東京湾臨海署安積班シリーズの最新刊『秋麗』は、青海三丁目付近の海上で遺体が発見されるところから始まります。身元は、かつて特殊詐欺の出し子として逮捕された戸沢守雄という七十代の男。安積たちが特殊詐欺事件との関連を追う中、遺体発見の前日に戸沢と一緒にいた釣り仲間の猪狩修造と和久田紀道に話を聞きに行くと、二人とも何かに怯えた様子。何らかの事情を知っていると踏んだ安積たちが再び彼らの自宅を訪れると、留守で、以降、消息が途絶えてしまいます。彼らが殺人犯なのか?それとも第三者が真犯人で、彼らは次の標的なのか?
この最新作も安積班シリーズの安定した面白さがあります。犯人が稀に見る悪人であることも興味深いですし、高齢者たちが詐欺の犠牲者ではなく、特殊詐欺を働くのも変わった設定で面白いです。その動機がまた人間臭くていいですね。
安積班シリーズ
隠蔽捜査シリーズ
警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ
ST 警視庁科学特捜班シリーズ
「同期」シリーズ
横浜みなとみらい署 暴対係シリーズ
鬼龍光一シリーズ
奏者水滸伝
マル暴甘糟シリーズ
機捜235シリーズ
その他