【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

摩氣神社

2021-02-15 | デジカメ紀行
摩氣神社(まけじんじゃ)
京都府南丹市園部町の最西端、胎金寺山の北麓に北面して鎮座。宮本(鎮座地)である竹井集落を始め、篠山街道沿いに広がる周辺集落共通の氏神として近世以来「摩気郷十一ヶ村の総鎮守」と称されています。
茅葺の覆屋内に鎮座する本殿・東摂社・西摂社は京都府指定文化財で、境内は京都府文化財環境保全地区に決定。
その趣から、時代劇などのロケ地としても人気で、木村拓哉さんも訪れたそう。
社殿が北面する丹波地方唯一の神社としても知られています。

祭神は大御饌津彦命 (おおみけつひこのみこと)
天児屋根命の御子神・天押雲根命の別称で、水や食物を司る神。

創祀の年代等は不詳。
創建当初は現鎮座地よりも更に奥まった山裾に鎮座し、豪雨による山崩れと参拝の便から現鎮座地へ遷されたとされていますが、年代も含めてそれを証する記録は残されていません。

2月7日訪れました。

<鳥居>



寛文12年(1672年)の小出吉久による造営の、石造明神鳥居。京都府登録文化財。






<摩気神社の神泉>



神話に登場します。
「迩々岐尊が天照大神の神勅によりこの国に降りた後、命の父親に「皇孫の御食の水には天津水を
奉れ」と云われて天津国に遣わされたので、一心に天津神に乞うて’天の八井の水’を受けた。」
という由来から「天津八井の泉」と呼ばれています。



<神門>




文化5年(1808年)、小出英筠による造営。
入母屋造平入、三間一戸の八脚門で屋根銅板葺(以前は茅葺)。
組物には尾垂木(おだるき)付二手先を用い、
木鼻を透彫として虹梁に派手な波形絵様が彫られています。
京都府登録文化財。

神門から、拝殿、本殿を。


境内から見ると・・・。


奉納された絵画が、掲げられています。



<手水舎>



<絵馬舎>

京都府登録文化財。旧拝殿。
明和4(1767)年の建築。桁行二間、梁行一間、一重、入母屋造、妻入、鉄板葺。
茅葺屋根を鉄板で覆っています。


拝殿の前に

<狛犬>
  

拝殿の左手に

奥が神宮遥拝所。
隣の小さな祠に、塞神社、琴平神社、山王神社、稲荷神社が祀られています。


<拝殿>
昭和初期に建てられたもので、梁行3間桁行2間の入母屋造平入茅葺。
桧皮葺で、その上にまた桧皮葺の覆屋根が被せてあるという凝った造りになっています。


正面からぐるりと一回り。













拝殿は日が当たりにくい北を向いているため、こけが生え、鳥がかやをつつくのが傷みにつながり、近年は一部で雨漏りがしていたとか。
柱などが腐りかねないため、十数年ぶりにふき替えられます。 
氏子が刈った長さ約3メートルのススキをまとめた直径30センチ前後の束を計700束使い、3月上旬から1カ月かけて同市美山町のかやぶき職人さんが、改修されるそうです。


拝殿から、神門を・・・。



<本殿>






左に東摂社、右に西摂社。
一間社流造杮葺。園部藩主小出英持による明和4年の再建時の建物。
一間社の社殿としては京都府下においても最大規模のものだそうです。
切妻造平入茅葺の覆屋が懸かり、覆屋を含めて京都府指定文化財。

東摂社
祭神は船阪と大西の3八幡宮(船阪八幡宮、大坪八幡宮、西山八幡宮)、仁江蛭子神社、口八田の葛城神社。
切妻造平入杮葺。両摂社も本殿と同時期の再建。それぞれに切妻造平入茅葺の覆屋が懸かっています。
西摂社
祭神は黒田の熊野神社、横田の若宮神社と|三輪神社、大村の加茂神社、宍人菅原(すがはら)神社、半田大森神社。


「キーキー」と言う声がするので・・・。




野生の猿が、いました。
集団で降りてきて、畑を荒らすそうです。


説明文は、Wikipediaを参考にしました。

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奈良県立大和民俗公園

2021-02-11 | 花だより
奈良県立大和民俗公園
城下町として独特の歴史的風土を残す大和郡山市の矢田丘陵の東部に位置し、約26.6ヘクタールの敷地を有する都市公園で、園内には有形・無形の民俗文化財を収集する民俗博物館があります。
県内各地の典型的な民家を園内に移築展示。
公園は「里山」を活かしながら梅林や菖蒲園なども、あります。

蠟梅、紅梅、白梅、しだれ梅が140本。
3月上旬まで楽しめるそうです。

奈良県立大和民俗公園


正面入口付近のしだれ梅。

紅梅


  

白梅


  




蠟梅






華やかな黄色い花と甘い香りが特徴。蝋細工のようにツヤのある花びらが名前の由来だそうです。




みんぱく梅林


ゆるやかな斜面に100本を超える梅の木が植えられています。





  


古民家辺りにも植えられています。


里山辺りへ・・・。

山茶花


  

  

春はもうすぐ・・・。







説明文は、公式サイト、パンフレットを参考にしました。

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熊川宿(くまがわじゅく)

2021-02-09 | デジカメ紀行
熊川宿(くまがわじゅく)
若狭から京都を結ぶ重要な宿場で、特に天正17年以来発展を続けました。奉行所・番所・お蔵屋敷の跡が残り、情緒あふれる街道沿いには、昔ながらの用水路が流れています。豊臣時代から藩政末期におよぶ古文書・御用日記なども保存されています。
重要伝統的建造物群保存地区に選定され、往年の繁栄を偲ぶ町並みが保存されています。
平成27年に熊川宿を含む鯖街道が「~御食国若狭と鯖街道~」として日本遺産に認定されました。

若狭から京都へ至る多数の街道や峠道には、本来それぞれ固有の呼び名があり、近年、運ばれた物資の中で「鯖」が特に注目され有名になったことから、これらの道を総称して「鯖街道」と呼ぶようになりました。若狭街道・鯖街道は全長約71km。

若狭湾-小浜(おばま)-遠敷(おにゅう)-熊川(くまがわ)宿-<水坂(みさか)峠>-保坂(ほうざか)-朽木(くつき)宿-葛川(かつらがわ)-<花折(はなおれ)峠>-<途中越>-大原-八瀬-出町柳-大原口「京都」

鯖が運ばれた街道が一般的に鯖街道と呼ばれたため、上記以外にも若狭と京都を結ぶ鯖街道ルートは数多いそうです。

熊川宿街並み
陣屋跡入口辺りからの眺めが、熊川の町並みを代表する風景となっています。




熊川宿の町並みの特徴は、街道に面して多様な形式の建物が建ち並んでいることです。街道と棟が平行な平入(ひらいり)、対して直角な妻入(つまいり)、土蔵や付属屋など全く形式の異なる建物が混在しながらも、連続性をもった家並みを形成しています。
袖壁卯建(そでかべうだつ)や虫籠窓(むしこまど)、越屋根(こしやね)、起り(むくり)なども見受けられます。
重伝建選定後の修景事業で、電線類が地中化され、電柱電線の無い広く開けた街道になっています。

熊川は江戸時代を通じて近江国境に接する宿場町として大いに繁栄していきました。 江戸時代初期から中期にかけて、熊川宿の戸数は200戸を越えていたようですが、現在では100戸ほどになっています。


熊川宿は平成8年に重伝建に選定され、景観整備や家屋の修理修景が進むとともに、住民主導の充実したまちづくり活動を展開してきました。
産業構造の変化や少子高齢化の影響に加え、伝統的な建造物を維持する必要性から、空き家や留守宅が増えています。
若狭熊川宿まちづくり特別委員会では、平成22年度より空き家対策に取組み、先進地研修や講演会の開催、所有者との面談など、文化財を保存しながら町並みを維持する有効な方策がとられています。


道の駅「若狭熊川宿」
熊川宿の町並みをイメージして設計・建設されました。鯖街道の中継点として、また京阪神方面から若狭への玄関口として多くの人たちに利用されています。

<資料展示館>

京都精華大学と連携し、「マンガで知る鯖街道マンガミュージアム」にリニューアル。





衣装を着けて写真も撮れます。

<案内図>

「上ノ町(かみんちょ)」「中ノ町(なかんちょ)」「下ノ町(しもんちょ)」にわけられています。


資料展示館の前に
<顔はめパネル>



<熊川番所(くまがわばんしょ)>




町指定文化財。物資の統制と課税が行われていた徳川幕府の時代、熊川番所でも通行手形改めや
物資の運上徴収などが行われ、中でも「入り鉄砲に出女」を厳しく取り締まりました。
平成14年に歴史的考証を行いながら復原されました。
伝建地区内に元位置のまま現存する番所建物です。




<権現神社>



通称「権現さん」と呼ばれる水雨火防の神様を祀る神社。
昔、上ノ町では、道の表面に白い石が出ると村に火災や水害が起きたことがありました。
そこで村人がお社を建て、この白い石をお祀りすることになったのがいわれだそうです。


<大岩>

この大きな岩ではよく子どもたちが遊びますが、けがをしたことがないそうです。
「子守岩(こもりいわ)」とも呼ばれることがあります。
街道脇にあって、長い間人々の往来を見守ってきました。


<河内屋傅次郎>

地元で栽培しているこだわりの原木椎茸。


<雑貨きのした(梟の宿)>

手作り雑貨のお店です。


<勘治郎>

四季折々のふるさとの味とおみやげ。手作りこんにゃくがあるそう。


<若州窯(じゃくしゅうよう)>

古民家を改修してオープンした陶芸工房。


中ノ町の方へ進みます。
 



<中将橋(ちゅうじょうばし)>

昔からたくさんの物資や人の往来を支えてきた中ノ町と上ノ町を結ぶ重要な橋。
重伝建選定後の平成11年に木製の欄干の橋に架け替えられました。


中将橋から、中ノ町方面へ・・・。


右手に見えているのが

<まる志ん>
葛もち、葛きり、葛まんじゅうなどの葛にこだわった専門店。
国産の生サバのみで仕込む、自家製の鯖寿し専門店としても有名。
築170年以上の江戸時代末期に建てられた熊川宿の代表的な平入りの建築様式は重厚な趣きがあり、 古民家を改築した店内は懐かしい雰囲気でくつろげる空間です。


<勘兵衛茶屋・熊川宿勘兵衛>

熊川宿おもてなしの会運営の喫茶と民泊。古民家のお宿。


<高周 逸見酒店>

嶺南の3酒蔵、熊川宿・鳥浜・早瀬浦をぜひとの事。


<宿場館 若狭鯖街道資料館>

昭和15年、熊川出身で伊藤忠商事二代目社長の伊藤竹之助(いとうたけのすけ)
〔旧姓=逸見(へんみ)〕により、近代洋風建築の熊川村役場が建てられました。
鯖街道の歴史を物語る拠点として平成9年に整備されました。


<新野彫刻店>



木彫り彫刻。
一点ものの彫刻を、木材や鹿の角、希少な材料を使って、一つ一つ手作業で彫っています。



<旧逸見勘兵衛家住宅>

主屋・土蔵・庭が若狭町指定文化財(1995年指定)、伊藤忠商事2代目社長伊藤竹之助の生家。
熊川村の初代村長逸見勘兵衛の子息で伊藤忠商事二代目社長となった伊藤竹之助翁の生家で、
熊川を代表する町家のひとつ。
主屋、土蔵、庭が平成7年1月に町指定文化財となり、その後3か年をかけて大規模な修理が行われ、町家造りを生かした機能的な現代の住まいとして生まれ変わり、
保存修理のモデルとして熊川宿のまちづくりを牽引しました。



<前川>



旧街道に沿って流れる水量豊富な水路。平成の名水百選。
上ノ町を流れる前川は滋賀県の天増川(あますがわ)から、中ノ町・下ノ町を流れる前川は河内川(こうちがわ)から取水しています。重伝建選定後、石積み護岸が復元されました。各所に芋車(いもぐるま)が廻り、家ごとに「かわと」と呼ばれる水利施設が設けられています。防火用水はもとより、
夏は打ち水として、冬は雪を流してくれる大切な役割を果たしています。








<菱谷(ひしや)>

街道シェアオフィス&スペース菱谷


前川に面する大きな店構えや菱印のついた暖簾のかかる通り庭、帳場、仏間、座敷に至る奥深い
間取りなどに、大きな経済力を持った問屋の風格を感じることができます。
古民家の佇まいをそのままにリノベーションされ、複数の事業者などが共同で間借りする
シェアオフィスとして生まれ変わりました。

 
<覚成寺(かくじょうじ)>

古くは真言宗の寺でしたが、得法寺と同じく蓮如上人の巡錫の際、浄土真宗に改宗したと伝えられています。境内にあるイチョウの巨木は樹齢約300年。高さ約20メートルで名勝となっていました。
熊川では、この覚成寺(かくじょうじ)を上ノ寺(かみんてら)、得法寺(とくほうじ)を下ノ寺(しもんてら)と呼びます。


<白石神社>

熊川地区の氏神であり旧指定村社で、祭神は、彦火々出見尊、白鬚明神、小浜藩主酒井忠勝公、
山の神が合祀されているということです。
毎年5月3日に祭礼が行われ、子どもたちが鉦を鳴らして祭り囃子が奉納されます。
また、子ども囃子を載せた山車が熊川区内を巡行します。


<御蔵道(おくらみち)>

かつて北川を往来した舟運の米がこの路地を通り、松木神社境内にあった
蔵屋敷に至ったことからこの名がついたそうです。
紫陽花やコスモス、南天など季節の草花が、板塀や石垣、水路と調和して
情緒ある路地になっています。


<得法寺>



元亀元年(1570)4月、秀吉と家康をも従えた織田信長は越前の朝倉義景を攻めるため、
京都から敦賀へ向かう際、熊川で一泊しました。得法寺に泊った家康は、翌朝出発に際し、
「土地は熊川、寺は徳法寺、余は徳川、因縁あるかな」と云ったとか。


<荻野家>






<松木神社>



若狭の義民松木庄左衛門が祀られている神社で、熊川宿の中では桜と紅葉の名所でもあります。
松木庄左衛門は、苦しみにあえぐ若狭の農民を救うため、
一命を投げうって大豆年貢の引き下げを実現しました。



<まがりあたり>


後方に見えているのは、<光水画廊(こうすいがろう)>。 
元熊川交番跡地に画廊が開設されました。子どもさんの絵、障がいをもつ方々の作品、現代美術を3本柱に、常設展・特別展が企画開催されています。


<マンホール>汚水管マンホール蓋

旧上中町の町の花「アジサイ」と町章が入っています。



写真は、2019年12月のものです。
説明文は公式サイトを参考にしました。

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