『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『 アウトロー』を観た]

2013-02-04 23:38:27 | 物語の感想

☆おそらく、トム・クルーズ、自分の年齢に応じた、ちょいと現実感のある役柄へ自分を向かわせようとしているのだろう。

 思えば、多くのスター俳優が、荒唐無稽のスーパーヒーローシリーズに一段落ついた後は、アクションはアクションでも、やや、人間臭いものへのシフトをしようとしているのか。

 記憶に新しいのが、キアヌ・リーブスの作品で、『フェイク シティ/ある男のルール』など、その流れであろう。

 スタローンなども、これを目論んだ節があるが失敗、コメディなどに挑戦も失敗、結局、俺はこれしかない! と『ロッキー』『ランボー』路線をひた走ることにしたようだ。

 さて、この『アウトロー』だが、何で邦題をそうしたかについては疑問があるのだが、作品自体は、かなり面白かった。

 最初に、ショッキングな、市民無差別射殺の銃乱射事件が起こり、完全なる証拠で固められた犯人が挙げられる。

 容疑者は黙秘し、ただ一文「ジャック・リーチャーを呼べ!」と紙に記す。

 このジャック・リーチャーこそが、トム・クルーズである。

 もっとも、ジャックは、お呼びが掛かる前に、全国区のこの事件をニュースで知り、自ら出向いてくる。

 この男、元陸軍の内務調査の捜査官で、容疑者は、その手腕を知っているからこそ、自分の窮地に真実を探ってくれるのを期待したのだ。

 このジャック、なんか面白いのである。

 自分の社会的な証明を求めておらず、免許証もカードもケイタイも持たず、故に、車などを持てず、移動は専ら長距離バスである。

 軍人として、各種銃器の使用にも優れているのだが、デタラメに無敵なわけではなく、敵に後手を取ったりもするが、いざ、格闘が始まると、敵の急所を的確に衝く、・・・が、移動はバスである^^

 そのジャックが、容疑者の弁護士の女と、この事件の調査に挑む。

 肉体派のようでいて、着実に捜査を進めていくジャック、その姿は、ちゃんとディテクティブ・ストーリーとして成り立っていて、非常に面白い。

 トム・クルーズは、お得意のすっとぼけた演技で、その美人女弁護士へレンと自分の滞在するモーテルの部屋で打ち合わせをした後に、「さあ、俺は寝るとするよ。君も、さあ」と両肩を抱く。

「ちょ、ちょ、待って!」とへレンが慌てていると、ジャックは、そのヘレンの体を出口のほうに向けるのだった。

 私は、そのヘレンの勘違いの姿が、妙に可愛らしくてニヤニヤしてしまった。

 それから、もう一人、これは本当に可愛い娘が出てくる。

 残念ながら、悪の犠牲になるのだが。

   ・・・アレクシア・ファスト。目尻と口角に個性が宿る。

 敵の黒幕は、シベリアで地獄を見てきたらしく、言葉だけは、なかなか闇を醸すのだが、実際には何らアクションを起こさずに座っていただけで、どうとでも取れるキャラであった。

 クライマックスは、ロバート・デュヴァル演じる老人に助っ人を頼んでのウェスタン仕立ての敵地へのカチコミ(私、『007:ロシアより愛をこめて』の中盤の撃ち合いを思い出した)、

 トムは、途中で自分の得物であるサヴァイバルナイフを落としたりするおとぼけをしつつ、簡単に勝っちゃいます^^

 あああ、カーチェイスは、結構 手強かったのになぁ^^;

 そして、能書きたれる敵の黒幕も、躊躇なく撃ち、流れ者は去っていくのでした・・・^^;

                                           (2013/02/04)

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