人権の出自は貴族権である。 奴隷解放ではない。

人類史で階級の下層を奴隷という。
社会ができると分業が出来た。　分業の肉体労働をする方が奴隷である。


社会は人を、その人がどう生きるかを決める人間と決められる人間とに分ける。　決められる側が奴隷。


人権と人道は別の概念である。
人が虐待される状況に対して問われるようになったのが人道、そこから動物にも拡大されるようになった。　昨今の人道はその単語をネタに支配し収奪するものとなった。


近代が来て、戦争が大きくなった。　戦争に勝つために権力集中が求められ、貴族が好き勝手出来なくなってきた。　そこで人権の元ネタが出来た。　貴族権である。
人権とは、戦争の王権に対する万人の権利、ではない。　戦争の王権に対し権力者連合が好き勝手する主張である。　歴史的にそうなっており、「万人の権利」の実態は人道である。　人道であるから宗教理念のようなものがあり、好き勝手は認められない。　なので人権が叫ばれる。