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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

アポロン再浮上

2010-04-17 | 趣味
私のかつてのダンス個人レッスンTeacherアポロンが、突如、現われた。
「アポロン」という名前は、私が勝手に命名したものだ。

ある街のある場所で、私の前に立っていた。
彼は、道を横断しようと車が途切れるのを待っていた。
私はその後ろ姿を見て、アポロンに間違いないと確信した。
あの181の上背、キャップを目深にかぶった頭、顔、筋肉の盛り上がった肩、弾力のある脇腹、
緊張感のあるウエスト、きゅっと上向きのヒップ、長い足。
かつての、人物。
慣れ親しむまではいかなかったけれど、若さの持つ美をほしいままにしたカラダ。
(谷崎潤一郎的 老人の変態観察日記みたいになってきた??)

若さあふれる肉体というのは、見かけの美だけではない。
弾力や、運動機能のもたらす躍動美、力強さ、瑞々しさ。
車が通り過ぎるのを待つ間、彼の背後から、
マジマジ見るというよりは、自分の一方通行的感情から、隠れるように痛々しく眺めた。

彼、アポロンは、車が行き過ぎると、進路はまっすぐ、その後は右へ進むはずだ。
(ダンスレッスン場が、そっちの方向にあるから)
なので、私はあえて、絶対に彼が進まない方向、左に、曲がった。
足早に、振り向きもせず(当然)、さささと彼の視界に入らないよう、姿を消すように。

あのとき、「お久しぶり!」と声をかけていたら、また彼とのダンスは復活していたかも知れない。
アタマの中で、首を横に何度も振る私。

ダンスレッスン場は、私の行動圏に入っている場所にあるので、
今まで出くわさなかったことが不思議なぐらいなのだけれど。
とりあえずは、ニアミス、遭遇は免れた。
ひょっとして、これまでにも、アポロンが私を発見していても、
知らぬ顔を決め込んだこともあったのかも知れない。

足は、とりあえず治ったものの、心のリハビリがまだ終わっていない。
一生、完治しないかも知れない。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、意外に長く、強く、深く、尾を引く。


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