長谷川よしきのブログ

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一緒に考えた「この国のかたち」 湯浅 誠さんと

2013年05月13日 | ブログ

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 5月12日(日)午後1時から、駅前キッピーモール6階にて、弁護士法人神戸あじさい法律事務所 三田事務所開設2周年記念企画として、湯浅 誠さん(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事、反貧困ネットワーク事務局長)の講演「みんなで考えよう『この国のかたち』」と弁護士による「くらしに役立つ法律のお話」が開催され、出席してきた。

 当初の参加予定を大幅に超え(200名を超す)、用意していた資料が不足する事態となり、参加者には不便をおかけすることとなった。途中から資料の増し刷り用意するなど、少々バタバタするなど、私自身も対応に追われる始末。前半は湯浅さんのお話に全く集中できず、残念だった。途中からのお話を聞く始末。

 

 身近な問題のお話を通して、国をかたちどる「民主主義の在り方とそれを維持するためには大変な労力と粘り強い働きかけ、『独りよがり』にならないこと」など、分かりやすくお話しいただいた。

 民主主義による国の在り方を維持しようと思えば、「多数決」による進め方が当然必要だが、多数となるためには、「俺には関係ない!」という人々の理解とその人々にとって、「そのことは自分にとっても重要なこと」と認識を深めていただく努力が必要。とはいっても、並たいていではない。

 一つの例として、「ある集会が持たれた。集会の目的・意図ははっきりしているが、そこに集まる人は、その目的なり意図を知って、また共感して集まっている人であるが、集まっていない大多数の人々にとっては、関心がほとんどないといえる場合が普通。その集会に参加しない人々のことを『分からず屋』といって切って捨てることは簡単でも、それでは集会に参加した人たちの意思を参加していない人たちに伝えることはできない。しかし、それでは自分たちの『何とかしなければ』という意識を大多数の方に伝えられないし、民主主義の多数者にはなれない。昨年の総選挙で投票率が59%という戦後最低。原発事故という重大な出来事があったにもかかわらずである。」

 湯浅氏の指摘される「この国のかたち」は、「一握りの独裁者に国を任せることのほうが、自分にとっては楽であるかもしれない。しかし、それで良いの?」

 民主主義を維持していくことの大切さと同時にその「民主主義の維持の努力」が何倍も困難で辛抱強く、かつ粘り強く努力が求められる。

 改めて、ドキッとしながら考えさせられる講演となった。