撮れたて箕面ブログ

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民間企業(阪急電鉄)派遣職員からのメッセージ

2011年03月25日 | 民間から学ぶ

阪急電鉄株式会社に研修派遣中の中野です。

阪急電鉄が宝塚線・箕面線で開業(1910年3月10日)してから100周年となる記念すべき1年を阪急電鉄の皆さんとご一緒することができ、これまでの市役所生活にはなかったさまざまな経験をしています。

●「四季折々の花や自然とめぐる! 阪急宝塚線沿線 観光あるき」

まず、私の担当業務ですが、沿線への旅客誘致として、「四季折々の花や自然とめぐる! 阪急宝塚線沿線 観光あるき」(以下「観光あるき」)や、阪神電鉄・南海電鉄との共同企画「関西あそ歩(かんさいあそぼ)」など、「まち歩き」と呼ばれるイベントの企画・開催をはじめ、お得な企画乗車券「能勢妙見・里山ぐるっとパス」の販売促進などの業務を担当しています。

中でも、開業100周年記念イベントとして実施した「観光あるき」は、阪急宝塚線沿線の8つの市・町(宝塚市、川西市、池田市、豊中市、猪名川町、能勢町、豊能町、そして、もちろん箕面市も)の行政の皆さんやボランティアガイドさん、そして鉄道事業者(阪急電鉄、能勢電鉄)が連携して、昨年の4月から11月まで開催しました。

 ボランティアガイドさんの興味深いガイドのもと、花や自然、歴史の観光スポットをめぐりながらまちを歩く「無料ガイドツアー」が好評で、私も多くのガイドツアーにスタッフとして参加しました。


【箕面市で行われた無料ガイドツアーのようす】

今年も4月から開催しますので、皆さんもぜひ参加してみてください。


【パンフレット(表紙)。箕面市役所にも置いていますよ。
ホームページは3月末頃に今年バージョンに更新されます】

●出向して感じたこと

私なりに(という前置きをしっかりとした上で・・・)、感じたことを3つだけ挙げると、阪急電鉄は、
1. 「個の強さ」を持っている
2. 徹底的に「効果検証」する
3. あらゆるところと「連携」する
といったところでした。

1. 「個の強さ」を持っている
誤解を恐れずに言うと「個人商店の集まり」。
これは決して「みんながバラバラに動いている」という意味ではありません。社員一人ひとりが「自分が阪急電鉄の社長だ」というぐらいの強い気概と責任感を持って、阪急電鉄としての判断・意思決定をしながら仕事を進めている、ということです。

例えば市役所なら、あるイベントを開催する準備の中での細かな意思決定や事務手続きでも、一つひとつ丁寧に稟議(起案文書)を上司に上げます(間違いを起こさないために、これはこれで大事なことです)。
一方、阪急電鉄では、「イベントを企画・開催する」という稟議を最初に上げてしまえば、あとは開催に至るまでに生じる意思決定は、基本的に担当者にゆだねられます。

このように、若いうちから責任ある判断を任されているからこそ、各社員が決断力やスピード感、プレゼンテーション能力などの面で「個の強さ」を磨いていけるのだと感じました。

そして、このような経験が、より重要な、かつリスクのあるプロジェクトを実施する際の「チームプレイ」につながるのだということも教わりました。

2.徹底的に「効果検証」する
阪急電鉄では、実施した企画や施策の効果検証のため、お客様へのアンケートを非常に大切にしています。また、これをもとに綿密な効果検証を行った上で、次のアクションへとつなげていきます。

先ほどご紹介した「観光あるき」でも、「次年度も継続実施するか否か」を判断するに当たっては、アンケート結果を詳細に分析して徹底的に議論することで、定性的・定量的効果の有無や、さらに良い企画にするための課題と対策などを明確にしました。

実際、次年度の企画内容を練っていく作業はもとより、この効果検証には大いに時間を費やしました(1.徹底的にチームで議論→2.上司に説明→3.ダメ出しを食らう→1へ戻る、を何度も何度も繰り返し、「企画の生みの苦しみ」を存分に味わいました…)。

3.あらゆるところと「連携」する
いくら良い企画でも、人が集まらなければ成功とはいえません。つまり、企画の内容とともに、PRは企画の成否のカギを握る重要な要素なのです。

「観光あるき」は、(電車に乗ってもらいたい)鉄道事業者と、(地元に来てもらいたい)宝塚線沿線8市・町が連携して実施したイベントです。
このイベントのPRを例に挙げると、まず、鉄道事業者は、駅や車内広告を活用することで、市・町の行政区画を超えた広域的なPRができますが、戸別の家庭にまで行き届くPRは得意ではありません。
一方、各市・町の行政は、自らの行政区画を超えたPRが非常に弱い反面、「広報紙」という全市民・町民に行き渡るPRツールを持っています。

この両者が連携して強みを生かしあう(鉄道事業者は広域的に、各市・町の行政はきめ細かくPRを行う)ことで、お互いにとってより大きなPR効果が得られ、いわゆる「ウィン・ウィンの関係」が築かれます。
阪急電鉄では、市・町などの行政をはじめ、企業、大学(大学生)、地域団体など、あらゆる分野で連携し、相乗効果を生んでいました。

 
【阪急レールウェイフェスティバル マナーアップ戦隊マナブンジャー
ショーのワンシーン。悪の親玉『イーブルイデア』(左)が私です】

●1年を振り返って

この1年、これまで経験のなかった企画・イベント関係の仕事をたくさん経験させていただきました。戸惑うことが多く(というか戸惑いばかりで…)、自分の力不足を痛感する日々でしたが、周りの皆さんに支えられて、何とか1年の研修派遣期間を終えられそうです。

間もなく箕面市役所に復職することになりますが、送り出してもらった箕面市のためにも、また、お世話になった阪急電鉄の皆さんへの恩返しの意味でも、この1年で得た貴重な経験を箕面市に還元すべく、これからも日々の業務に励んでいきたいと思います。

〔追伸〕
この春も、阪急電鉄では楽しいイベントが満載です。

◇箕面駅に「もみじの足湯」オープン! 3月27日(日曜日)
阪急電鉄プレスリリース
部長ブログ@箕面市役所
箕面市広報紙「もみじだより」平成23年3月号

◇映画「阪急電車~片道15分の奇跡~」東宝系で全国ロードショー
(関西地区は4月23日(土曜日)先行公開)
映画『阪急電車』公式サイト

箕面駅の「もみじの足湯」に関しては、開業日の3月27日(日曜日)にオープニングイベントが開催されます(私もスタッフとしてどこかにいるはずです)。
同じく駅構内に足湯がある大分の由布院駅(JR九州)、京都の嵐山駅(京福電鉄)とは“足湯三姉妹”として提携し、共同でPR活動を促進していきます。

ぜひぜひ、この機会に足を運んで、癒しの足湯を体感してみてください!

 

<「もみじの足湯」は、3月27日(日曜日)にオープンするんだね。楽しみだな。ワクワク♪ 

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