初体験のコンサートだった。C.ドビッシーが愛娘のために友人が創った絵本に曲を付けたものだという。会場には多くの幼児たちも詰めかけていたが、メルヘンに満ちたお話と音楽に真剣に耳を傾けていた。
※ 配布されたパンフレットです。
12月17日(日)午後、「なの花薬局」提供の「子どもといっしょに聴きたいコンサート」がウィスティリアホールで開催され、年齢不相応のお爺が参加してみた。
コンサートは表記のようにC.ドビッシーの友人であるA.エレという挿絵画家が「おもちゃ箱」と題した絵本をドビッシーに見せたところ、それにインスピレーションを得たドビッシーがその絵本に曲を付けたものをナレーションとピアノ伴奏で聴かせてくれるコンサートだった。
※ 開演前のステージの様子です。(開演中は撮影禁止)
ナレーションを担当したのは声楽家として中央で活躍している谷石奈緒子さん、ピアノは札幌を中心に活動を展開している新堀聡子さんが担当された。
※ ナレーション担当の谷石奈緒子さんです。
紙幅があるので渡されたパンフに紹介されていたA.エレ作の「おもちゃ箱」のあらすじを紹介すると…、
この物語は、おもちゃ箱の中で起きたおもちゃ箱のお話です。
おもちゃ箱の中では、おもちゃたちが人間のように暮らしていました。
【第一場】おもちゃ屋
夜になると、おもちゃたちは目を覚まして遊び始めます。
お人形さんやピエロたちがダンスを踊っていると、
それを見ていた兵隊さんは、そのうちの一人に恋をします。
でもお人形ちゃんは、怠け者で移り気でケンカっ早い
ブルチネッラに夢中でした。
【第二場】戦場
お人形ちゃんを巡り兵隊さんとブルチネッラは戦争を始め、
怪我をしてしまいます。
意地の悪いブルチネッラは、お人形さんを捨てて去っていきました。
【第三場】売られる羊小屋
ブルチネッラに捨てられたお人形ちゃんは、
兵隊さんを介抱しているうちに、彼を愛するようになります。
【第四場】お金持ちになってから~【エピローグ】
その後、二人は結婚してたくさんの子供をつくりました。
一方、自由人のブルチネッラは田園の監視人になりました。
こうして、おもちゃたちの生活は、続いていくのでした。
時間は30分と聴いている子どもたちが耐えうるちょうど良い時間だったのかもしれない。谷石さんの素晴らしいナレーションが子どもたちの興味を惹き付けたものと思えた。音楽も効果的にお話を盛り上げる役を果たしていたと私は受け止めた。
※ ピアノを担当した新堀聡子さんです。
朗読に音楽を付けたステージは先日も体験したが、初めから音楽とストーリーがセットとなったステージは初体験だった。次回も機会があれば是非とも参加してみたいと思っている。