仙台市内で開催されている自治体学校二日目は、東北大学川内北キャンパスです。多数の東北大学の学生さんのボランティアがあります。
二日目は、11の分科会のの内、私は「東日本大震災-原発事故にと人権としての社会保障について、金沢大学名誉教授の井上英夫さんによる講座に出席しました。
はじめに、福島原発事故について、その復旧、復興、発展としてとらえ、「国のあり方が問われている」と指摘されました。
住み続ける権利と人権としての社会保障、生活保護について、その「人権」の意味することを学びました。生命権、生活権、生存権、健康権が、原発事故により根こそぎ奪われている現実。これは、基本的人権の中でも最高位に位置するのが「人権」であること、人間としての尊厳が奪われ、自己決定権と住み続ける権利が奪われていことになる。
こうした権利は国が保障する義務があること、法治国家として、国が法を守らねばならないことである。「人間である限り、人間としての生活をする権利」を保障する義務は国に有ること。これを憲法が規定していることをしっかりと押さえることが重要であると指摘されました。子どもの生きる権利、障害を持った人の生きる権利、高齢者の生きる権利は何ら違いはない!
こうした権利、人権をもう一度憲法に立ち返ることの大切さを学びました。
続いて6人の方から報告がありました。
「震災とDV、性暴力被害について」
「東日本大震災以降の介護高齢者を巡る問題」
「人権としての震災被害者医療、介護負担減免」
「東日本大震災から4度目の夏、被災住民に心を寄り添う復興を」
「福島における原発被害賠償問題の実態と運動」
「大阪市生活保護行政 調査団に参加して」
でした。何れも実態調査を基にした報告で、行政のあり方が問われるものもありました。