撮れたて箕面ブログ

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民間企業派遣職員からのメッセージ(ダイキン工業)

2016年05月24日 | 民間から学ぶ

箕面市では、顧客サービス意識や経営センスを市役所に導入することなどを目的に、民間企業への若手職員の派遣を実施しています。派遣先の民間企業で、派遣職員は何を学び、何を感じているのでしょうか。今回は、5月末までダイキン工業株式会社に派遣されている吉永さんからのメッセージをご紹介します。

 

撮れたて箕面ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

ダイキン工業株式会社 人事本部 人事・労政・労務グループに出向中の吉永麻美と申します。2015年6月からダイキン工業に企業研修として出向させていただき、まもなく1年となります。

出向するまでは、約2年税務課で市税の収納確認や還付の事務を行い、さらにその後の約2年は子ども政策や、待機児童解消に向けた保育所の入所事務等を担当させて頂きました。

 

一般企業、さらに人事のお仕事は初めてでとても不安でしたが、温かく迎えて下さり、ご指導下さったダイキン工業の皆さまのおかげで、中味の濃い、充実した1年となりました。

この1年で、私が担当させていただいた業務は主に、年1回従業員が会社に業務の希望や個人事情を申請する「フリーライティング」「海外勤務者に関する事務」「社長表彰事務局」「各種イベントスタッフ」です。その中のいくつかについてご紹介致します。

 

●海外勤務者に関する事務処理のサポート

海外で勤務される方々に関する各種申請書の審査等、事務処理を担当されている社員の方々のサポート業務です。市の職員は海外に出向するということはまずないので、初めの頃は、毎月誰かが海外へ異動されるという状況を目の当たりにして、とても衝撃を受けたのを覚えています。1年経った今は、その状況も見慣れてきましたが、実情を知るにつれ、海外で生活しながら働くということはそう簡単なことではないのだと実感しています。

たとえば、日本では安く手軽に購入できる物が、海外では手に入れることすら難しかったり、安全面の環境が日本とは比べられないほど良くなかったり、と挙げればキリがないぐらいの生活していく上での懸念事項があります。

空調事業はどんどん海外で多様化し、今後さらなるグローバル化に向け、海外で活躍できる社員が求められ、また将来的には海外からも日本で活躍する社員が求められます。

それを見据えて、日本から海外へ、海外から海外へ、どこへ赴任しても一定の生活水準が保たれるようなルールを作成すべく、海外労働条件の検討プロジェクトにも参画し、その中で多国籍企業の見解についても深く学びました。市の職員としては経験し得ないことを学ぶことができ、大変勉強になりました。

 (ダイキン工業 東京支社で海外人事・処遇コンサルとの打ち合わせ)

 

●ダイキンオーキッド(神戸空港見送り)

「ダイキンオーキッド」は、一言で言うと、歴史あるゴルフ大会です。ダイキン工業琉球放送の主催で、毎年3月に沖縄県南城市琉球ゴルフ倶楽部で行われる女子プロゴルフの開幕戦イベントで、今年で29回目となります。イベントに関わる準備から、開催当日のスタッフなど、全てダイキン工業の社員が手作りで行います!

中でも、日本全国の財界人・企業のトップ達と沖縄の有力者が集まり、プロを交えたチームでゴルフをされる「プロ・アマ大会」は、毎年多くの方々が楽しみにされているイベントです。

この大会に出席されるVIPの方が沖縄へ向かう際、出発前の空港において、お出迎え、お見送りも、細かなスケジュール作成と情報収集によって準備をします。

私は神戸空港を担当させて頂いたのですが、出発されるまでのわずかな時間とはいえ、何の交通手段で何時頃到着されるかという事前確認にはじまり、空港内の貴賓室での飲み物の提供や、ダイキンオーキッドの象徴である蘭の花の手配、搭乗口までのお見送り等、個々に応じた細やかなサービスを提供させていただくことに、緊張しながらも全力で挑みました。VIPの方から、「さすがだなぁ。一流だなぁ。」と、そのサービスを褒めていただき、イベントを楽しみに飛行機に搭乗されていく姿をお見送りした時は、とても嬉しい気持ちになり、この仕事に携わることができて良かったと思いました。

 

(VIPの方に最高のサービスを提供するためANAの方との打ち合わせも行いました!)

 

●新入社員導入教育研修

今年は279名の新入社員に対して、約1か月半に亘る研修の事務局を担当させていただきました。箕面市役所での同期が16人の私にとって、新入社員の人数にただただ驚く毎日でした。昨年度の課題を抜本的に改革すべく、具体的にどのように改善すべきか、事務の簡素化はできないか等、企画から深く関わることができました。

今年は、昨年11月に設立されたテクノロジー・イノベーションセンター(略称TIC)を新入社員の研修の場として使用させていただきました。TICは世界No.1技術と超差別化商品で新たな価値創出を目指すことを目的に設立され、社内外の多様な人々が、国境をも超えて、お互いの強みと情熱を持ち寄り、“協創イノベーションの実現”に挑戦する場として、広く活用されています。

 

(テクノロジー・イノベーションセンター外観)

 

この施設に備わっている円形の講義室を約2週間使用させていただきました。従来外部の施設を借りていたことと比較して費用の大幅削減に繋がりました。

 

(円形講義室。昨年11月に設立したばかりとあって、とても綺麗で設備の充実した施設です。)

 

新入社員279名分の講義資料等の用意はとても大変です。この資料が詰まった段ボールの量がそれを物語っています。本社で準備し、紙が隙間なく詰まった段ボールをTICへ送付する作業もとても力がいるもので、広いTICの施設内での移動も大変でした。

 

(送付した段ボールの確認作業)

 

(円形講義室まで、スタッフ全員で資料を搬入します)

仕事は前年踏襲だけでは良くはなっていきません。毎年、新入社員の人数も、事務局を担当するメンバーも変わりますし、その時何を伝えれば良いかということも変わってきます。新しい施設での研修、講義資料の様式統一等、今年は「初めて」が多く、事務作業が増えました。「初めて」は、前例が無い分時間もかかりますし、予期せぬトラブルに見舞われる危険性もありますが、新しい施設で新入社員が懸命に取り組んでいる姿を見ると、次により良いものを構築するため、挑戦して良かったと心から思えました。

 

(導入教育無事終わりました!ずっとお世話になりっぱなしだった先輩方と一緒に)

 

 

(279名の新入社員と!お花は新入社員からのサプライズプレゼントでした!)

 

●創立記念式典(社長表彰)

前任の村上さん、鷹野さんも担当された創立記念式典。私も同じく事務局を担当させていただきました。(過去ブログに詳細がありますので、写真メインで紹介させていただきます!)

 

ここでのメインイベントは社長表彰です。従業員が一生懸命開発した、成果を上げたことに対して、会社が労い、さらに励みとなるよう鼓舞する社内の表彰制度です。このような大きな式典で表彰されることにより、ダイキングループ全体に活気をもたらし、またここからさらに頑張ろう!という気持ちになれる素敵なイベントです。

 

(一番獲得が難しいCEO賞のクリスタルトロフィーです。)

 

●さいごに

この1年間を振り返ると、とても書ききれないほど、様々なことを経験させていただきました。

1年という出向期限ですので、来年また同じことを違う人に教えなければならないにも関わらず、「このプログラムは特にダイキンらしさを感じることができるから!」、「せっかく出向しているのだから、これは絶対経験しておいた方が良い!」と、何を学んでほしいかを考え、一生懸命仕事を教えて下さるダイキン工業の社員の方々の思いを強く感じ、とても感動しました。

期限付きで、研修として出向してきた私に仕事を任せることは、知識、経験の不足により、フォローが必要だったり、二度手間のリスクが高いにもかかわらず、「あなたの経験になれば!」と力を尽くしてくださった皆さまに感謝しております。

これからも挑戦することを恐れず、市役所での仕事に応用し、日々成長していきたいです。

ダイキン工業で働く機会を与えて頂き、本当にありがとうございました。

 

<吉永さんありがとう!ダイキン工業で経験したことを箕面市役所で生かしてね!箕面市とダイキン工業株式会社は人事交流をしていて、ダイキン工業株式会社から派遣されている社員のかたも箕面市で活躍しているよ!


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