田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

DVD鑑賞会「世界遺産 新たなる旅へ」

2018-04-10 21:31:52 | 「めだかの学校」関連

 所属する「めだかの学校」の平成30年度の学習がスタートした。平成30年度上半期は、「DVD鑑賞会」と「野外講座」の二つが並行して実施される。この度、その第1回目のDVD鑑賞会が実施され、私は鑑賞会のナビゲーターを担当した。 

                  
                  ※ 今回視聴したDVD「悠久のインド」のパッケージです。

 4月9日(月)午後、「めだかの学校」の今年度最初の「DVD鑑賞会」があった。
 鑑賞するDVDは、道民カレッジが所有する「世界遺産 新たなる旅へ」というDVDを鑑賞するものである。

 第1回目の鑑賞会に取り上げられたDVDは、「故宮と中国の古都」と「悠久のインド」であった。
 私は若き日にインドを旅した経験もあり、「悠久のインド」のナビゲーターを担当することにした。
 ところが…。
 事前にDVDを見させてもらって「ありゃ」と思った。というのも、DVDの構成はインドの世界遺産に登録されている35カ所のうちから、次の5カ所の文化遺産を紹介するものだった。
 その5カ所とは、①「デリーのクトゥプ・ミナールとその建造物群」、②「コナーラクの太陽寺院」、③「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」、④「ハンピの建造物群」、⑤「タージ・マハル/アーグラ城塞」という五つの文化遺産だった。
 私はこの五つの中では、タージ・マハルとアーグラ城塞しか体験していなかったのだ。

 それでも、引き受けたからにはナビゲーターの任務を果たさねばならなかった。
 そこで世界遺産の中の「文化遺産」に関する解説をさせていただいた。
 私の理解では、「文化遺産」の場合、その多くは歴史的建造物がそのほとんどである。歴史的建造物というと、世界的に見てその背景には「宗教」が関連していることが多い。
 事実、今回の五つの文化遺産のうち四つは宗教との関連が濃いものだった。
 そこで、私はインドの宗教事情について解説することにした。

 インドの三大宗教というと、「ヒンドゥー教」、「イスラム教」、「シーク教」の三つであり、インドが発祥の地とされる「仏教」は今や風前の灯状態だという。仏教は13世紀にインドに進出したイスラム教によって徹底的に壊滅させられ、その後近隣諸国の仏教国などからの支援により、現在800万人前後の仏教徒がインドには存在するという。
 それに対して三大宗教の信徒の数は、ヒンドゥー教8億3千万人、イスラム教1億8千万人、シーク教3千万人という状況である。

             
             ※ DVD鑑賞会の一コマです。画面には中国編で、チベットのパタラ宮殿を映し出しています。

 今回の文化遺産と宗教の関係でいうと、①の「デリーのクトゥプ・ミナールとその建造物群」は、1206年にイスラム王朝が建立したもの。
 ②の「コナーラクの太陽寺院」はヒンドゥー教が13世紀に建立したもの。
 ④の「ハンピの建造物群」は14世紀、当時インドに進出しつつあったイスラム教に対抗して、インド南部にヒンドゥー教の王国が打ち立てたものだが、16世紀になってイスラムに敗れ廃墟と化してしまったそうだ。
 ⑤の「タージ・マハル/アーグラ城塞」は、私が唯一50数年前に直接目にした墓廟であり、城塞である。この二つの遺産共にヒンドゥー教徒のムガール王朝が建立したものである。

 ナビゲーターを務めるということは、自分自身多くのことを学ぶことができる絶好の機会である。これからも積極的に立候補するように努めたいと思う。