【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

高野山真言宗 正寿院

2021-07-22 | デジカメ紀行
正寿院
京都の緑茶発祥の地、宇治田原にあります。
正寿院は、高野山真言宗に属し、創建はおよそ800年前。
寺伝によると飯尾山医王教寺(養老元年717年創建、現在は廃寺)の塔頭寺院として建立されたと伝えられています。
山号は慈眼山(じげんざん)。
戦国・江戸時代において二度の火災に見舞われている為、現在記述として残っているのは、当院を慶長元年(1596年)に中興(衰えていた物事や状態を再び盛んにすること)された祐胤大徳という僧が、慶長18年(1614年)9月11日に遷化されたということが位牌から見てわかります。




  


風鈴の向こうには、
=地蔵堂=




正寿院境内で、2000個を超えるたくさんの風鈴が飾られる風鈴まつりが開催され京都の風鈴寺とも云われています。
2021年6月21日(月)~9月18日(土)まで開催。
花風鈴小径は7月上旬まであじさい風鈴、7月上旬~8月末までひまわり風鈴、9月はこすもす風鈴となります。

正寿院は、実際に京都市内と比べても夏は5℃ほど涼しいことから、別荘宅もある避暑地にあります。
気温だけではなく風鈴の見た目や音など、人間の五感「眼耳鼻舌身」で涼を感じて頂きたい思いから、風鈴まつりは始まりました。

ー風鈴は厄除けー
風鈴の原型は、お寺に吊るされている、「風鐸(ふうたく)」という青銅製の鈴で、カランカランとやや鈍い音がします。
これは厄除け・魔除けの意で付けられており、この音が聞こえる範囲は聖域であることを表し、災いが起こらないと考えられています。
この風鐸が風鈴となり、もともと備わっている厄除けの意と共に、チリンチリンと涼しい音を奏で暑い夏を払う、日本人にはかかせない涼しの風情となりました。






















  

  

  




=本堂=






本堂内には、全国47都道府県ご当地風鈴が、飾られています。

御本尊は木造十一面観世音(鎌倉時代後期〜室町時代の造立、町指定文化財に指定)で50年に1度だけご開扉される秘仏です。
木造不動明王坐像(鎌倉時代、国指定重要文化財に指定)は日本を代表する仏師の一人 快慶の作です。






本堂、お庭を拝観し客殿へ。

=客殿=


入口へ。


<天井画>


300年前描かれた本堂内陣天井画の復興として、客殿の天井には160枚もの天井画があります。これらは日本を代表する書家 祥洲・福田匠吾をはじめ、多くの日本画家協力のもと花と日本の風景をテーマにして描かれており、中には春夏秋冬の舞妓さんや青龍・白虎・朱雀・玄武の四神も描かれています。












<猪目窓>


猪目(いのめ)とは、ハート型に類似しており古来から伝わる日本伝統文様の一つです。
約1400年前からお寺や神社などの建築装飾としていたるところに使用されており、災いを除き、福を招く意が込められています。
また茶室などには猪目の文様を窓に装飾し、猪目窓と呼ばれ使用されています。

客殿近くには川が流れ、風の音や鳥の声が聞こえ緑が多く、猪目窓を通し五感で自然を感じることができます。その中で私たちも自然の一部ということに気づき、我や時間を忘れる間であることから、則天去私の一言から「則天の間」と名付けられています。
窓を通して桜・新緑・紅葉・雪景色の四季を楽しむことができます。

庭には・・・。





  


説明文は公式サイトを参考にしました。

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夏の絵手紙、&・・・。

2021-07-01 | 絵手紙
「七夕」の絵手紙。

表                    裏

  


材料は・・・。


羽衣や、髪の毛、着物、帯等を切り、絵を描き、折りたたみます。


帯、羽衣を外し、開けます。





七夕とは、織姫(おりひめ)さまと彦星(ひこぼし)さまが天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。短冊に願い事を書いて、笹竹に飾り付けます。
韓国やベトナムにも七夕があり、中国古代の民間伝承がもとになっています。織姫と彦星は、中国風だと織女(しょくじょ)、牽牛(けんぎゅう)。
日本には、奈良時代に宮中儀式として伝わり、織姫が機(はた)織りの上手な働き者だった…という内容から、手芸や裁縫の上達を願う風習につながりました。
星に願い事をする原型はここから始まっています。

天帝(神様)の娘である織女は、機織りが上手で働き者の女性。天帝は、同じく働き者で牛飼いの牽牛と引き合わせました。二人はひと目で恋に落ち、結婚しました。
ところが遊んでばかりで、働かなくなり、怒った天帝は二人を天の川の両岸に引き離しましたが、年に1度、七夕の夜にだけ会うことを許すようになったと…。

江戸時代になると、七夕は「五節句」の一つとされ、幕府公式の祝日でした。寺子屋などでは紙の短冊に願い事を書き、読み書きの上達を願ったようです。
鳥居清長が1795年ごろ描いた浮世絵には、いろんな形の短冊が描かれているそうです。

織女星(しょくじょせい)はこと座のベガ、牽牛星(けんぎゅうせい)はわし座のアルタイル。どちらも1等星で明るい星です。
日本では7月上旬から見えやすくなり、9月上旬ぐらいまでよく観察できます。七夕のころだと、20~22時ごろ、東の空の下の方に見え始めます。はくちょう座のデネブを加えて、「夏の大三角」とも呼ばれています。
農業に適した季節になると明るくなるので、農業や養蚕などをつかさどる星と考えられました。もっとも観察しやすいのは8月上旬で、やはり旧暦の七夕のころ。
そんな旧暦の七夕を、国立天文台は「伝統的七夕」と呼んで毎年公表されているそうで、2021年の伝統的七夕は、8月14日(土)。

じゃらんニュース(この記事は2021年3月8日時点での情報とのこと)より。

今年は織姫さまと彦星さま、会えるでしょうか。


「カエル」の絵手紙。



切り取り、目や口を描いて、折ります。
折り方によっても、表情いろいろ。




我が家へお客様。

暖かくなった3月の始め、庭を走る姿が。
窓を開けると、慌てて小屋の下へ潜り込み、顔をのぞかせました。








別の日、シジュウカラでしょうか・・・。

網戸越しで。


そうろっと網戸を開けて。








子育て中のようでした。(6月23日撮影)

春には、鶯やメジロ、ホオジロ、鳩、池が近いせいでしょうか水鳥?もやってきます。

今日は梅雨の真っただ中のため、彼らの姿を見られませんが・・・。






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