常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

稲穂

2023年08月30日 | 日記
いくら異常に暑い夏であっても、秋は来る。5時ころの外は、さわやかな風が吹いている。田の稲穂は垂れ、スズメ除けのネットがしっかり張られている。蝉の鳴き声は絶え、草むらから虫の音が聞こえてくる。暑さのため中断していた朝散歩に出かけた。元気にウォーキングしている人の姿がたくさん見られた。朝のそよ風に吹かれて、人はやはり歩きたくなるらしい。

高齢になると、手足のしびれを訴える人が多い。私の妻も長年この症状に悩まされている。方々の整形外科に診察してみても、高齢者に特有のもので完治するのは難しいらしい。今日、新しい整形の先生の診断をあおいだ。腰のMRIを取り、骨の狭窄や神経を診てもらった。心配した脊椎管狭窄症ではなかったが、腰椎が変形し、神経が触れているらしい。先生の提案で飲み薬が処方され、一週間服用して様子を見ることになった。痛みを和らげる薬と、手のしびれには、フィットキュアを手首に装着して寝ることが推奨された。しびれは歩きをも制限する。ふらつきやバランス感覚が失われる。

足が強く、しっかりと歩く人を見ると、歩くことの大切さが分かる。歩くことで、身体を自由に動かせることの喜びが実感できる。この喜びは心の働きにも影響している。生きる充実感が生まれるのは、この自由に動けることの喜びと深くつながっている。大げさに言えば、歩くことで生きる力がわいてくるのだ。残り少なくなってきた人生、歩くという基本に立ちかえって、もう一度生きる力を養っていく。
コメント
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