撮れたて箕面ブログ

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民間企業派遣職員からのメッセージ

2023年03月20日 | 民間から学ぶ

撮れたて箕面ブログをご覧の皆様、こんにちは!
2022年4月から1年間、一般社団法人全国モーターボート競走施行者協議会(以下、全施協)に出向しておりました瓜谷と申します。

 

私は、出向前までの4年間、箕面市競艇事業局に所属しており、ボートレース住之江の施行者として勤務していました。
全施協は、ボートレース住之江を含む全国24場のボートレース場と、全国83か所のボートレースチケットショップ(場外舟券発売場)の開催・運営を行う施行者に関する業務を行っている団体です。

 

―全施協の理念―
Vision … ボートレースがレジャーとして将来にわたって発展し、地域に貢献する。
Mission … 施行権を保障するとともに、施行者の良好な経営環境を実現する。

 

これらの理念をもとに、施行者の経営改善やボートレースの監督省庁である国土交通省や業界関係団体との調整、施行者に共通する事務や課題の調整等を実施しています。
これまでのボートレース住之江という現場の視点から、ボートレース全体の視点へと視野の広がる出向となりました。

 

全施協のオフィスは、東京都港区六本木に所在する「BOATRACE六本木」というビルの中にあります。
BOATRACE六本木は2019年12月3日に竣工された施設で、ボートレース業界の様々な団体が結集し、スピーディーな意思決定を行うことができる施設として誕生しました。

 


(BOATRACE六本木ビル)

 

全施協の事務所の中は、自分の固定席はなく、自由な席を選べるようになっているフリーアドレスとなっていたり、休憩スペースが別で設けられたりしており、同じ所属以外の方々ともコミュニケーションが取りやすい環境でした。
また、コロナ禍に対応した時差出勤やリモートワークを積極的に活用している方々も多く、働きやすい環境であると感じました。

 


(全施協のオフィス)

 

全施協で働く中で、一番驚いたのは、紙を印刷しないということです。
市役所では、データを作成して印刷し、それをファイルに閉じて保管したり、打ち合わせや会議の資料も人数分印刷したりするのが当たり前で、職場には多くの書類とファイルが溢れていました。全施協では、決裁や文書の収受はすべて電子で行い、会議や打ち合わせでも出席者がパソコンを持参するか、タブレットを配布して資料を見てもらうなど、ペーパーレス化が浸透していました。
ペーパーレスであることで、自分の手持ちの書類が少なく、固定席がないフリーアドレスにも対応でき、リモートワークや出張先でも業務の対応ができました。

 

ここからは、私が全施協で携わらせていただいた業務の一部をご紹介させていただきます。

 

・開催日程調整
令和5年度の全国24のボートレース場で開催するレースの日程調整を実施しました。
令和4年度に入ってすぐに各施行者がグレードレースの申請をしていくところから始まり、モーニング開催場、デイ開催場、ナイター開催場、ミッドナイト開催場といった発売時間帯ごとの施行者を集めて日程調整会議を実施して、最終的な調整を行います。
令和5年度は、延べ4,627日の開催で、1場あたり約193日の開催をする予定となっています。全施協としては、1日あたりの開催場数を年間通して平準化させることで、収益の最大化を目指し、日程調整会議を実施しました。
各ボートレース場で、開催できない時期が重なったり、開催したい時期が集中したりと、それぞれ施行者の考え方があることから、調整に苦戦しました。日程調整会議では、開催日程の調整だけでなく、日程の決め方や1日のレース進行時間の決め方についても議論がなされ、みなさまが納得する解決策を見出す難しさがありましたが、ボートレースの収益最大化を目指し、試行錯誤しながらより良いルールづくりや改善に取り組みました。

 

・インボイス制度の対応
令和5年10月から開始するインボイス制度の対応として、ボートレース業界のお金の流れを整理し、課税取引か否かを確認したり、適格請求書発行事業者登録申請を行うか否かを確認したりしました。
同じ業界関係団体でありながら、金銭取引や事務手続きなど利害関係が絡む課題があり、調整では行き詰まることもありました。他の関係団体と議論するうえで、他競技の状況を調査したり、相手の立場に立って考えたりと、自分視点だけでなく業界としてどうあるべきかという広い視点が重要であると感じました。
また、施行者経理担当者向けにインボイス制度に関する研修会を実施しました。研修会では、適格請求書の要件や保存義務、仕入税額控除の要件など、インボイス制度の基礎的な内容から、業界内で整理した課税取引や全施協を介して他の関係団体に支払う取引の取り扱いなどについても説明しました。
ボートレース事業という同じ事業を実施していますが、1場を2施行者で開催しているところや、ボートレース場の施設を民間会社が持つところ、会計処理の違いなど、決算書の内容は様々であり、消費税申告の採用方式も様々です。それゆえ、抱える課題も様々でしたので、個別での問い合わせも多く、顧問会計士の先生に相談したり、いただいた質問をまとめたQ&Aを作成したりと、施行者決算や制度の理解が深まりました。

 


(研修会の資料)

 

・ボートレース場のグルメ紹介
ボートレース業界の関係者向けに「Monthly Boatrace Report」という雑誌が毎月発行されています。その中の一部で、ボートレース場のグルメを紹介するコーナーを任せていただきました。
全国のボートレース場へ出張に行った際に、施行者の方からおすすめグルメを伺い、食べた感想と撮った写真を掲載するものです。全国24のボートレース場の施設は同じ競技を実施しているとは思えないほど、雰囲気や広さ、客層が様々ですが、特に食堂やレストランにはその場の特徴やこだわりが溢れていました。
レースを観戦しながら食べられるところ、提供スピードがものすごく早いところ、その土地ならではの名物が食べられるところなど、新たなボートレース場の魅力の発見となりました。また、この記事を担当することで、現地に行って施行者の方々とコミュニケーションをとる機会が多かったことも大きな財産となりました。

 


(グルメ紹介の掲載記事)

 

このほかにも、グレードレースの視察や会議などで出張に行く機会が多くあり、全国にある24場のボートレース場のすべてに行くことができました。ボートレース住之江にいたときは、他のボートレース場に行く機会が少なく、毎日を過ごすボートレース住之江が当たり前となっていましたが、様々な施行者の考え方やボートレース場の在り方を目にして、ボートレース住之江が今後もファンの皆様に愛され、継続して開催ができるよう、ボートレース住之江がどうあるべきか、自分に何ができるかを考えるきっかけとなりました。

 


(出張先のボートレース蒲郡にて)

 

さいごに、分からないことが多く不安な私を温かく迎え、親しくしていただいた全施協のみなさまには心から感謝しております!とても充実してあっという間の1年でしたが、1年とは思えないほど、多くの経験ができました。箕面市に戻ってからも、この経験を生かしてボートレースを盛り上げられるように励んでまいります!

 

<瓜谷さんありがとう!全施協で経験したことを箕面市役所で生かしてね!

箕面市では、2月1日から3月31日まで、統一キャンペーン「今すぐ自治会に加入してください!自治会を結成してください!」を行っています

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