クリンソウ」と呼ばれています。
 重なり広がる一面のピンク色を、ぜひ六甲山のさわやかな空気の中でお楽しみください。

Facebookをみてみると
 「今年は、クリンソウの開花が少し早く現在1輪目が咲きあがってきました!来週あたりより見頃期間に入る見込みです。」と・・・。   


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六甲高山植物園 Part1

2015-05-01 | 花だより
六甲高山植物園。
昭和8年(1933年)に開設され、高山植物園としては、わが国で最も長い歴史を誇る植物園。海抜865mに位置し、年平均気温約9度、北海道南部とほぼ同じ。
六甲山という大都市近郊で、四季折々のアルプスの高山植物に出合える貴重なスポットです。
世界の高山植物や寒冷地の植物を中心に、湿性植物、六甲山自生植物など、約1500種類の植物が栽培されています。

その学術性から皇室の訪問(行幸・行啓)をたびたび受けています。1958年には今上天皇が皇太子時代に、1971年には皇太子徳仁親王が、1981年には、昭和天皇が神戸ポートアイランド博覧会を訪問した際に訪れられています。

4月17日ドライブがてら出かけました。


入り口にかけられた看板には、「高山植物の女王」と呼ばれる「コマクサ」が描かれています。

園内マップ
  ←クリックで拡大します。

東入り口から入園、西入り口へ、湿原帯やロックガーデン等をぐるっと廻ります。

ユキモチソウ

まんなかの白くふくれた部分が雪のように白く、お餅がふくらんだようなのでこの名前になったんだとか。

園内
湿地帯方向です。
シャクナゲ

赤い花は?椿かな?と思っていたら「ヒマラヤのシャクナゲ」でした。

イカリソウ

船の碇(いかり)に似ているところからこの名前に。

アカヤシオ

ショウジョウバカマ



「猩猩」は中国の想像上の動物で猿のような顔をもち、毛は紅色。花をこの「猩猩」に見立てて、葉を袴(はかま)に見立てたそうです。

エンコウソウ

山地の湿地や渓流沿いに群落をつくる金色の花。茎の節から根を出して繁殖します。エンコウソウ(猿猴草)の名の起こりは花茎が長く伸びて手長猿の手のようになるところから、名付けられました。
昭和56年5月25日、昭和天皇は、エンコウソウの群落を興味深くご覧になりました。御来園の翌月にはこの群落から30株を献上し、それらは皇居内の吹上御所に植えられているそうです。

ニリンソウ

ひとつの草から2つの花茎が伸びてくる。花は片方が少し遅れて、やや小さめに咲きます。

カタクリ

早春に地上部に展開し、その後葉や茎は枯れてしまい、地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い。このため、ニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれています。

タンナゲンカイツツジ


ノウルシ

河川敷や湿地に生育する多年草で、茎葉に傷をつけると「漆」に似た白乳液が出ることからきているそうで、有毒植物の一つ。

ハルトラノオ

別名「いろは草(いろはそう)」。春早く咲くので、いろは47文字の最初の”いろは”に例えたんだそう。

ハルリンドウ


ざぜん草

仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされています。
花のあと、脇にある葉っぱが伸びてきます。ずいぶん立派な葉っぱでした。

ツバメオモト

葉は オモト に似ていますが、花がツバメの姿に似るとか、果実がツバメの頭に似るとか、ツバメの飛ぶ時期に花が咲くとか、ツバメの由来は諸説あるようです。

オオバナノエンレイソウ

北海道の春を代表する花。
エンレイソウは、漢字で書くと「延齢草」。長生きの草で、成長がとてもゆっくりで、花が咲くまでに10~15年もの時間がかかるそうです。しかし一度花を咲かせたあとの寿命はとても長く、平均年齢は30~50年ともいわれているそうです。北大の校章に用いられ、北大寮歌にも歌われています。

プリンスブリッジ

今上天皇が皇太子時代に訪れた時に、園内に架けられた吊り橋には「プリンス・ブリッジ」と名づけられましたが、その後老朽化により架け替えられた2代目が現在のプリンス・ブリッジ。現在は吊り橋ではなく、木製の装飾により吊り橋の雰囲気を出しています。

キタテハ

説明文などは、公式サイト、ウィキペディアを参考にしました。

Part2では、ロックガーデンや水芭蕉の群落へ・・・。

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