箕面市では、現在、民間企業であるダイキン工業株式会社と相互に人事交流を実施しています。今回は、ダイキン工業株式会社から箕面市に派遣されている小林さんからのメッセージをご紹介します。それでは、小林さんどうぞ!
撮れたて箕面ブログをご覧の皆様こんにちは。
地域創造部箕面営業室の小林です。
まず初めに、このたびの大阪府北部で発生した地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早くもとの生活に戻ることができるよう願っております。
私は、平成28年の7月から2年間、ダイキン工業株式会社から箕面市役所に出向しており、この6月末で出向期間を終えるにあたって、箕面市役所で学び、感じたことなどを書き残したいと思います。
・自己紹介
まず、自己紹介です。名前は小林真一郎と申します。年齢は50歳。出身は生まれも育ちも大阪です。
ダイキン工業には、平成4年に入社し、最初は、大型空調機の生産ラインの設計に携わりました。その後、ものづくりの観点を活かした研究開発をということで、研究所で材料技術の研究開発を行っていました。平成23年からは、技術企画職になり、ダイキンが誇るグローバル研究開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)の設立に携わりました。TIC設立後、このまま技術企画職を続けるのかなと思っていたのですが、縁あって箕面市役所にお世話になることになりました。
○ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)
・箕面市役所で経験したこと
この2年間で携わった仕事は、子育て世代をターゲットとした「箕面に住む?」リーフレットやHP(https://www.city.minoh.lg.jp/brand/index.html)を活用した移住定住促進、民間企業との連携、ゆるキャラ®グランプリ、箕面プレミアムゆずマーマレードの生産販売、箕面オリジナル手ぬぐいの作成に関する業務、大阪万博誘致など、ダイキン工業で技術者をしている時からは考えられないような業務ばかりでした。最初は戸惑いましたが、今はこんな沢山の仕事を経験させていただき大変良かったと思っています。
この写真は、ゆるキャラ®グランプリの決戦大会に参加した時の写真です。隣は2年間大変お世話になった、箕面営業室の栗生室長です。
○ゆるキャラ®グランプリ箕面ブースにて
箕面プレミアムゆずマーマーレードの生産販売では、世界的に有名な『デールメイン・マーマレード・アワード2017』で、銀賞を取ることが出来ました。
○箕面プレミアムゆずマーマレードと銀賞の賞状
こちらの写真は、箕面市役所から見た、雪化粧の箕面の山並みです。この景色には感動しました。
○美しい雪化粧
私がお世話になった箕面営業室営業観光グループのメンバーです。任期最後となる週間進捗会議での一コマです。
○営業観光グループのメンバー
・箕面市役所で学び感じたこと
市役所での業務を通じて、多くのことを学び、考えさせられました。大いに感銘を受けたのは、箕面市役所で働く方々は、公僕として常に市民の目にさらされている厳しいプレッシャーの中で、しっかりと市民の期待に応えようと必死になって働いている姿です。日々、市民からの様々な問い合わせに対して、ひとつひとつ内容を吟味し、相手の立場に立って、本当に丁寧に考えて答えを出したり、自分たちが働いている箕面市に本当に愛着を持ち、様々な場面で一生懸命に箕面市のPRを行ったりしている姿を見ていると、業務効率の観点を中心に仕事をしてきた自分にとって、考えさせられるものがありました。
また、公文書に関する徹底的なこだわりも大変勉強になりました。大小の案件に関わりなく、全ての決定事項に対して、どのようなプロセスで意思決定したのかを明確に説明できるよう全て公文書化して残すだけでなく、文書を体系的に整理し、必要であれば即座に閲覧できる形で保管するなど、今後、仕事を進めるにあたって大変勉強になりました。
・箕面市役所とダイキン工業
最後に、箕面市役所とダイキン工業、2つの職場を経験してきて感じたことを述べたいと思います。
私が勤めているダイキン工業の根本にあるものは「人」です。人は無限の可能性を秘めたかけがえのない存在であり、一人ひとりの成長があって初めて企業は発展するという信念です。「真に人を大切にするということは、人を育てて、成長させていくことである」と会社は考えています。特にリーダー、管理職(ダイキン工業では基幹職と呼びます)は、個々人が生き生きとやりがいを持って働き、持てる力を最大限に発揮して成長できる環境をつくることも大きなミッションとなっています。そのために重視しているのは「対話」です。様々な場面や節目で積極的に対話し、その対話の中のちょっとした言葉から、この人はいまどう思っているのだろう、楽しく仕事が出来ているのか、なにか困り事があるのか、どうすれば良くなるのか、などを常に考えています。時には激論になることもありますが、それぞれがその人のために本当に良いと思ってしていることなので、遠慮無く自分の思ったことを伝えています。
私が箕面市役所で働いて感じたのは、もう少し、市役所で働く皆さんが、市役所内で様々な人たちと積極的に対話し、自分が良かれと思うことをならば、部局関係なく、意見を言うように意識すれば良いのではないかということです。市役所で働く皆さんは、常日頃、市民の方々と積極的に対話し、一生懸命解決策を模索されていますが、少し視点を変えて、もっと箕面市役所で働く皆さんが成長するために、ひいては箕面市が成長するためにも、あの人はこうすれば良いのにな、この仕事はこうすればもっと良くなるのになと、積極的に口に出して、対話することが、重要ではないかと思います。箕面市役所で働く方々は、まだまだ自分でも信じられないポテンシャルを秘めていると思います。ぜひ、もっともっと成長し、どこの市にも負けないような箕面市を作っていただければと思います。
この2年間、民間企業からの出向者として期待された成果を残せたかどうか疑問は残りますが、本当に様々な経験をすることができ、自分自身が成長できたと思います。箕面市役所の皆さんには、助けられてばかりの2年間でした。本当にありがとうございました。
<小林さん、2年間ありがとうございました。これからもずっと箕面のファンでいてくださいね!