田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

大通公園のモニュメント 西1丁目

2009-09-17 16:54:18 | 札幌(圏)探訪
  「大通公園モニュメントの解説」会に参加しました。そこで札幌のランドマークでもある「さっぽろテレビ塔」の建設にあたって面白いエピソードをうかがうことができました。 

 札幌市資料館の主催で「大通公園モニュメントの解説」 会が9月12日(土)開催され参加してきました。その成果を、これから折りを見ながらゾーン(丁目)毎にレポートしていこうと思います。
 解説会は資料館のある西13丁目からスタートしたのですが、このレポートをお読みいただく方には西1丁目から順にレポートする方がイメージしやすいと考え、まずは西1丁目からスタートすることにします。

 西1丁目と云えば何といっても「さっぽろテレビ塔」です。
 高さ147.2mの塔は建設当時(1957年)には偉容を誇ったのでしょうが、今や周りに高いビルや高層マンションが建ち並び存在感にやや翳りが見えるようです。それでも大通公園の東端に立ち大通公園全体を見渡している姿はその美しい姿と共に札幌のシンボルと云えるものです。
        
      ※ 札幌のランドマークでもある「さっぽろテレビ塔」の全景です。

 解説会で面白い話を聞きました。「さっぽろテレビ塔」は「名古屋テレビ塔」の設計者と同じ内藤多中という人だそうです。
 「名古屋テレビ塔」は1954年開業ですから少し先輩なのですが、設計者が同じと云うこともありその姿が大変似た姿になっています。高さでは地上180mの名古屋に及ばない「さっぽろテレビ塔」ですが、展望台の位置を名古屋が90mにしたのに対して、後から造った札幌はわずかに38cmですが上乗せして90.38mとしたとのことです。面白いこだわりですね。
              
        ※ 仰ぎ見るようにして撮ったテレビ塔です。あの上方の
         展望台の高さが90.38mということです。

 西1丁目で新しい発見です。(といっても私だけかもしれませんが…)
 テレビ塔のすぐ横に「豊平川水位表示塔」という塔が建っていました。高さ7~8m(?)くらいの大きな塔なのですが今まで気付きませんでした。
 豊平川の現在の水位を示し、水害への注意を呼びかけるものだということですが、私が見たときには何も示されていませんでした。そこで管理している石狩川開発建設部に問い合わせたところ、「水位が低すぎると表示されない場合がある」との回答でした。そのことが傍らにある説明プレートには記されていないのはちょっと不親切なのでは?と思い指摘させてもらいました。
        
        ※ ご覧のように水位表示塔には何も示されていませんでした。

 大通公園内ではないのですが、大通公園西1丁目の向かいにあたる「札幌市民ホール」前には山内壮夫作の「希望」(1957年設置)と題する女性が大空に向かって伸びやかに舞う姿を著した彫刻が建っています。
 現在、この彫刻を現在地に残すか、それとも地下街に移すか検討されているそうですが、私としては現在地が相応しいんじゃないかなぁ、と思いながらシャッターを押しました。
        
        ※ 札幌市民ホール前に建つ「希望」の像です。





              
        ※ 後日、西1丁目を再訪したところ表示塔には緑色で「豊平川、
          南大橋の水位は標高21.41mです」と表示されていました。