11月22日(金曜日)午前10時45分から、箕面市立止々呂美中学校(南山晃生校長、生徒数56人、森町中1-23-14)で、スケアード・ストレートを用いた自転車交通安全教室が全校生徒を対象に実施されました。
止々呂美中学校の運動場で開催された安全教室では、5人のプロのスタントマンが、横断歩道を渡る自転車と左折する乗用自動車の出会いがしらの衝突事故を再現。ガッシャーンという衝撃音とともに、自転車に乗ったスタントマンが自動車のボンネットに乗り上げ、跳ね飛ばされたスタントマンが生徒たちの目の前まで迫りくる勢いでした。生徒たちは、あまりの迫力にのけぞりそうになったり、「きゃー」「危ない!」と悲鳴を上げていました。
片手運転や蛇行走行する自転車の衝突事故、トラックの巻き込み事故など全部で7つの再現事故を生徒らは真剣なまなざしで見学。事故の再現の後は、正しい自転車の乗り方や事故に合わないための行動などの説明があり、生徒らは熱心に聞き入っていました。
スケアード・ストレートとは、怖い思いやひやっとする実感を通じ、危険な行動を自ら行わないようにする教育技法です。今回の自転車安全教室は、プロのスタントマンが交通事故をリアルに再現することで、中学生に事故の「怖さ」を体感し、交通ルールを守る大切さや無謀運転の危険性を学んでもらおうと実施されました。
箕面市では、2010年に発生した中学生の死亡事故を教訓に、昨年度よりこのスケアード・ストレート自転車安全教室を始め、3年間で市立中学校全8校において順次実施します。また12月には、自転車の無謀運転の危険性を伝える市オリジナルのDVD教材をリリースするなど、交通安全教育に取り組んでいます。
自転車安全教室を受けた川本さんは、「迫力ある事故を見て、衝撃を受けました。今後、自転車に乗るときはより気をつけようと思いました」と話していました。
<自転車に乗るときは交通ルールを守ってね!