常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

桜草

2014年02月18日 | 日記


銀行の景品に桜草のミニポットを貰ってきた。雪ばかりに悩まされている身には、この花のピンクがうれしい。冬に逆戻りしたような日々だが、花をみるとやはり春はすぐそこだ。桜草は鉢植えでなければ5月ごろに咲くが、ポットに咲いた花をテーブルに置くと、春の香りがする。プリムラという洋風の名もついいている。そのほかに常盤桜、乙女桜、雛桜などなど可憐な名がついている。

わがまへにわが日記桜草 久保田万太郎

ビニールハウスという日本の発明が季節をなくした。「無季の花が無節操にいつでも咲いている」と言ったのは、コラムニストの荒垣秀雄である。花だけでなく、野菜も季節を問わず出回っている。季節はづれの大雪に、スーパーの店頭にある筈の花や野菜が姿を消してしまったのは、現代文明の弱点を表しているのであろう。





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実朝忌

2014年02月18日 | 日記


先週、土曜日からの大雪は記録詰めで日本列島を驚かした。方々で孤立する街が続出。死者は23名に及んだ。殆ど雪の降らない甲府で114cmの積雪は観測史上初めてのことだ。山形でも50cmの積雪となり、2日間、駐車場と義母の実家の雪掃きに半日を費やした。この大雪ははこれからもずっと記憶に残るものであろう。

鎌倉に実朝忌あり美しき 虚子

2月18日(旧暦1月27日)は鎌倉幕府3代将軍であった実朝忌である。治承元年(1219)のこの日、右大臣源実朝は、夕刻6時ころ、鶴岡八幡宮に拝賀に出かけ参拝を終えた帰り道、参道の銀杏の木の陰に潜んでいた甥の公暁のために刺殺された。鎌倉幕府の血族の暗闘、北条氏の陰謀のなか、ひたすら京のみやびに憧れ、和歌に天凛の才を現した歌人実朝は28年の短い生涯を閉じた。歌の道は藤原定家の指導を受けている。

日本詩吟学院の教本に、源実朝の和歌が一首だけ入っている。実朝が21歳ころの歌である。

箱根路をわが越えくれば伊豆の海や 沖の小島に波の寄る見ゆ 源 実朝


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