常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

昆虫記

2024年05月30日 | 日記
先日、孫が送ってくれた動画に、ひ孫が道端のアリを見つけ、「アリさん、こんにちは」といい、そこを去る時、「バイバイ」と言いながら離れていくのがあった。もうすぐ、2歳の誕生日を迎えるが、こんな小さな生き物に関心を寄せる姿に感心した。ファーブルの昆虫記は、こんな記述がある
「アリは、自分の巣を守るために、一生懸命働いている。彼らは仲間と協力して、食物を集め、巣を守り、社会を築いている。アリは小さな存在だが、その努力と組織力は立派です。」 

詳しい観察を続けるうちに、ファーブルはアリの残酷な姿を見てしまう。それは、生まれたばかりのコウロギの子どもたちをアリが食べてしまうのだ。アリと一緒のなってコウロギを食べるのにトカゲがいた。アリはコウロギの腹に穴をあけ、ムシャムシャと食べている。そしてファーブルは書く。「動物仲間でも、人間の世界と同じように、評判になる物語を作ってもらう一番確かな方法は周囲のものを傷つけることらしい。」

2歳の小さな魂が、ある小さなアリのような小動物に興味を持ち、それを掘り下げ、その世界を広げ、人間世界に注目を与えるような、観察や発見をしていくには、その後、どのような生活があるだろうか。どんなに小さくとも、その魂に働きかける様々な生きのもの営みは、確かにこの世界に存続している。地球の生命体が生まれてから40億年、その長い営みのなかで姿を変えながら、生物は生存を続けたきた。
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