【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

大和文華館

2016-02-29 | 花だより
大和文華館
特別企画展「仏教の箱-荘厳された東アジアの容れもの」
2016年1月5日(火)~2月21日(日)
仏教における箱は、仏の教えを納める目的があります。
これらの箱や画中の箱に、篤い信仰心と当時の美意識を見ていきます。

仏像や経典を納める厨子(ずし)や経箱(きょうばこ)などの展示です。


赤松の古木が出迎えてくれます。本館に通じる小径の
ゆるやかなカーブをのぼっていきます。

福寿草

坂道を登りきったあたりです。


本館外観

本館建築は、芸術院会員の吉田五十八(いそや)(1894~1974)によるものです。外観は桃山の建築をイメージさせる海鼠壁(なまこかべ)、なかに入ると庫裡風の重厚な木組みにささえられた廊下がひろがり、
明かり障子から差す柔らかな光につつまれます。
展示場の中央には坪庭風の中庭が設けられ、竹が植えられています。
この「竹の庭」は美術品をより自然な環境で鑑賞できるように、設計されているそうです。

また、蛙股池をのぞむ高台にあり、文華苑とよばれる自然苑に周囲を
かこまれています。

鑑賞後は、いつものように(なんどか訪れています)文華苑散策です。

文華苑から見た本館テラス

テラスからも、高円山方面を望むことができます。

文華苑からの高円山方面


出会った花達です。

正面、坂道を登りきったあたりの梅です。




梅は、約70種約130本以上が植えられているそうです。

ブータンのミツマタ


寒咲アヤメ


椿






入り口近くの梅林

このエリアに入ることは出来ないので、奥のほうの梅は塀の外から
眺めます。

塀沿いの梅













違う季節の文華苑も楽しみです。

公式ホームページを参考にしました。

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馬見丘陵公園

2016-02-26 | 花だより
馬見丘陵公園(うまみきゅうりょうこうえん)

馬見丘陵は、香芝市・広陵町・河合町など2市3町に跨る標高70m程度の東西約3km、南北約7kmに及ぶ低い丘陵地で、この丘陵は馬見古墳群のエリアで、古墳の集積地となっています。

馬見古墳群は奈良盆地における佐紀盾列古墳群、大和柳本古墳群と並ぶ大和3大古墳群の1つで、4~5世紀に築造されたものが多く、250基を超える大古墳群です。

昭和40年代後半より丘陵西部では大規模宅地開発が始まり、これらの開発から自然や古墳群を保全するため、昭和59年8月に都市公園(広域公園)として、公園事業に着手しました。
計画面積は65.3ha。平成24年6月末現在、56.2haを開園しています。

馬見古墳群の一画(丘陵東部)にある馬見丘陵公園内には池上、乙女山、倉塚、ナガレ山、別所下、狐塚古墳など多くの古墳が存在し、うち2箇所が史跡指定されています。


向かって右(北)方は、なごみの道(緑道エリア)に続きます。
(近鉄田原本線、池部駅方面です)


中央駐車場に車を停め公園館へ。

中央エリア公園館

天井




1階部分では公園内の古墳や、自然を映像でわかりやすく紹介。2階部分は展望台になっています。
受付の女性が、いろいろ丁寧に教えて下さいました。

公園館玄関ホールに、合体植物が展示されています。
キャベコン(キャベツ+大根)
同じアブラナ科植物の大根とキャベツを接木したもので、成功率は10%以下と難しいものです。
他に、チンコン(チンゲンサイ+大根)、コンコン(赤大根+大根)、ハクコン(白菜+大根)なども。

ハボコン

ハボタンと大根。

ブロッコン

ブロッコリーと大根。
味はブロッコリーのようです。
このブロッコリーの種を蒔いてもブロッコンは出来ず、
普通のブロッコリーが出来るそうです。

ハボコン

ハボタンと赤大根。


河津桜が咲いていると聞いたので、南エリアへ向かいます。

クロガネモチ



トリモチとは、クロガネモチやモチノキなどの樹皮から出るガム状の粘着性物質で造る接着剤のようなもの。 木の枝にまきつけておくと、知らずにとまった小鳥の足が枝にくっついてしまうんだとか。






公園にはソメイヨシノほか14種、約1000本の桜が植えられています。


サンシュ

サンシュユは薬用植物として、江戸時代に朝鮮半島より渡来。

イヌコリヤナギ




しばらく進むと・・・。

ナガレ山古墳(5世紀前期)

国指定史跡。



大和平野を一望できる、1600年前の姿が復元されている古墳です。
前方後円墳。後円部は三段、前方部は二段に造られています。
全長105m、後円部径65m、高さ8.75m、前方部幅70m、高さ6m。

前方部


前方部の墳頂には、埋葬施設が残っており、箱形木棺を粘土で覆った粘土槨でした。
棺内は赤く塗られおり、特に赤の濃い部分に被葬者の頭があったと思われます。
この前方部の埋葬の形は、女性を葬ったものと推定され、後円部は盗掘されていて被葬者は特定できていないようですが、前方部の被葬者とあわせて、夫婦を埋葬した可能性が指摘されています。

発掘調査で出土した遺物としては、円筒埴輪、形象埴輪、石製模造品、石製玉類、鉄製品、土師器、須恵器、水銀朱などがあり、 特に、円筒埴輪と形象埴輪は数が多かったそうです。

墳丘裾に並べられた埴輪列


ナガレ山古墳は、円筒埴輪やアサガオ型埴輪が一列に並んでいたことが特徴とされており、東側のくびれ部の前方部寄りに、2列の埴輪で区画された遺構が発見されています。これは葬送の時に墳丘を登るために造られた通路であると考えられています。
北側埴輪列には間隔が広くなっている部分があり、この部分はくびれ部への出入り口と考えられています。




前方部から後円部方向

右手前がアサガオ型埴輪です。

発掘調査で埴輪列が確認された墳丘の裾と中段に、埴輪列が復元されています。復元した埴輪は、494本が強化プラスチック(FRP)製。
181本は河合町民が粘土を積み上げて作った、個性豊かな手作りの円筒埴輪だそうです。


階段を上がると、後円部の上部になり大和平野を一望できます。

三輪山方面


耳成、香久山、畝傍方面


金剛、葛城、二上山方面

ナガレ山古墳を後にし、南エリアへ進みます。

南エリアは、公園の最南端に位置するエリア。中央エリアとの間には町道が走っています。

河津桜
カンザクラの園芸品種。静岡県河津町産です。
馬見丘陵公園の南エリアから巣山古墳の前辺りに、約120本植えられています。

並木が見えてきました。



蕾かたし。


さらに並木が続きます。





例年より25日ほど早い開花で、今月末ごろに見頃となりそうだとか。

河津桜を見ながら、墳観橋(つかみばし)?を渡り、梅林へ向かいます。

梅林










紅梅と白梅

接ぎ木?


花を見ながら公園内をぶらぶら。駐車場へ向かいます。















写真は2月19日のものです。 今頃は、河津桜やユキヤナギも満開になっているでしょうか?。

馬見丘陵公園公式ホームページを参考にしました。

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咲くやこの花館 Part2

2016-02-18 | 花だより
続いては・・・。

<サボテン・多肉植物室>
乾燥地に生育する植物たちは乾燥に耐えるために独特な形に変化した植物が見られます。アフリカ(アロエ、キソウテンガイ)、マダガスカル(バオバブ、カランコエ)、北~南米(サボテン)、オーストラリア(ボトルツリー、グラスツリー)などの植物を地域ごとに分けて栽培しています。

キソウテンガイ

左右に分かれた「葉」が、長ーく伸びて、まさに奇想天外。




サボテン・多肉植物室内部




金鯱



左上に小さく見えているのは「花」です。


80㎏もあるのに、種子はゴマ粒サイズです。


1cmあるかないかの金鯱の子供達です。

ラシュナリア・ウディフロラ

「本日見ごろの植物」
南アフリカ原産。 ユリ科の多年草。 南アフリカに約90種類が分布する球根植物で、主に乾燥地に自生しています。
原産地は南アフリカのケープ地方。花崗岩の露頭の上にできた
低地に生え、高さは8~20センチになります。

プセウドボンバックス



「本日見ごろの植物」
花冠が退化し、白く見えているのは、雄しべです。200本前後あるそう。

アデニウム・オベスム

「本日見ごろの植物」




<高山植物室>
標高5000メートル辺りまでの高山 植物が育てられるように、猛暑の夏でも20℃以下の温度に保たれています。ここでは、ヒマラヤ、中国、日本、ヨーロッパやアメリカなどの地域に分け、なるべく自生地の環境に近い姿で見ることができます。

ウサギゴケ(ウトリクラリア・サンダーソニー)

南アフリカ産・タヌキモ科・ミミカキグサの仲間。
多年生植物食虫植物で、根の器官で微生物を取り込むそうです。

セツブンソウ(節分草)

キンポウゲ科の多年草。関東地方以西に分布し、
石灰岩地域に多く見られる。
高さ10cmほど。花期は2~3月で直径2cmの白い花を咲かせます。
花弁に見えるのは萼片です。
和名は、早春に芽を出し節分の頃に花を咲かせることからつきました。

クロユリ(黒百合)

ユリ科の高山植物。別称はエゾクロユリ(蝦夷黒百合)。
日本、アラスカ、シベリア、サハリン、千島等、北半球に
広く分布する球根植物です。

タカネナデシコ(高嶺撫子)

北海道と本州の中部以北やユーラシア北部にも分布。
生育地は高山帯の岩礫地や草地。 ナデシコ科の多年草です。

メコノプシス

別名を「ヒマラヤの青いケシ」といい、ブータンの国花です。
ヒマラヤ山脈やチベット、ミャンマーなどに分布。
生育地は標高3000~5000メートルの高山の傾斜草原や礫草地。

キクラメン・コウム

「本日見ごろの植物」
サクラソウ科。
トルコ、コーカサス、レバノン、イスラエルに自生。葉は丸みがあり、花色は赤紫~白と変化があります。栽培は-20℃から40℃まで可能です。
英語表記ではシクラメン、ラテン語ではキクラメン(学名)になります。

ゲンチアナ・アコーリス(チャポリンドウ)

「本日見ごろの植物」
リンドウ科の多年草。 ヨーロッパアルプスからピレネー山脈に分布。
エーデルワイス、アルペンローゼ(シャクナゲの仲間)とともに、
ヨーロッパアルプスを代表する三名花の1つといわれています。

ザンセツソウ



ニュージーランド原産、 キク科。

エーデルワイス

映画「サウンド・オブ・ミュージック」でおなじみの花。
セイヨウウスユキソウの名で呼ばれることもある。キク科。
ヨーロッパ、ヒマラヤ、シベリアに分布。アルプスなどの高山に生育。
白い綿毛に覆われた苞葉が星形に見えます。
花びらに見えるのは苞葉で、中心の球形のものが花です。

ギンケンソウ







南極、北極、再現

夏には、植物も見られる大陸と
年中雪や氷に覆われている大陸との比較。

上を見上げると・・・。


オーロラの再現です。
「ほとんどの方は気が付かれません」と。


<外部庭園>
館内の植物室に隣接した庭園は、屋内空間と一体化した設計となっています。ロータスガーデン、トロピカルガーデン、ハイビスカスワールド、メディタレニアンガーデン、役立つ植物広場、デザートガーデン、様々な顔を持つ外部庭園です。

メディタレニアンガーデンには。
オリーブ


ロータスガーデンでは。









ポンテデリア・コルダータ

ミズアオイ科。ホテイアオイ と同じ科の水性植物です。
ホテイアオイのように浮遊性はなく、土に植えることも。
原産地は北米南部です。


トロピカルガーデンでは。







ヒビスクス・ワイメアエ

ハワイ固有のハイビスカス。
「コキオ・ケオ・ケオ」として知られ、 絶滅危惧種です。
園芸品種のハイビスカスと異なり、ほのかに甘い香りがします。


<フラワーホール>



カカオとコーヒー展が2月28日(日)まで開催されています。
カカオとコーヒーの植物展示や、ミニ講座です。
人との歴史やその加工方法などが紹介されます。
またチョコレートの材料となる「カカオニブ」の試食もあります。

カカオノキ
アオイ科カカオノキ属の常緑樹。
ギリシャ語で「神の食べ物」という意味。果実は幹からぶら下がる幹生果で、カカオポッドと呼ばれ、この中に20~60個ほどの種子があり、これがカカオ豆となります。

カカオ花


カカオ果実


コーヒーノキ
アカネ科コーヒーノキ属の常緑樹。
アラビアコーヒーノキとも呼ばれる。小さく花が咲いた後、果実の中にある2個の種子を取り出したものがコーヒーの生豆になります。

コーヒー果実


休憩所


展示




顔出しパネル

コーヒーやチョコになれます。


期間限定カフェ Joe Dee's Cafe(ジョーディーズ・カフェ)も出店されています。
ここでコーヒータイム。

館を出ると、いろいろな蓋に目が止まりました。

EXPO' 90のマスコットキャラクター「花ずきんちゃん」が描かれた蓋。
「花ずきんちゃん」はチューリップの花がデザインの元になっています。

汚水管マンホールの蓋

中央にあるのは、「国際花と緑の博覧会」のシンボルマークです。

角型のガス用マンホールの蓋


消火栓の蓋


NTTの角型の蓋


空模様があやしくなってきたので、大急ぎで車へ戻ります。

咲くやこの花館公式ホームページ、パンフレットを参考にしました。






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咲くやこの花館 Part1

2016-02-18 | 花だより
「咲くやこの花館」

咲くやこの花館は、1990年4月から9月に開催されたEXPO'90「国際花と緑の博覧会」で大阪市のパビリオンとして建設されました。
「花の万博」のテーマでもある「自然と人間の共生」を継承し、「熱帯から極地までの広範囲の植物」を種々の手法で栽培し紹介しています。
世界中の植物を一ヶ所で出会える、世界的にも数少ない施設です。
ヒマラヤの青いケシや熱帯スイレンなどを開花調整し、一年中見られるほか、季節の花も含め約300種の花を常に楽しむことができます。
およそ2,600種、15,000株のさまざまな植物は、世界の花旅を楽しむことができます。

駐車場に車を停め館に向かうと、目に入ってくるのが・・・。

鶴見緑地展望塔(いのちの塔)

大阪の街に夢を託したシンボル。
地上60mから大阪市内の街並が望めるそうですが、
現在は営業終了しています。

咲くやこの花館


地球上に生育する植物を気候別ゾーンに分けて展示されています。
<熱帯雨林植物室><熱帯花木室><サボテン・多肉植物室>
<高山植物室><外部庭園>

イメージです。


フラワーツアーに参加しませんか?と。
アテンダントによるフラワーツアーが毎日3回行われています。
アテンダントと一緒に館内を回り、花にまつわるエピソードや由来などを楽しく紹介してもらえる花巡りです。
参加することができました。


各ゾーンに「本日見ごろの植物」の案内表示があります。(撮影は、1月23日のものですが)
花巡りの目安にもなります。

<熱帯雨林植物室>
熱帯ジャングルに思わず吸い込まれそうに。カトレアやバンダなどが熱帯ジャングルの樹木を飾ります。

レリア・アンケプス

「本日見ごろの植物」
ラン科。メキシコ原産。薄紫、ブルーの花もあります。
0℃といった寒さにも耐えます。


オオオニバス

巨大な葉が特徴的。
高い水温に影響を受けているためか、外気温が約20℃に対して花の
内部は約25℃にも上ります。
高い温度によって甘い香りを遠くに漂わせ、花粉を運ばせる昆虫を
誘うためだといわれています。


室温20度、水温28度を表示していました。

ビョウタコノキ

雌株

雄株




この辺りはカトレアなどが見られます。






ウツボカズラ属の仲間も見られます。







キッスス・シキオイデス

ブドウ科。暖簾のように下がっています。
熱帯アメリカ原産のつる性植物。長く下垂している赤いひものようなものは根で、湿度の高い空中から水分を取っていると思われています。


<熱帯花木室>
ハワイやタヒチの美しい風景を連想させるのがこのゾーン。ハイビスカスやブーゲンビレアといった熱帯の代表的な花木から、ヒスイカズラなど四季折々バラエティーに富んだ花が楽しめるほか、バナナやパイナップルなど実の姿も見ることができます。

ラフレシア

インドネシア・スマトラ島で採取したものを樹脂で固めた標本。
右は蕾です。


鏡で花の中が見えるようになっています。

東南アジア島嶼部とマレー半島に分布。全寄生植物です。
花を咲かすのには2年、花が咲いたら約3~5日で枯れてしまうそうです。


テトラスティグマ





ハイドゥン・ツバキ

原産地は中国の南部からベトナム北部。
ベトナムではテト(旧正月)を祝う花だそうです。
和名は海棠椿(カイドウツバキ)。


オウミャクキンカチャ(凹脈金花茶)

ツバキ科ツバキ属の常緑低木。
原産地は中国の広西チワン族自治区の南部。
樹高は2~4メートルくらい。
葉は楕円形で、互生し、革質で、名前の通り葉脈が深く凹んでいます。


カリアンドラ


カリアンドラ・トゥーディー

ブラジル原産。高さは3~4メートルくらいになり、葉は羽状複葉です。
花弁はなく、真っ赤な雄しべがパウダーパフのように見える
花を咲かせます。
豆果は裂開するときに莢が反り返ります。

カリアンドラ・エマルギナータ

メキシコ 原産。葉は羽状複葉で互生。

カリアンドラ・ハエマトケファラ

ボリビア、ペルー、ブラジル原産。高さは2~3メートルになります。12月から3月ごろ、赤色の長い雄しべが目立つ「ネムノキ」に似た花を
咲かせます。
別名「アカバナブラシマメ(赤花ブラシ豆)」。

カリアンドラ・ハエマトケファラ・アルバ

ボリビア、ペルー、ブラジルが原産のハエマトケファラ種の園芸品種。
高さは2~3メートルになります。12月から3月ごろ、真っ白な
長い雄しべが目立つ「ネムノキ」に似た花を咲かせます。


ロウソクの木





滝壺


見つけることができるかな?


スポッテッドガーバイク



パイナップル


ジャボチカバ

フトモモ科の常緑高木。白色の花は幹に直接開花し、
結実するのが大きな特徴です。

ハナアナナス

パイナップル科。北アメリカから 南アメリカにかけて分布。
ピンク色の花序の途中から、 紫色の花が咲き出ます。

オオミレモン



トックリキワタ(徳利木綿)


結実

枝先に花径10センチから20センチくらいある鮮やかな
ピンクの花をつけます。
花びらは5枚で、先のほうがピンクになり、真ん中は白い。
別名を酔いどれの木(ヨイドレノキ)というそうです。
原産地はボリビア、ブラジル、アルゼンチン。
花の後には緑色をした紡錘形の実がつき、黒く熟し、中の種子には長い繊維質の白い毛がついています。





ベニヒモノキ

灯台草(とうだいぐさ)科。東南アジアのマレー半島原産。
花穂の長さは20センチから50センチくらいになる。
花弁は退化していて無い。別名「アカリファ」。

ドンベヤ・ティリアケア

南アフリカ原産。アオギリ科の常緑低木です。白とピンクの花があります。


カエンボク(火炎木)



「本日見ごろの植物」
ノウゼンカズラ科。盆栽仕立てで、目の高さで花が観察できます。
世界各地の熱帯域で、野生化しており、世界の侵略的植物100選に
挙げられるほどだそうです。


バナナ

バナナ花

バナナ、木ではなく、巨大な「草」だったんですね。


椅子

チョット一息。なんだか王様気分。


Part2へ続く。

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節分会Part2

2016-02-11 | デジカメ紀行
鴨川を渡って少し西へ進むと

護浄院(清荒神)



廬山寺へ向かう途中で立ち寄りました。女性の守護神、清三宝大荒神が祀られています。


石の鳥居です。


鳥居の後ろに本殿。

豆まきは終わっていたんですが、あめ湯をいただきました。生姜が効いていて身体が暖まります。

次の目的の廬山寺に到着しました。

廬山寺



廬山天台講寺。紫式部邸宅跡です。

後世に語り継がれる「源氏物語」の一部は、ここ廬山寺で執筆されています。

比叡山天台18世座主元三大師良源によって天慶年中(938年~947年)に船岡山の南に創建されました。
寛元元年(1243年)に法然の弟子である覚瑜が船岡山の南麓に再興、中国の廬山にならって廬山天台講寺としました。

室町時代に応仁の乱で焼失後、豊臣秀吉の寺町建設によって天正年間(1573年~1593年)に現在地に移りました。

明治維新までは御黒戸四箇院と云って、宮中の仏事を司る寺院が四ケ寺ありその中の一つでしたが、廃仏毀釈により
天台宗に預けられ、明治天皇の勅命により復興されました。

大師堂

本尊は、木造 阿弥陀如来、両脇侍坐像 3体 (平安時代作)です。

廬山寺 追儺式鬼法楽(鬼おどり)
太鼓と法螺貝の音を合図に松明と宝剣を持った赤鬼、大斧を持った青鬼、大槌を持った黒鬼が大師堂前の特設舞台に出現し、足拍子をとりながら、堂内に入ります。
堂内では厄除け開運、福寿増長の護摩供の修法が執り行われており、そのまわりを三鬼が踊りながら修法の妨げをするのですが、護摩供の秘法、追儺師の邪気払いの法弓、そして蓬莱師、福娘によって撒かれる蓬莱豆及び福餅の威力に追われて鬼は門外へ逃げ去ります。

特設舞台

大師堂の前にもうけられています。

待機中


楽人・追儺師・蓬莱師・降摩面持者・独鈷三鈷持者達の入場です。








続いて鬼達(赤鬼、緑鬼、黒鬼)の登場です。














堂内には、福娘・年男・寺侍・大導師・導師・大衆が待機。

法弓
追儺師が東・西・南・北・中央の五箇所に向い矢を射るのは、元三大師が使用された降魔矢に由来するもので、悪鬼、邪霊を降伏して平和を守ることを意味しています。



退散する赤鬼。迫力満点!。


豆撒き
蓬莱師・福娘・年男・寺侍により、福餅・蓬莱豆が撒かれます。

鬼のお加持

豆撒きの後、邪気払いされた鬼によって身体の悪いところを
加持してもらい病気平癒、身体健全をはかります。


古札焼き式 は午後五時からされます。

蓬莱豆

大豆の外側を砂糖で固めた紅白の豆で、本尊の元三大師が魔滅大師(豆大師)と云われ厄除け開運、諸願成就の観世音菩薩の化身だと
いわれるその豆大師を表現したものです。
この蓬莱豆を紅白一粒づつ食べるとその人の寿命が延び、
また福餅を食べると開運出世するといわれています。


公式ホームページ、京都観光Naviを参考にしました。



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節分会Part1

2016-02-09 | デジカメ紀行
2月3日、各地で節分の行事が行われています。

聖護院、廬山寺の行事へ行くことにしました。

まずは聖護院へ向かいます。

聖護院は京都市左京区聖護院中町にある本山修験宗総本山の寺院。
聖護院門跡とも言います。





山号はなし。開基は増誉、本尊は不動明王。
日本の修験道における本山派の中心寺院であると共に全国の霞を統括する総本山です。

900年前に現在の場所に建てられましたが、4回の火災で市内を点々とし、今の場所に戻ったのは約300年前のことです。
明治までは西側に聖護院村があり、鴨川にかけてうっそうとした「聖護院の森」が広がっていました。
その森の中にある御殿であることから、「森御殿」ともよばれ、 今でも近所には聖護院と呼ばずに、「御殿」と呼ぶ方もあります。
この森の紅葉は、錦の織物の様に美しい為「錦林」と呼ばれ、 「聖護院」と共に今も地名として使われています。
修験道に関係する仏様を多くお祀りしています。

京阪電車、神宮丸太町駅で下車し、如意が獄(大文字)方面へ歩きます。
1時からの追儺式に間に合うよう、道中の「かく谷」で、早めの昼食をとることに。
かく谷は、老舗のお蕎麦屋さんで、にしん蕎麦が有名です。

山門(パンフレットより)

延宝3年(1675)の大火で全焼した聖護院は、
創建当初の旧地に伽藍を再建。
山門はこの時の建築で、300年以上を経て平成12年に修理されました。


聖護院の門をくぐると、甘酒の無料接待があります。

大玄関

山門正面にあり宸殿への入口である。内部には桃山障壁画の遺風を残す堂々とした老松が狩野永納、益信の筆によって描かれています。

境内には大護摩供で使う護摩壇が用意されています。



宸殿
平成12年に修理が完成しました。
天明の大火時には光格天皇が仮御所として使用された由緒ある建物で、狩野派による襖絵が100面以上あります。
書院作りの影響を強く受け、寝殿造りの形式を残し、宮殿風に造られています。

本堂
昭和43年に建替えられ、江戸時代の本堂と外観はほぼ同様です。重要文化財の本尊、脇仏は耐火式空殿と内内陣に祀られ、南北両面に収蔵庫を持つ形となっています。主な法要は宸殿で行われており、本堂は加行道場としての一面を持っています。

すでに、宸殿の前には追儺式の開始を待つ人たちが大勢。
追儺式も間近で見ることが出来、豆まきの時にも良い場所と言うことなんでしょうね。

白梅



後ろに見えている建物は宸殿です。

庭は砂紋が引かれていて、この上を歩いてもいいのかな?と思いつつ・・・。

宸殿の前では、山伏によってその場で御祈祷をしていただく、「厄除祈願のろうそく」にも行列ができていました。
ろうそくを上げた参拝者一人一人に、「ろうそく一丁!」と。2,3人の山伏の方が唱和されます。「・・・」(よく聞こえませんでしたが御祈祷の文言なんでしょうね。)

宸殿から、仏間、本堂(不動堂)へあがることができました。(撮影不可。)
手を伸ばせば触れる距離で見ることが出来ます。

追儺式まで、時間があったので、東隣の積善院凖提堂へ行くことに。

積善院凖提堂門  

聖護院塔頭。
積善院は鎌倉時代1200年頃の創建とされ、江戸時代建立の凖提堂と
明治時代初期に合併して積善院凖提堂と呼ばれるようになりました。



本堂

積善院本尊、重要文化財の不動明王や、光格天皇勅願による
凖提観音像が安置されています。

拝殿


元本堂(左手に見えているお堂)

役の行者像や阿弥陀如来像が祀られています。

右手に見える松の下には・・・。



可愛い置物がありました。

本堂の裏手へまわります。

人食い地蔵(左から2番目の祠に安置)

正しくは「崇徳院地蔵」といい、保元の乱で隠岐に流された崇徳上皇の
霊を慰めるために祀った小さなお地蔵さまです。

人食い地蔵と呼ばれるようになった由来は崇徳上皇が怨霊となったという言い伝えと、「すとく」という名前が
「ひとくい」に訛ったためともいわれています。

お俊伝兵衛恋情塚

近松門左衛門の浄瑠璃「近頃河原達引」のモデルである、
呉服商井筒屋伝兵衛と先斗町の遊女お俊が
聖護院の森で心中した、お俊・伝兵衛の供養塔。

境内には「五大力尊」の赤い旗が立っていますが・・・。

五大力尊とは金剛吼菩薩、竜王吼菩薩、無畏十力吼菩薩、雷電吼菩薩、無量力吼菩薩。

2月23日に「五大力尊法要」があり、僧侶と山伏が般若心経を読経し、護摩木を焚き上げて諸願成就を願います。盗難除けのお札、お守りの授与があります。
また、五大力菩薩の御開帳があり、無料で粕汁が配られるそうです。

続いて向かい(南側)にある須賀神社へ。



平安時代末の康治元年(1142年)美福門院の建てた歓喜光院の鎮守として創祀されたもので、祭神は素戔嗚尊、櫛稲田比売命を主神。
聖護院一帯の産土神とされ、縁結び、厄除け、交通安全の神として崇敬されています。




テントが張ってあったので正面から撮影できず、後姿の狛犬です。

素戔嗚尊がヤマタノオロチのいけにえにされそうになった櫛稲田比賣神を救って結婚、この夫婦円満な神がまつられていることから、縁結び・家内安全にご利益のある神社として人々に知られたそうです。

稲荷大明神


平安時代のラブレター代筆業者「懸想文売り」です。

節分祭の日、須賀神社で会えます。

懸想文とは、公家など限られた人しか文字が書けなかった時代に自分の恋心を代わりに書いてもらっていた文、ラブレターの代筆文の事です。

聖護院へ戻ります。


法話や説明のあと、いよいよ追儺式の始まりです。



年男福女の名前が一人づつ読み上げられ、
法螺貝や太鼓の中、入場です。










次いで現れたのが鬼達(緑鬼、赤鬼、黄鬼、)です。






赤鬼は、貪欲。全ての悪心の象徴で、豆をぶつけることで自分の中の悪い心が取り除かれる。
黄鬼は、我執(がしゅう)。自己中心的な甘えを反省し、豆をぶつける。
緑鬼は、不健康。不摂生を反省し、健康を願って豆をぶつける。
ちなみに
青鬼は、怒り・貧相。自分自身に豆をぶつけることで、徳を呼びこむ。
黒鬼は、愚痴。卑しい気持ちを追い払い、豆をぶつけて平穏を願う。

聖護院界隈で暴れまわっていた3匹の鬼たちへ年男福女が除災招福の豆を撒きます。






その後山伏の法力により改心した鬼たちは 年男福女と共に参拝者へ豆を撒きます。




修験道の開祖役行者が鬼を従えた伝説になぞらえた全国でも珍しい形での豆まきだそうです。

猿やバナナ?の被り物を付けた方々の姿も・・・。
伺ったところ、とくに深い意味はないそうでした。

豆まきが終わると、参拝者達が改心した鬼の周りに殺到。鬼に撫でてもらうことで、福を分けてもらうようです。

福豆

「菊紋に法螺貝」の紋が描かれています。

紅梅


4時からは、厄除祈願の護摩が約100人の山伏たちによって勤修されます。
その残 り火を使い、採燈護摩が焚かれたその場所で、一年間守っていただいた お札、お守り等が焼かれるそうです。

これらの行事は諦めて、3時から追儺式が始まる廬山寺へ行くことにしました。

門を出たところに。

あんなま忍者 「西尾の八ッ蔵(やつぞう)」

本家西尾八ッ橋の新しいキャラクター。
京都に古くから言い伝えられているまぼろしの西尾八ッ橋の里に住む
謎のいきもののあんなま忍者です。
他にも仲間がいるようです。


そして、近くにある「八つ橋の西尾」で、つき立てお餅の無料接待。

おぜんざいか、きな粉餅をいただく事ができます。
もちろん、生八橋の試食も。


餅花(もちばな)

日本の一部地域で正月とくに小正月に、ヌルデ・エノキ・ヤナギなどの木に小さく切った餅や団子をさして飾られます。
「繭玉」(まゆだま)の形にする地域もあるようです。
一年の五穀豊穣を祈願する予祝の意味をもつとされ、左義長(さぎちょう)の行事で飾ったり、食べたりする地方も多いそうです。

左義長とは正月15日の夜に催した火祭りで、松の内で役目を終えた正月飾りや旧年のお札やお守り、書初めなどを焚き上げるもの。
お店の軒先に飾ってあったものを、「台所に飾って下さい」と頂きました。

続いて「廬山寺」へ向かいます。
Part2へ。
公式ホームページ、京都観光Naviを参考にしました。

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