常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

梅雨明け

2024年08月02日 | 日記
梅雨が明けた初めの朝は雲一つない夏の青空。公園の樹々からやや控えめな蝉しぐれが聞こえてくる。公園の隅のカエデの葉がほんのりと色づいている。35℃という今日の気温予想だが、秋の準備もひそかにすすんでいる。昨日、久しぶりに帰郷した娘と、蔵王温泉でつかの間の納涼。高い標高の温泉には、アジサイの花の紫がみごとであった。夏休みということもあってか、宿泊客もまあまあというところ。夏の温泉は、蔵王にかぎる。娘にとっても高齢の両親がどんな生活をおくっているか、確かめたいのだろう。

朝の散歩で、親水公園で親子連れに会った。足の甲までの水に、サンダルを履いたまま入っていった。「パパ、あそこまで」と指さすところにフェンスがある。流れの段差が滝のようになっていてその先には、進めぬようになっている。子の願いを、笑顔で受け止めるパパのやさしさが伝わってくる。

泳ぎ上り河童驚く暑さかな 漱石

漱石は明治29年、熊本の第五高等学校の教授になってこの地に住んだ。水天宮の多い街である。カッパは水天宮さまの眷属として親しまれている。また、パミール高原の川筋に住んでいたカッパが、環境が悪化したため一団となって泳ぎついたのが九州の肥後であったという伝説もある。仁徳天皇の時代というから、この伝説を一概に信じるわけにもいかないが、カッパが人々の話題に出ることは珍しくなかったらしい。東京からこの見知らぬ地に住んだ自分をカッパになぞらえても不思議はない。
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