【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

北海道、富良野~旭岳Part4

2015-07-28 | デジカメ紀行
きょう11日は、最終目的地「旭岳」散策です。

旭岳は、北海道上川郡東川町にある火山で、大雪山連峰の主峰で標高2,291m、北海道最高峰。

大雪山は北海道の最高峰である旭岳(2,291m)をはじめ、20連峰におよぶ標高2,000m級の山々の総称です。大雪山国立公園は、これらを中心に北海道の中央に成り立つ、わが国最大の山岳を中心とした原始性の豊かな国立公園です。その面積は、神奈川県の広さに匹敵する226,764ヘクタール。1934年(昭和9年)に国立公園に指定されました。 かつてアイヌの人々は大雪山を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼び敬いました。

その広大な大雪山国立公園の北部にあるのが、旭岳ロープウェイです。国内で唯一高山帯に乗り入れているロープウェイということから、その車窓からの景色は、雄大で、標高1400m付近から森林限界を越えるとダケカンバの姿がまだらになり、終着駅である「姿見駅」を降りると、そこは、高山植物が咲き乱れるお花畑が広がります。
旭岳ロープウェイは、旭岳の標高約1,100m(山麓駅)~標高約1,600m(姿見駅)を結んでいます。

森林限界とは?
高山帯(大雪山系では約1,400m以上)が近くなると、背の高い樹木(主にダケカンバ)がまばらになり、やがてハイマツなどの低木へと植生が変化する境界線を「森林限界」と呼びます。ちなみに本州では、標高2,500m以上から高山帯とされています。

大雪山国立公園「旭岳」は、日本でいちばん遅くまで残雪が見られ、最も遅くお花見ができ、日本でいちばん早い紅葉と初雪を見ることができます。
6月中旬から下旬には、日本で一番遅く咲く桜「チシマザクラ」が山麓駅前で見られるそうです。高山植物の大群落は、 日本最大級なんだとか。

旭岳ロープウェイ

姿見駅から撮影。後下方に見えるのが山麓駅。

姿見駅に着きました。

ガイドさんのレクチャーを受けます。散策等、今日の見どころをチェック。
気温17度。残雪あり。


水芭蕉

姿見駅を出た所。もう少し早ければ水芭蕉の咲いている姿が見られたようです。

姿見駅を出るといたる所にハイマツが生育しています。

花たちを見ながら1時間ほどのコースを回ります。


旭岳第一展望台


満月沼

沼の雪はまだ解けてないようです。

擂鉢池(すりばちいけ)

第三展望台付近から。
擂鉢池は、その名の通り擂鉢状の形をしています。もともとは火口で、爆破した際にはスプーンでえぐり取るように周辺を吹き飛ばし、活動を停止した火口に水が貯まって現在の姿になりました。


足元に気をつけつつ「姿見の池」を目指します。

噴煙

「ゴー」という音が聞かれ、硫黄の臭いもきつくなってきました。 

愛の鐘(大雪愛の鐘)

散策路を上がっていったさきに見えている長方形のものが「愛の鐘」です。

大雪愛の鐘は、1962年12月末に山岳部員10名が遭難し死亡。この事件をきっかけとして、翌年に遭難者の慰霊と登山者の安全を願い創設されました。今では、姿見展望台の象徴として、守り神として、登山客を見守っているそうです。
愛の鐘付近には、緊急避難小屋の「旭岳石室」もあります。

姿見の池

姿見の池も、もともとは火口で、活動を停止した火口に水が貯まり、現在に至っています。


ここから姿見駅へは約20分ほど。

雪渓を歩き、沢を渡り…と。






振り返ってみました。


散策路で見かけた花たち。
メアカキンバイ


ミネズオウ


ミツバオウレン


チングルマ


ショウジョウバカマ


キバナシャクナゲ


エゾコザクラ


エゾイソツツジ


ウラジロナナカマド


散策をおえてロープウェイで山麓駅へ。



振り返りつつ、すれ違いです。

説明文は「大雪山旭岳ロープウェイ公式サイト」を参考にしました。

昼食を終え、来年(佐賀県開催)の再会を約束し、千歳へ向かわれる皆さんとお別れしました。

私達は「旭川動物園」に向かいます。


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北海道、富良野~旭岳Part3

2015-07-28 | デジカメ紀行
パッチワークの路を通り、「展望公園」「青い池」を経て、今日の宿泊地「白金温泉」へ向かいます。


(バスの中から撮影)
手前に見えているのは蕎麦の花で、「蕎麦と言えば信州」と思いがちですが、ここ美瑛、富良野の地も蕎麦の産地なんだそうです。

北西の丘展望公園


美瑛町の北西にある6万平方メートルもの広大な敷地を有する丘の斜面に開かれた公園。
園内の丘に建つ大きなピラミッド型の展望台からは、360度パノラマの美瑛の絶景が広がり、遠くには十勝岳連峰を望むことができます。また、ラベンダーやひまわり、ポピー、コスモス、紫サルビア等も植えられています。
周辺には、ソフトクリームや、北海道の新鮮な野菜たちを食べる事が出来る売店や、ギャラリーなどもありました。


   
  ↑ 
クリックで拡大します。
二台目停車中オレンジ色の屋根のバス、私達がお世話になっている
「あさひかわ交通」バスです。


続いて白金温泉手前にある「青い池」へ。

青い池








雄大な十勝岳連峰を背景に山の恵みを受けて誕生した
神秘的な場所です。

青く見えるのは、十勝岳中腹を源とする硫黄沢川からアルミニウムを含んだ水が流れとしらひげの滝の麓を流れる美瑛川の水と混ざると目に見えないコロイドが生成されているためと言われています。

昭和63年12月に十勝岳が噴火後、北海道開発局は火山災害から美瑛町を守るため、火山泥流を貯める施設として、早期に工事の完成が可能なコンクリートブロックによる、えん堤が平成元年6月に着手され、同年の12月に完成、その結果、ブロックえん堤に水が溜まり、いつの頃からか、「青い池」とよばれるように。

太陽からの光が水中のコロイド粒子と衝突し、色々な方向に散乱、コロイド粒子が、光の散乱を促し、波長の短い青い光が散乱されやすいため、その光が私たちの目に届き、青く見えると言われています。(美瑛観光情報サイトより)

池周辺で見られた花達。

フランス菊


アカツメクサ


岩爪草


四葉鵯(よつばひよどり)


ウツボグサ(靭草)


コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)


白金温泉に到着後、夕食までに時間があったので、近辺を散策です。

白ひげの滝

美瑛白金温泉街から徒歩5分、白金橋(ブルーリバー橋)から両サイドに広がるパワースポット。
白金橋の上から白ひげの滝を観ます。
奥に見えるのは旭岳です。

白金橋から下流側の眺め


十勝岳連峰の地下水が溶岩層の割れ目から、白ひげのように美瑛川に流れ落ちていきます。
落差は約30m。幅約40メートル。


地下水が溶岩層などの裂け目から落ちる滝を”潜流瀑”といい日本では珍しいそうです。
この滝の水が流れこむ美瑛川は火山性の物質を多く含む(硫黄分が特に多い)ので幻想的な コバルトブルーに見えるんだとか。




噴煙を上げる旭岳です。

明日は旭岳の散策です。



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北海道、富良野~旭岳Part2

2015-07-27 | デジカメ紀行
ワイン工場を後にして、お花畑へ向かいます。

ファーム富田



ラベンダーオイル生産のために作られた、日本最大級のラベンダー畑。
約9万株のラベンダーの向こうには、十勝岳連峰や夕張山地の山並みが広がります。
7月下旬にはフランス製のラベンダー刈取り機での収穫風景が見られるそうです。

1903年(明治36年)初代富田徳馬が、中富良野原野に鍬を入れ、ラベンダー栽培に未来を見いだした最盛期。輸入香料の台頭による苦悩の日々を越え、カメラマンや旅行者が訪れ始め新しい形の農業へと踏み出して現在にいたっています。

花畑






アゲラタム




ケイトウ


ルピナス


ドライフラワーの舎



草花をはじめ、果物、野菜などいろいろな物が「ドライ」に。

ラベンダーアイス

チョット一息。ほんのり香がします。

姫リンゴ

食べられるのかな?。

昼ごはん。北海道では、はずせません(笑)。

ジンギスカン

ジンギスカン(成吉思汗)は、マトン(成羊肉)やラム(仔羊肉)などの羊肉を用いた日本の焼肉料理。
一般的には北海道を代表する郷土料理として知られています。
中央部が凸型になっているジンギスカン鍋を熱して羊肉の薄切りと野菜を焼き、
羊肉から出る肉汁で野菜を炒めながら食べます。
山のようにあった野菜もペロリ。

お腹もいっぱいになったところで、「展望花畑 四季彩の丘」へ。

「展望花畑 四季彩の丘」は、『丘のまち びえい』に15ヘクタールもの広さを有しており、春から秋までのお花の季節には、数十種類の草花が咲き乱れる、花の楽園です。


四季彩の丘のお花畑では、ノロッコ号やカート、バギーなどで四季彩の丘や周辺をのんびり走りながら、色とりどりの花や素晴らしい景観を楽しむことが出来ます。
私達はベストコースで回る「四季彩ノロッコ号、トラクターバス(1周15分)」で回ることに。途中、ベストスポットで一回停止し、撮影タイムがあります。

トラクターバス


今回は満開の「花菱草」の前で停止しました。




ルピナス









マスコットキャラクター
 ロール君

   ロールちゃん

牧草をロールケーキ状に固めたもので、大きいもので直径約1.5m、
重さは約350kg。
そんなロールベールを4つ使って作られたのがこれ。

素朴で表情がなんとも言えません。おもわずニッコリ。

ポリエチレンできた幅広のラップで巻き上げて仕上げるんだとか。北海道の牧草地ではラップされた牧草ロールがあちこちに見られます。

続いて「パッチワークの路」へ向かいます。

途中で見かけたロールベール(バスの中から撮影)。



国道237号と452号に挟まれた農道は、両側に広大な農地が何一つさえぎる物なく拡がり、花々や作物がまるでパッチワークのように模様を織りなしていることから名づけられました。

パッチワークの路周辺(旭川へ向かう飛行機から撮影)

1976年9月、日産スカイライン「ケンとメリー」のCM第15作に、パッチワークの路が使われています。
CM中に登場するポプラの木は、CMの主人公の男女にちなんで「ケンとメリーの木」と呼ばれるようになり、今でも多くの観光客から人気を集めるスポットです。

ケンとメリーの木(バスの中から撮影)


パッチワークの路(旭川へ向かう飛行機から撮影) 

偶然にも真ん中辺りに「ケンとメリーの木」が写っていました。

Part3では、白金温泉方面へ・・・。

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北海道、富良野~旭岳Part1

2015-07-27 | デジカメ紀行
主人が現役時代、海外研修に参加した同志達(?)で、毎年一回各出身地に集まり、懇親会が開かれています。昨年より私も仲間に入れてもらってます。
なんと今年は20回目、7月9日夕~11日、北海道で開催!。

私たちは、関空から飛行機で集合地、旭川へ向かいました。

出発便の準備中


9日、夕方宿泊するホテルに集合(20名弱の参加です)。一年ぶりの再会、それぞれの近況報告等で盛り上がり・・・。

10日朝、集合まで時間があったので、ホテル近辺を散策することに。

旭川常盤ロータリー(あさひかわときわロータリー)

北海道旭川市常盤通1丁目にある ロータリー交差点。
ロータリーからは6つの道路(旭橋と旭川駅方面へ向かう国道40号、 平和通買物公園・九条通り・常磐公園・緑橋)が分かれています。

ロータリー中央部には 広場があり、シンボルタワーがそびえ立っています。

どのように通行するんだろう?と見ていると、時計回りにグルグル。行きたい方向に出ていくんですが・・・。
慣例上国道40号線である昭和通り側と旭橋側への出入り車輌が優先されているそうですが、あくまで地元慣例だそうです。
路面にも優先関係を示すペイントは特になく、横断歩道には、信号が無い場所もあり慣れないと難しそう。

常磐公園

旭川市で初めて開設(明治43年3月7日)された総合公園で、市の中心部に位置し、道立美術館、公会堂など文化芸術拠点機能を持つ施設のほか、中央図書館、常磐館の文学資料館、野外彫刻など文化芸術に関わりの深い要素が多く、緑豊かな樹木や水鳥が浮かぶ白鳥、千鳥の二つの池など、市街地の中にあって静寂な雰囲気を呈しています。15.85ha。

上川神社頓宮

旭川のまち作りに力を尽くされた先人達は、明治26年7月上川地方開拓守護・旭川の鎮守として、
天照皇大御神をお祀りしました。
頓宮(とんぐう)は仮の宮、一時的な宮のことで、天皇行幸時の仮の宮殿です。
ご祭神は天照皇大御神・大己貴大神・少彦名大神。

池にかかる太鼓橋で、神社と公園が繋がっていて、周囲を池で囲まれた珍しい神社です。


第二鳥居から拝殿です。


  
拝殿前の狛犬。

手水舎


公園で見られた花達。

ツツジ


ユキノシタ


シモツケ


ホテルへ戻る道すがら・・・。
旭川市マンホール

「あさひかわし」「あまみず」 市の木「ナナカマドの葉と実」のデザイン。
星印のようなマークは、市章。

雨水管マンホールの蓋

VASAの文字と一本杖スキーは、1981年から旭川市で開催されているクロスカントリースキー大会。
スウェーデンのグスタフ・バーサー王の偉業を記念。

汚水管マンホールの蓋

四角のマンホール 中央に市章があります。曲線が綺麗な水をイメージ。


いよいよバスツアー出発です。まずはこちらから・・・。

ふらのワイン工場  (写真はパンフレットより)


赤い屋根、レンガ造りの建物のワイン工場では、ふらのワインの製造工程、熟成庫の見学、
ワインの試飲などができます。

サンプル室

各年代に分けて置かれています。
「あなたの生まれ年のワインが見つかるかもしれません!」と・・・。

ワインの熟成



「ぶどうの品種やワインの品質によって、タンク、樽、ビンと熟成方法を使い分けています。皆様に飲んでいただける日まで、長い時間を静かに眠りながら熟成を待ちます」とのこと。

地下での工程など、見学を終え、いよいよお待ちかね試飲の時間。二階フロアにやってきました。
十勝連峰の山並みの眺望を楽しみながら、ふらのワイン、100%しぼりジュースの試飲もできます。

樽で作られた「カレイドスコープ」







工場広場の、ラベンダー畑です。








サルビア


からし菜(遠くに黄色く見えている花)


説明文はそれぞれの公式サイトを参考にしました。

Part2は、「富田ファーム」「ケンメリの木」など方面へ・・・。

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城南宮、夏越しの祓い

2015-07-08 | デジカメ紀行
城南宮(じょうなんぐう)は、京都市伏見区にある神社で、「方除の大社」として知られています。
祭神は、 息長帯日売命 (おきながたらしひめのみこと)(神功皇后)、八千歳神(やちほこのかみ)(大国主神)、国常立尊( くにのとこたちのみこと)を三柱の神様を中心にお祀りしています。
主祭神とし、他に天照皇大神、品陀別命、別雷神、大山咋神、天児屋根命、宇気毛智神が祀られています。


西入り口の鳥居です。


半年間の罪・穢れを祓い清める神事「夏越祓(なごしのはらえ)」。
ここ城南宮では、自動車の茅の輪くぐりが行われています。

 案内がありました。


駐車場に、直径5メートルの茅の輪が用意されています。観光バスも通り抜けができるんだそうです。


神主さんが1台づつお祓いをしてくださいます。








巫女さんから頂いた「お札」です。


1年間、車に乗せておくとご利益があるそうです。
くれぐれも安全運転で・・・。

さっそく良い出来事に出合いました。可愛い親子連れ。




和んだところで、境内へ向かいました。

神苑を塀の間からチョット失礼・・・。

桔梗

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出雲大神宮、夏越しの祓い

2015-07-06 | デジカメ紀行
出雲大神宮は京都府亀岡市の北東部に位置し、大国主命(オオクニヌシノミコト)と后神である三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)を奉斎し、特にこの二柱を合わせて出雲大神、出雲大神宮(日本書紀)、出雲神社などと言われています。
古事記や日本書紀に見られるように、大国主命は因幡の素兎で知られる慈愛に満ちた神様で、当宮末社に祀られる少那毘古名命(スクナヒコナノミコト)と共に国土経営に尽力なされました。
その後、皇孫に国譲りの後、幽世(カクリヨ)を統治すべく、現在の島根県にある出雲大社に鎮座される事になり、ここ出雲大神宮に古来より元出雲の信仰があるんだそうです。

三大御神徳
 長寿・縁結び・金運

夏越大祓式(なごしのおおはらえ)

「私達は生来、清らかな心身を保つものですが、生身なるが故に知らず識らずのうちに罪や穢れに触れています。
半年に一度積もった罪や穢れを人形(ひとがた)に託し、本来の健全なる心身に立ち返る神事です。」
(出雲大神宮ホームページより)




出雲大社宮司、千家尊佑さん、揮毫の石碑です。


鳥居をくぐると


茅の輪がみえてきます。左手には、神主さんたちが「お浄め」をされるための準備もされています。

夏越大祓式(なごしのおおはらえ)
大祓は古来より続く伝統行事で、6月30日「夏越(なごし)の大祓」行われました。




「人形(ひとがた)」に名前と、年齢を書いてお祓の申込みをすると、「大祓詞」と「奉書」と「水無月の引換券」を頂きます。奉書の中は「人形(ひとがた)」「切麻(きりぬさ)」です。


切麻とは、お祓い具の一つで、紙と麻を細かく切って混ぜたのものです。

神主さんのお祓いをうけ、参列者全員で大祓(おおはらえ)の詞を唱えます。次いで、自分自身で「切麻(きりぬさ)」で、頭や肩から振り掛けお祓いをし、「ひとがた」で自分の身体の悪い所をさすり、またもとのように包んでおきます。

神主さんが「布」を八つに切り裂きます。
<布を八つに切り裂くことで罪や穢れを解除すると言い伝えられています>

「禊(みそぎ)の小川」に流すため、切り裂かれた「布」は、先ほどの悪い所をさすった「ひとがた」と一緒に唐櫃に入れられます。
<「大国主命(オオクニヌシノミコト)」の后神「三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)」の名より付けられた保津川の清流で一切を祓い清め、これからの暑さに負けないよう、また残り半年の無病息災を祈願します>

その後参列した全員で「水無月の夏越の祓する人は 千年の命延ぶといふなり」と、唱えながら、「茅の輪くぐり」をします。
<「茅の輪」を八の字に三回くぐると罪穢れが祓えると言われています>


左足でまたぎ、一回目は左方へ出ます。二回目は右方へ、三回目は左方へ出、八の字にくぐります。




神主さんに続いてくぐります。


唐櫃も担がれています。

頂いた「水無月」です。

昔、宮中の人々は氷室(京都衣笠山西麓)から取り寄せた氷を口にして暑気払いをしました。貴重な氷は一般大衆の手には入りにくかったため、小麦粉を練って氷片になぞらえたのが水無月です。水無月の上にある小豆は悪魔払いの意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しているそうです。
夏の酷暑を乗り切り、無病息災を祈願するお菓子です。

境内をまわってみました。

真名井の水



日本水質保健研究所によれば、古生代の石灰岩層をつたって火山噴火でできたマグマの接触変成岩層から湧き出ている「うまい水」で、ミネラルがバランスよく含まれる極めて健康によい理想の水であるとするなど地質学的に実証されているそうです。このような水は自然界の中でもほんの一部しか存在しないという事です。
水を持ち帰ることもできます。

夫婦岩


辨財天社

御祭神 市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)
芸能・財運・女性の神

手水舎




拝殿

入母屋造、妻入で本殿と同じく檜皮葺を施した舞殿形式の建物であり、明治11(1878)年に官費により造営されました。

  
拝殿前の狛犬。


本殿


御祭神 大国主命(オオクニヌシノミコト)
縁結び・金運・福の神
三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)

社殿は元明天皇の和銅2(709)年に建立され、現在の本殿は鎌倉時代末期の元徳年間、あるいは貞和元(1345)年に足利尊氏が修造した事が当時の史料から知られています。
造りは中世神社建築に多く見られる三間社流造平入。建坪14坪弱、檜皮葺を施しており、明治39(1906)年に旧国宝、現重要文化財に指定されています。


坂道を上がっていくと横から見えます。

獅子狛は彩色されているようです。


後ろから。

春日社

御祭神 建御雷之男神(タケミカヅチノオノカミ)
天兒屋命(アメノコヤネノミコト)
大国主命による国造りが完了して、皇孫に国譲りの際、天津神の使者として遣わされたのが建御雷之男神です。

磐座

磐座内は神域、禁足地となります

御蔭の滝

竜神乃神をお祀りする滝として いにしえより地域の源として崇められています。

稲荷社

御祭神 宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)
五穀豊穣・商売繁盛の神
お稲荷さんで親しまれている穀物の育成を司る神様です。

上の社

御祭神 素戔嗚尊(スサノオノミコト)厄難消滅の神
櫛稲田姫尊(クシイナダヒメノミコト)
上の社本殿は向拝を設けるなど出雲大神宮本殿を模倣した流造ですが、その造りは一間社と珍しい構造で、創建は文化10(1813)年と擬宝珠に刻まれています。



出雲大神宮は、背後に控える 御蔭山 (御神体山) を古くから神と崇めてきました。
御祭神 国常立尊(クニノトコタチノミコト)
神々様が御降臨されたのは御神体山である御蔭山で、出雲大神宮の本殿が立てられる以前から公武を問わず、尊崇を集め、国の最も優れた中心地でした。

笑殿社

御祭神 事代主命(コトシロヌシノミコト)
商売繁盛の神
少那毘古名命(スクナヒコナノミコト)
事代主命は当宮の主祭神大国主命の御子神で、皇孫に対する国譲りに功績のあった神様で、託宣を司る御神徳で著名です。
また少那毘古名命は国譲り以前の国造りに際して大国主命に協力され、共に温泉を衆庶に広めて医薬を教え、完了後は常世国に移られました。
医薬・健康の神

境内で見られた花達・・・。











説明文は出雲大神宮ホームページを参考にしました。



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