☆明朗健全な戦中の「真の愛国」を常識とする男が、現代の複雑な「正義」の中で、孤独な戦いをはじめ、最終的には「キャプテン」として仲間を率いていく物語!
面白かった!
やっぱ、彼のような正統派の正義感かつ生真面目な性格のヒーローはいいね!
昨今の歪んだヒーローに比べると、そのリーダーシップは心地よい。
もちろん、「アメリカ」と名付けられているが、けして、アメリカ覇権主義の具現化でのヒーロー像ではない。
しかも、彼は、無敵の強さでもない。
人間の十数倍程度の強度だろう。
適度に、物理法則が作用するのもいい、やはり飛び道具には弱い様だし、・・・しぶといけど。
故に、刑事アクション物の、こちらが共感できるレベルのアクションシーンが連発し、楽しめる。
と、思いきや、たまに、スーパーマン的な強さを醸すのだが、まあ、それは、なんとか好意的解釈ができる。
正義の組織と思われていた「シールド」が、実は、かつてキャプテンが壊滅したと思っていたナチス残党「ヒドラ」に侵食されていたことを知り、孤独な戦いを始める。
これが、ホント、かなり追い詰められた感のある戦いで、また、最終的には予定調和なのだろうが、よく練られた脚本で、ヒーロー物のステロタイプにない展開で、なかなか先が読めずワクワクして見た。
ブラックウィドウや、空飛ぶファルコン、司令官ニック・フューリーらと信頼を築いていき、最終的には、シールド内の反ヒドラたちと立ち上がるのだが、
キャプテン、ちゃんと戦う前に、みんなの蜂起を促す演説などをして、盛り上がるってもんです^^
スカーレット・ヨハンソンのブラック・ウィドウは、相変わらずの素晴らしいヒップラインで、顔の肌つやに疲れが見えるも、たまごの様な輪郭は健在でお美しい^^
ライバルとなる「ウィンター・ソルジャー」だが、やや、その個性が古臭いのだが、ナチス科学者のゾラの意外にもレトロ・ハイテクな再登場などが良かったので、一要素として良しとした。
ゾラの登場シーンは、私は好きだけど、皆には批判されている「ターミネーター3」のラストシーンみたいで良かったっス。
また、これまた、私は好きだけど、皆には批判されている「ダイ・ハード3」のエレベーター内でのアクションシーンを倍するかのような、キャプテンによる、狭いながらもの大格闘がありますが、素晴らしいですね^^
「マイティ・ソー」の戦いは何でもありだけど、キャプテン・アメリカの戦いには、人間であるが故の「制限」がある。
だが、その「制限」が、作劇的には、無限の可能性を秘めている・・・。
・・・あっ、そうそう、ロバート・レッドフォード出演にはプチ驚き^^
(2014/04/19)
「実は私こそが真のキャプテン・アメリカだ!」
と言ってヒーロー・コスチュームになったりしない所です。いや、あの人は脚本に書いてあればやるよ、きっと。ナルシストだから。