箕面市北部の止々呂美地区で、昔ながらの実サンショウのたる漬けが最盛期を迎えています。
同地区では直径3~4㎜ の大粒で香りの良い「朝倉種」という品種の実サンショウを栽培し、約30軒の農家が出荷しています。
荷受け先のJA大阪北部の止々呂美特産物センター(下止々呂美424)によると、大阪北部(止々呂美、豊能、能勢)の各支店から集められた実サンショウの集荷量は、約3トン程度になりそうだということです。そのうち約1.5トンを塩漬けされます。
実サンショウは収穫時期が短く、少しでも収穫が遅れると黒くなり、出荷に適さなくなるそうです。そのため、一斉に収穫された実サンショウは、生のまま出荷されるものも含み、止々呂美特産物センターの集荷場に集められ、その横にある作業場の直径約1.6メートル、深さ約2メートル、約2トン分の実サンショウが入る大きな木製のたるを使って塩漬けにされます。
塩漬けにすると、実サンショウの味や香りを損なうことなく長期間保存することができます。止々呂美地区では、一つのたるに実サンショウと塩を少しずつ入れていき、2~4人で、丁寧に足で踏んで漬け込んでいくという、昔ながらの方法が行われています。
毎年、実サンショウのたる漬けを行われている山中正利さんと尾上和子さんは、「なすのお浸しやきゅうり、シイタケの佃煮などに少しサンショウを入れるだけで、ぴりっとした辛みと香りがよくて美味しいよ。白いご飯にじゃこ山椒をあわせていただくと、夏場でも食欲が進みます。」と話しました。
このたる漬けの作業は、5月31日から始まり、6月5日頃まで行われる予定です。実サンショウは、実のやわらかさや辛味に定評があり、各地の佃煮屋からの注文に応じて順次出荷していきます。
実サンショウの塩漬けは主に業者向けに販売しておりますが、止々呂美特産物センターでは、生の実サンショウを1キログラムあたり3,150円(税込)で販売しています。なお、今年は集荷量が少ないため、販売は6月7日(金曜日)までです。
◆ お問い合わせ先
JA止々呂美特産物センター 電話072-739-0193
不在の場合:JA大阪北部萱野支店 電話072-722-5451
<モミジーヌも、香りがいいサンショウとじゃこのご飯を食べたいなぁ~