6月13日(木曜日)、箕面市立西小学校(5年生4クラス)による田植え体験が行われました。
体験は、地元(新稲地区)の農家さんのご厚意で田んぼを使わせていただきます。
田植え前に農家さんの説明を真剣に聞きます。
額に汗いっぱいかきながら、身振り手振りで植え方を教えてくれる農家さん。
農家さんから、コメの苗(なえ)を受け取り田んぼに入っていきます。
(品種は“ヒノひかり”。給食にも使われています)
裸足で泥んこの田んぼ初体験の子がほとんどです!
畔(あぜ)に整列して、農家さんの掛け声のもと一斉に田植え体験です。
列が曲がらないように、田んぼいっぱいに稲穂が実るように、
両側から農家さんが、ロープを目印に張ってくれます。
足型を均して(ならして)、苗2~3本づつ、しっかりと植えていきます。
泥の田んぼに入ることを、最初は「気持ち悪い」「なんか(虫?)がいる」と言っていた子どもたちも、だんだん慣れてきて、
田植えが終わるころには、「もう終わり」と田んぼから出るのを惜しむ声も。
田植えの後、子どもたちのいろいろな質問が飛び出しました。
子ども「一番うれしい時は?」
農家さん「収穫の時、黄金色に映えている田んぼを見ると、やはりうれしいよ。」
子ども「お茶碗のコメの量は?」
農家さん「うーん、お茶碗一杯で 約3,200粒ぐらいかな・・・。
たしか3,200粒は稲穂の1束分のお米だよ。
今晩はごはん粒を数えてから“いただきます”と食べるように。」
農家さんから、教科書に載っていないお米のお話も聞けました。
『日本人は農耕民族です。お米は昔から貴重な食べ物、大切にしてきました。
「5円玉」貨幣にも“稲穂”がデザインされています。
(5円玉の稲穂は数えたら米粒27個。これを5倍した135粒が、
稲穂1本に実る米粒だよ)』
子ども「ふーん。なるほど・・・。」
農家さん「食べ物を私たちは、土からもらってるんやから。
だから、田んぼを大切に、石ころ投げたらあかんで・・・」
水田は、田植えが終わってからも、水の管理で農家さんは大忙しです。
農家さんは「米が実りだしたら、スズメが食べに来て困る」と、
今日体験した子ども達が、「案山子(かかし)」を作ってくれるのを楽しみにされています。
箕面の“森”・“水”・“土”・“太陽”が、おいしいお米を育てます。
今日のお米は、4カ月後(10月中旬)には、楽しみな収穫を迎えます。
新稲地区では、田畑を受け継ごうと農家さんらが「新稲地区農空間保全協議会」を結成しています。
西小学校をはじめ「地域の学校とのつながり」を大切にされています。
今日のお米も、秋には西小学校へプレゼントされます。
新稲地区の皆さんの活動が、この度、全国農業会議所から“全国農業新聞賞”を受賞されました。
おめでとうございます。そして、私たちに貴重な農業をこれからも教えてください。
<暑い中、みんなよくがんばったね!収穫の時もがんばってね!