烏山線は、東北本線の宝積寺駅と栃木県那須烏山市の烏山駅を結ぶJR東日本の約20kの鉄道路線ですが、運行形態は殆どの電車が宇都宮駅発着となっている。宇都宮駅の烏山線のホームには初めて行った。9・10番線ホームがかなり長く、案内板をみても車両がどの位置に停車するのか戸惑う。
編成ご案内という表示を暫らく眺める。一番右下に書かれている網目みたいなのが烏山線車両の表示だと気が付くまで時間が掛った。
「烏山線の車両乗車口の足元には段差があります」という注意も不思議な感じがしたが入線した電車のステップをみて納得。段差のある車両もJRでは珍しい。
烏山線は2ドアーのロングロングシートでまん中にゴミ箱と消火栓の設置がある車両もまた珍しい。
乗車していた男子学生が自分たちのゴミをちゃんとゴミ箱に入れていたのは何かホッとする。東北本線駅の宝積寺駅を過ぎると烏山駅までは7つの駅がありそれぞれ可愛い七福神の案内板がある(下野花岡駅(寿老人)、仁井田駅(布袋尊)、鴻野山駅(福禄寿)、大金駅(大黒天)、小塙駅(恵比寿)、滝駅(弁才天)、烏山駅(毘沙門天))。弁才天の滝駅で途中下車、太平寺と龍門の滝に寄った。
太平寺は滝駅から1本道を5分ほど南に下ったところで、坂上田村麻呂が延暦二十二年(803)、蝦夷討伐の成功を祈願してこの地に堂宇を建立し、千手観音菩薩を安置したと伝承が残っている。
今、このお寺には県文化財に指定されている千手観音菩薩立像(室町時代の木像)が残されている。この地は戦国時代より目まぐるしく領主が替ったが、享保年間に若年寄大久保常春が近江より移封になり、それ以降、幕末まで藩主だった大久保家の菩提寺となったのがこの瀧尾山正眼院大平寺。仁王門の前面の柵には、奉納された大小様々な草鞋が下がっていた。
この仁王門から右の方に進んで行くと、「東京日日新聞」に連載された川口松太郎の新聞小説『蛇姫様』のモデルになったお志賀姫(阿志賀姫)の墓があり、お参りすると御利益があると言われているという。なんの御利益があるのだろう。太平寺のすぐ近くに大蛇伝説がある龍門の滝がある。滝駅を降りた時はこんな平地のどこに滝があるのだろうと思ったが、お寺から緩い傾斜地を川の方へ下りていくと、緩斜面の中に突然、急崖が現れ大きな滝が見えてきた。
大蛇伝説が残る川は大方暴れ川が多く、ここも昔は酷かったのだろうか。この滝の上側を烏山線が通っている。カメラアングルとしては最高。ただし、烏山線は1時間に上下各1本なのでカメラチャンスは1時間に2回しかないことになる。こんな感じの写真をイメージした。
言い訳ではないが、連日の37度の猛暑で滝の前にいても涼しさがまったく感じられず、30分も電車の通過を待っている間、汗が噴き出し、時期を間違えたと後悔する。滝の手前で電車が警笛を鳴らしてくれたがボーっとしていて慌てた。画像は電車しか写っておらず、ガックリ。(前の写真はこの2枚の合成です)
烏山を訪ねたのは火曜日、那須烏山市観光協会は定休日。市内殆どの観光施設も休みだったので、烏山駅で降りた乗客はほんの数人、駅前は全く人気もなく、那珂川にある簗場に向かった。
暑さにもめげず、アユを焼いて食べる。これは美味しかった。
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駅を降りたときは広々とした丘陵で、ここに
お寺や滝があるのか半信半疑でした。
調べるのは後としても請求できる資料はお早めに!
炭で焼いた鮎は美味しかったです、ビールも(笑)
存分に調べる時間ができたら遡ってみたいものです。
簗は「ひのきや」みたいですね。
香ばしい香りが漂ってきそうです♪