☆ニ,三日前に、いつもの壊れかけのレイディオを聞いていたら、鈴木宗男と仲の良い(^^;)松山千春が少子化対策について語っていた。
曰く、「女性の社会進出を抑制すれば良い」・・・。
バカな反フェミ保守が喜びそうな意見であり、私も「それはそうだろうけど・・・」と思った。
しかし、この時の松山千春は、いつもの偉そうな口調でちゃんと付け加えていた。
「まあ、そんなことを主張して、仮に議員に立候補しても、受からないだろうけどね。女性にも、社会で活躍する権利はあるしさぁ」
尤もである。
生物学的には、種の繁栄は大事であるが、人間は文化・文明社会・哲学・思想を持つ生物であるが故に、個々の人間の自由意志は絶対に尊重されるべきだ。
もちろん、その「自由意志」には、他者に危害を加えるような要素は除外される(簡単に言うと、他者を殺害したり、レイプしたりする「自由」などは認められない)。
常識的な範疇内での個人の自由意志の尊重・・・、それで、共同体(国)の衰退が始まろうとも、私は「必然」と考えざるを得ない。
人間の半分に過度な理不尽を強いての繁栄などは間違いである。
◇
私は、国と言うものには、段階があると考える。
それは、スフィンクスの謎掛けの答えと同じで、人間の成長の段階と似ていよう。
今、アフリカや中国は、「やりたい盛り」の青年期にあるのだろう。
人口も増えまくっている。
しかし、国が熟したとき、「平家物語」でも語られているように、衰退は必ず始まる(盛者必衰の理)。
ただ、国は「死ぬ」時もあれば、再生するときもある。
日本は、再生のために何をすべきかが問題となる。
それは、バカな反フェミ保守がのべつまくなしに語る「女性の社会進出を抑制すれば良い」ではない。
それは、保守では、ない。
「女性の社会進出」を認めた上で、その先にあるものを考えるのが、保守派だ!
◇
エジプトで30年に渡り、独裁政権を強いてきたムバラク大統領が退陣に追い込まれた。
ここでは、フェイスブックに代表されるようなネットによる情報が、エジプト国民に「自分らの置かれている立場の理不尽」を認識させたようだ。
かくして、独裁政権は崩壊し、「民主主義指向政権」が誕生しよう…、あくまでも「指向」である。
泥沼の「試行錯誤」…、あるいは、それは血みどろの結果を生むだろう。
すると、これまた、バカな保守派が、イスラムの格言を用いて、のたまうのである。
『一夜の無政府状態より数百年にわたる圧政の方がましだ(アラブ)』
◇
この「天才バカ板」においては、常に、このような「標語」に導かれ行動することを、人間においては認めていない。
それは繰り返し、語ってきた。
また、それとは別に、このような具体例に対しても、断固として言ってきた。
どんなに平穏な「圧制」下であろうとも、それが、人間個人の「選択」に委ねられない状態においては、
どんなに「血みどろ」の無政府状態が現出しようとも、人間個人が「選択」を出来ない状態を是としてはならない、と。
もちろん、「圧制」を求める選択肢もある。
人間には、「死」に向かう自由意志による選択肢もあり得ると言っている。
しかし、安易な「死」を選ぶことは、人間はしない、とも言っている。
これが、「天才バカ板」の思想哲学である。
◇
本日の産経新聞一面の高畑昭男氏の論説では、ブッシュ前大統領が演説した言葉が引用されていた。
「中東だからといって、人々は自由とは無縁なのか。歴史や文化の故に、専制政治に耐えて生きる運命を宣告されたのだろうか。私はそうは思わない」…(2003年11月)
それに対し、フランスは「外から解決を強制するのはおかしい」と言い、
サウジとエジプトは「民主化を押しつけるな」と反発、
中東通の識者は、「中東の文化・歴史・風土に民主化はなじまない」と反論した、のだそうだ。
しかし、チュニジア、エジプトと続き、イラン、バーレーン、イエメン…、なんと、リビアにまでも民主化デモの波が押し寄せている。
確かに、自国の国益あっての政策であろう・・・、が、その中においても、メサイア的にも、「大きなお世話」的にも、アメリカは他国へ民主化を推進している。
少なくとも、他の大国の国際援助などよりは、その純粋さのパーセンテージは高い。
この場合、アメリカは、中東の国々に「選択する権利」を与えたかったのだろう。
そして、エジプトに代表される中東の国々の国民も、「未来を選ぶ権利」を求めていたのだ。
ネット情報によって、「選択肢」を持たなかった中東の人々に、それは知れた。
ブッシュの演説で語られたことは、正しかったのだ。
今後、確実に、アフガンやイラクの如く、血みどろの事態は起こるだろう。
だが、それは、必ずしも不幸なことではない。
中東の人々の「選択」である。
(2011/02/17)
曰く、「女性の社会進出を抑制すれば良い」・・・。
バカな反フェミ保守が喜びそうな意見であり、私も「それはそうだろうけど・・・」と思った。
しかし、この時の松山千春は、いつもの偉そうな口調でちゃんと付け加えていた。
「まあ、そんなことを主張して、仮に議員に立候補しても、受からないだろうけどね。女性にも、社会で活躍する権利はあるしさぁ」
尤もである。
生物学的には、種の繁栄は大事であるが、人間は文化・文明社会・哲学・思想を持つ生物であるが故に、個々の人間の自由意志は絶対に尊重されるべきだ。
もちろん、その「自由意志」には、他者に危害を加えるような要素は除外される(簡単に言うと、他者を殺害したり、レイプしたりする「自由」などは認められない)。
常識的な範疇内での個人の自由意志の尊重・・・、それで、共同体(国)の衰退が始まろうとも、私は「必然」と考えざるを得ない。
人間の半分に過度な理不尽を強いての繁栄などは間違いである。
◇
私は、国と言うものには、段階があると考える。
それは、スフィンクスの謎掛けの答えと同じで、人間の成長の段階と似ていよう。
今、アフリカや中国は、「やりたい盛り」の青年期にあるのだろう。
人口も増えまくっている。
しかし、国が熟したとき、「平家物語」でも語られているように、衰退は必ず始まる(盛者必衰の理)。
ただ、国は「死ぬ」時もあれば、再生するときもある。
日本は、再生のために何をすべきかが問題となる。
それは、バカな反フェミ保守がのべつまくなしに語る「女性の社会進出を抑制すれば良い」ではない。
それは、保守では、ない。
「女性の社会進出」を認めた上で、その先にあるものを考えるのが、保守派だ!
◇
エジプトで30年に渡り、独裁政権を強いてきたムバラク大統領が退陣に追い込まれた。
ここでは、フェイスブックに代表されるようなネットによる情報が、エジプト国民に「自分らの置かれている立場の理不尽」を認識させたようだ。
かくして、独裁政権は崩壊し、「民主主義指向政権」が誕生しよう…、あくまでも「指向」である。
泥沼の「試行錯誤」…、あるいは、それは血みどろの結果を生むだろう。
すると、これまた、バカな保守派が、イスラムの格言を用いて、のたまうのである。
『一夜の無政府状態より数百年にわたる圧政の方がましだ(アラブ)』
◇
この「天才バカ板」においては、常に、このような「標語」に導かれ行動することを、人間においては認めていない。
それは繰り返し、語ってきた。
また、それとは別に、このような具体例に対しても、断固として言ってきた。
どんなに平穏な「圧制」下であろうとも、それが、人間個人の「選択」に委ねられない状態においては、
どんなに「血みどろ」の無政府状態が現出しようとも、人間個人が「選択」を出来ない状態を是としてはならない、と。
もちろん、「圧制」を求める選択肢もある。
人間には、「死」に向かう自由意志による選択肢もあり得ると言っている。
しかし、安易な「死」を選ぶことは、人間はしない、とも言っている。
これが、「天才バカ板」の思想哲学である。
◇
本日の産経新聞一面の高畑昭男氏の論説では、ブッシュ前大統領が演説した言葉が引用されていた。
「中東だからといって、人々は自由とは無縁なのか。歴史や文化の故に、専制政治に耐えて生きる運命を宣告されたのだろうか。私はそうは思わない」…(2003年11月)
それに対し、フランスは「外から解決を強制するのはおかしい」と言い、
サウジとエジプトは「民主化を押しつけるな」と反発、
中東通の識者は、「中東の文化・歴史・風土に民主化はなじまない」と反論した、のだそうだ。
しかし、チュニジア、エジプトと続き、イラン、バーレーン、イエメン…、なんと、リビアにまでも民主化デモの波が押し寄せている。
確かに、自国の国益あっての政策であろう・・・、が、その中においても、メサイア的にも、「大きなお世話」的にも、アメリカは他国へ民主化を推進している。
少なくとも、他の大国の国際援助などよりは、その純粋さのパーセンテージは高い。
この場合、アメリカは、中東の国々に「選択する権利」を与えたかったのだろう。
そして、エジプトに代表される中東の国々の国民も、「未来を選ぶ権利」を求めていたのだ。
ネット情報によって、「選択肢」を持たなかった中東の人々に、それは知れた。
ブッシュの演説で語られたことは、正しかったのだ。
今後、確実に、アフガンやイラクの如く、血みどろの事態は起こるだろう。
だが、それは、必ずしも不幸なことではない。
中東の人々の「選択」である。
(2011/02/17)