保健福祉の現場から

感じるままに

明暗分かれる東南アジア

2021年09月15日 | Weblog
R3.5.28NHK「シンガポール ワクチン接種80%超も 感染増加で再び規制を強化」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210928/k10013279591000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた人が人口の80%を超えるシンガポールでは、政府が行動制限の緩和をすすめる中、感染者が増加し、27日から再び規制を強化しました。シンガポールでは、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた人が人口の82%と世界的に高い水準となり、政府が、先月から行動制限の緩和をすすめてきました。しかし、その後、感染力の強い変異ウイルスの「デルタ株」が広がり、26日、一日の感染者数としてはこれまでで最も多い1939人の感染が確認されました。シンガポール政府は「過去28日の感染者の98%が軽症か無症状だ」として、ワクチン接種の効果は出ているとしていますが、今後、医療がひっ迫するような事態を防ぐため、27日から、飲食店での食事は1組当たり2人までに制限したほか、企業は原則在宅勤務とするなど再び規制を強化しました。一方、新たな感染者数が連日1万人を超えるタイでは、政府が27日、全土に出されている非常事態宣言を、ことし11月末まで延長するとともに、首都バンコクなどで、午後10時から午前4時まで夜間の外出を禁止する措置を継続する方針を明らかにしました。タイでは、ワクチンを2回接種した人が人口の26%にとどまっていて、政府が接種を急ぐとともに、警戒を強めています。タイでも感染拡大 日本政府が酸素濃縮器を提供 タイでも、感染力が強い「デルタ株」が広がっていて、この2か月あまり、1日の死者の数が100人から300人の日が続くなど深刻な状況となっています。このため、日本政府は、重症化した人の治療に使われる酸素濃縮器868台を緊急に航空機で輸送し、27日、タイ側に引き渡しました。日本政府は、これまでにおよそ165万回分のアストラゼネカのワクチンも無償でタイに提供していて、感染拡大の危機に直面しているタイへの支援を強化しています。タイのタクシー会社 稼働していない車を使い野菜を栽培 タイでは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、夜間の外出や飲食店での酒の提供を禁止するなどの規制が続いていて、飲食業や観光業などに影響が広がっています。首都バンコクのタクシー会社では、今月から、稼働していないタクシーおよそ300台の屋根やボンネットで、従業員が、なすやとうがらしなどの野菜の栽培を始めました。収穫した野菜は、収入の減った運転手や従業員に配られるということです。タクシー会社の代表のターパゴーン・アサワルークンさんは「乗客がいないため、車を止めておかざるを得ず、多額の損害が出ている。政府には、少しずつ規制を解除し、ビジネスが続けられるようにしてほしい」と話していました。>

R3.9.15朝日新聞「配給の食事を奪い合い…デルタ株爆発のベトナム、「強権」の限界」(https://www.asahi.com/articles/ASP9G7SRKP97UHBI026.html?iref=com_apitop)。<以下一部引用>
<仮設の医療施設に収容された軽症の新型コロナ患者が大勢で配給の食事を奪い合う――。そんな動画が3日夜、ユーチューブに投稿された。ベトナムで「野戦病院」と呼ばれる、公園などに急きょ建設された仮設の病院の患者が撮影した映像とみられ、屋外で食事を配給する担当者に大勢の収容者が殺到したり、敷地内のフェンスが倒されたりする様子が録画されている。「これが野戦病院だ。警察は逃げてしまった」とベトナム語で叫ぶ声も聞こえる。翌日付で騒動を報じたベトナムの大手紙トイチェによると、騒ぎが起きたのは約1万3千人の感染者を収容する南部ビンズオン省のトイホア野戦病院。感染者はいずれも無症状か軽症の人たちで、朝食の配給が遅れたことに数百人が不満を抱いて行動を起こしたという。これまでコロナ対策の「優等生」とされたベトナムで、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。>

国際比較は、札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学HP(https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/)やJohns Hopkins University.のMaps & Trends(https://coronavirus.jhu.edu/data)のマップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)がわかりやすく、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイは新規陽性者数、新規死亡者数ともに悪化・高止まりの一方で、インドネシア、バングラデシュは急激に改善している。インドは新規陽性者数、新規死亡者数ともに低いままである。コロナ統計がどこまで比較可能かはっきりしないが、なぜ、このような違いがみられるのか、気になるところかもしれない。そういえば、東京都医師会(https://www.tokyo.med.or.jp/)のR3.8.13緊急会見(https://www.tokyo.med.or.jp/press_conference/tmapc20210813)の資料1(https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/press_conference/application/pdf/20210813-1.pdf)p2「WHOがアフリカで熱帯病を撲滅するために、イベルメクチンを投与してきた国と投与しなかった国でのコロナ感染症数と死亡者数の比較(2021年5月16日現在、いずれもWHOの統計から算出)」が掲載されているが、東南アジアではどうなのであろうか。ところで、マップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)ではブラジル、アルゼンチン、チリなどの南米諸国も急速に改善しているのは注目かもしれない。R3.5.26AERA「日本発「イベルメクチン」 インドがコロナ治療で感染者数減もWHO「反対」のナゼ」(https://dot.asahi.com/dot/2021052600033.html)では「イベルメクチンが投与された8州と投与が遅れたリマ州 ペルー各州での比較」が掲載されている。
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