天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『昼下がりローマの恋』デニーロとヴィオラはシチリア近く小島へ駆落厳冬札幌ではシンクロニシティ困難

2018-11-08 11:55:47 | 日記
今日の日記は、イタリア映画『昼下がり ローマの恋』(2011年2012年2月公開:ジョヴァンニ・ヴェロネージ監督「熟年の恋」ロバート・デ・ニーロ「エイドリアン」 モニカ・ベルッチ「ヴィオラ」主演)の続編鑑賞記です。
聖母マリアの祝福の花火をバルコニーで見たエイドリアンとヴィオラは、その後一夜を共にします。翌日、連絡が付かないと心配した友人が救急隊に連絡し、彼らがバルコニーから侵入しエイドリアンの部屋を開けて、心配している友人らを中に入れます。
そうすると、友人らと救急隊員は、ベッドで寝ている二人を発見します。友人は、エイドリアンのこの行為に激怒しますが、あまり興奮し過ぎてその場で倒れてしまいます。事故があったと思い、たまたま用意していたエイドリアン用の緊急搬送用ストレッチャーを、この卒倒した友人に使う事になりました。現場の緊急隊員は呆れた言葉”何てことだ!”を発しますが、友人は無事に病院へ搬送されました。
病室に入れなくって病院の外で待っていたエイドリアンは、独白します。
”終わりに差しかかったと思ったとたんにー新しいなにかが始まるもんだ。いずれは終わる人生でもあきらめたくない。”と
病院から出て来たヴィオラに、エイドリアンは、”どこへ?俺も行く!”と話し掛けます。ですが、ヴィオラは”(私を)追う価値はないわ!迷惑がかかる”と一旦は彼を拒絶します。しかし、それにもめげず、エイドリアンは、
”黙って聞いて、この年で愛の告白は難しい、もうないと思ってたが、君に出会ってしまった。地の果てに行くなら、僕も行く。僕の新しいハートは、君を愛すると決めたんだ!”
とヴィオラにプロポーズします。その彼の言葉に、ヴィオラは抱き合って彼にキスをします。とても熟年男らしい愛の告白だと私は思います。
そして、二人は、駆け落ちしてシチリア島近くの小島(注:私の大好きなカプリ島ではない)に住むようになります。黙って出て行ったエイドリアンは、友人に手紙を出します。”僕を許してくれ!彼女は君とよく似ている最高の相棒だ。同封の小切手で借金を返してくれ。どうかヴィオラには内緒に”と。出会っ当初は、エイドリアンは”自然界の謎”と語っていましたが、”君とよく似ている”と気持ちが変わりしました。それは、単なる彼女の美しい容姿ではなくヴィオラの持つ優しい人格に今気が付いたと、私は強く思っています。
そして、別荘らしき屋外の庭で作業をしていたヴィオラが、エイドリアンの子供の陣痛が始まりました。添付した写真は、デ・ニーロがヴィオラをいたわるように介添えをするとても愛情が溢れてくる二人の美しい姿です。
ヴィオラは無事に出産して(そのシーンはストレッチャーに横たわって分娩室から搬送されているだけで、私はベルッチの喜んだ顔が観たかった)、対面した息子にエイドリアンは、
”色男だね~父さんだよ、分かるか?孫でもいい年だもうな、お前は幸運だ!厳しい父親と甘いジイさん両方を手に入れてる。イタリア人の祖父の名前を付けよう「ジョバニーノ」だ!”
その言葉を聞いていた運転手(映画の3作全体のキューピット役)は最後の独白をします。”確かなのは、ハートは絶対に衰えない。彼が証明してくれる。人はいくつになっても、恋に落ちると”と。とても恋の国『イタリア』らしい映画の幕切れです。
この二人が駆け落ちした先はシチリア島近くの小島で、私が大好きなカプリ島(私は引退したらこのような別荘を持ちたいとの壮大な夢が有りました)ではないのが、私にはちょっと残念でした。その壮大の夢の代わりで、より現実性の高い別荘として、何時も温かい日差しが一杯あるカプリ島ではなく、冬の寒さが厳しい北海道の札幌を、私は選択しました。
でも、11月2日某渋谷ストリップ劇場で観劇応援した踊り子嬢のコメントには、”体調は大丈夫でしょうか?北海道は雪降ってますかね⛄”とありました。やはり、札幌ではこの映画の実現化『シンクロニシティ』はとても困難だと、私は今痛感しました。
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