ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県佐久市にある茨城牧場長野支場では、ソメイヨシノなどがよく咲き始めています

2017年04月25日 | 季節の移ろい
 長野県佐久市駒場にある茨城牧場長野支場のソメイヨシノなどの桜並木は、花をよく咲かせ始めました。

 この家畜改良センター茨城牧場長野支場は、日本国内でヒツジやウサギなどの品種改良などを担当している公設の機関です。

 この茨城牧場長野支場は、佐久市市街地のサクラの花見の名所です。ほぼ満開になり始めたため、土曜日や日曜日には多くの花見客が来場します。

 大混雑を避けるために、早朝7時に茨城牧場長野支場を訪れました。この日は早朝は薄曇りのあいにくの天気でした。







 このあいにくの天気でも、高級な一眼レフカメラを三脚に載せたものを持参した、年配の方が多数いました。満開のサクラを撮影する方々です。

 茨城牧場長野支場の桜並木があるゾーンの入り口にある、シダレザクラ(垂れ桜)の大木は、まだ五分咲き程度でした。



 桜並木があるゾーンのソメイヨシノ(染井吉野)はほぼ満開です。





 大きな八重系のシダレザクラの古木も、花をよく咲かせています。



 昨年11月に、少し小振りなサクラの花を咲かせていたマメザクラ系の木は、春バージョンの花を咲かせています。





 ソメイヨシノの花より、小振りでいくらかピンク色の花です(シキザクラ、フユザクラとは違う品種のようにみえました)。

 この春と秋に2回咲く、低木のサクラの木の並木は、いくらか離れた場所にあるため、桜見物する方はほとんどいません。たぶん、サクラ系の花とは見ていないようです。

 この日の早朝は、あいにくの薄曇りで、桜並木もぼんやりとした風景でしたが、午後からは快晴になりました。

 茨城牧場長野支場の駐車場(臨時の大きなスペースに拡大しています)は、駐車しようとする車が道路に並んでいました。

 午後の快晴になった時の茨城牧場長野支場の風景です。



 午後は快晴になったので、浅間山の山頂部もよく見えました。この日は、山頂部からもくもくと水蒸気が上っていました。



 午前中は、薄い雲に覆われていて、浅間山(標高2568メートル)の山頂部はあまりよく見えていませんでした。

 茨城牧場長野支場に中で、秋咲きの小振りなサクラの花が咲いていた話は、弊ブログの2016年11月13日編をご参照してください。

群馬県甘楽郡下仁田町を、ソメイヨシノの開花・満開の桜前線が通過中です

2017年04月24日 | 旅行
 群馬県甘楽郡下仁田町の妙義山系の裾野では、ソメイヨシノの木は満開が過ぎ、花びらを散らし始めています。

 妙義山系の中之岳(金洞山)の中腹にある中之嶽神社に近い下仁田町上小坂の山里集落から山道を下り、神流川に合流する辺りは、田畑の平地が増えてきます。

 ここまで山道を下って、大きな集落の中を通ると、ここのソメイヨシノ(染井吉野)の木々は花びらを散らし始めています。



 この辺りの山麓を覆っている木々は、かなり葉を芽吹いています。





 いくらか不思議な“園芸種の苗木畑”が山麓にありました。ここは道路から100メートル程度上がった、急斜面です。

 南斜面で日当たりがいいためか、ツツジなどの低木を育てている様子です。





 ここで育てた苗木を庭木の売り物として運び出すには、道まで下ろすのがたいへんな作業のようにみえました。

 近くの木の上に、ホオジロが出てきて、鳴き始めました。





 ホオジロは縄張りを宣言している様子です。

 ソメイヨシノの開花・満開の桜前線は、群馬県の一番西側にある下仁田町を通過中です。


群馬県甘楽郡下仁田町の妙義山系麓では、ソメイヨシノが花をまだ咲かせています

2017年04月24日 | 旅行
 群馬県甘楽郡下仁田町の妙義山系の一番西側にそびえている中之岳(金洞山)の中腹にある中之嶽神社近くまで、ソメイヨシノの開花の桜前線は到着しています。

 妙義山系は、下仁田町と富岡市、安中市にまたがって、そびえている標高1000メートル級の奇岩が並ぶ山々です。

 高崎市や富岡市の市街地では、ソメイヨシノ(染井吉野)のサクラの木は既にかなりの葉桜になっています。このため、咲いているソメイヨシノの木を求めて、下仁田町上小坂の山麓を上がっていきました。

 中之岳の中腹にある中之嶽神社駐車場(標高が900数10メートル)まであと約300メートルまでの地点が、下仁田町上小坂の山里集落の上限になります。

 ここは山里としては標高があって涼しいので、リンゴ栽培の南東限になっています。そのリンゴ栽培の果樹園近くから見える中之岳の奇岩群です。





 この画面に見えている奇岩群の下側に、中之嶽神社駐車場があります。その東側に「さくらの里」というサクラ観賞の名所があります。

 このリンゴ栽培の果樹園近くは標高がいくらか高いので、ソメイヨシノの木は、少し花びらを落とし始めたころでした。







 この下仁田町上小坂の山里の集落には、シダレザクラの木が多数、植えられています。ご先祖が植えたものです。





 ヤエザクラ系の木も花を咲かせています。



 ここは棚田と段々畑が山麓沿いにいくらか続きます。季候が厳しい環境なので、リンゴやウメ、ナシ(たぶん)などの果樹も育てている様子です。たぶん、昭和初期までは、クワを育てて生計を立てていたと想像しています。

 各農家の近くには、ハナモモの木もあちこちに植えられています。

 下仁田町上小坂の山里の集落から見える低山の山麓は、木々が新芽を吹き、“若緑色”に染まり始めています。



 群馬県の一番西側にある下仁田町まで、ソメイヨシノの開花の桜前線は到着しています。
 
 さて、その西側に位置する長野県佐久市には、ソメイヨシノの開花の桜前線が到着しているか、調べてみたいと考えています。

埼玉県上尾市にある上尾丸山公園の疏水近くでモズを観察しました

2017年04月23日 | 季節の移ろい
 埼玉県上尾市大字平方にある上尾丸山公園は、南北方向に「く」の字形状の細長い池があり、その周囲を雑木林や花木ゾーンや広場などが囲んでいる大きな公園です。ここで、春を迎えて、活動を活発化しているモズに出会いました。

 南北方向に「く」の字状に長い池の岸辺には、ソメイヨシノ(染井吉野)などの桜並木が続いています。各サクラの木は、市民が寄贈したもので、寄贈者の名前が表示されています。

 南北方向に「く」の字状に長い池の西側の外側に、疏水が南北方向に流れています。その疏水に沿って、長い池の岸辺にある桜並木が見えます。



 サクラは大部分がソメイヨシノの木です。ソメイヨシノの木は満開が過ぎ、葉を伸ばし始めています。

 桜並木からやや離れたところで育っている、少し大きなソメイヨシノの木は、まだ比較的よく花を持たせています。



 この疏水沿いの雑木林の低木に、モズが留まってよく鳴いています。





 モズの縄張り宣言なのか、異性を求めて鳴いているのかよく分かりません。

 別の木の枝で鳴いているモズです。



 もうしばらくすると、この疏水沿いでは、モズの番が巣をつくり、子育てに励みます。

 南北方向に「く」の字状に長い池の岸沿いに生えている背の高い針葉樹の上部で、大きな声でよく鳴いているオナガです。



 完全に葉桜になっているソメイヨシノの枝先に出ていたシジュウカラです。



 上尾丸山公園の近くには、レンゲ畑がありました。



 ミツバチが花に来ています。野生のミツバチではないようです。



 その近くではヤエザクラ(八重桜)の木が花をよく咲かせています。



 サクラの木の種類は分かりませんでした。

人気小説家の桐野夏生さんの新刊の「猿の見る夢」をやっと読み終えました

2017年04月22日 | 
 人気小説家の桐野夏生さんの新刊単行本「猿の見る夢」をやっと読み終えました。

 この単行本は、2016年8月8日に講談社から発行されました。価格は1700円 プラス消費税です。



 昨年8月に発行されたこの単行本は、実は一度は半分ほど読んで、そのままになっていました。中身がなかなかつらい内容だからです。男のくだらなさがなかなかつらいのです。

 この小説の主人公の薄井正明は、女性衣料品の“製造小売業”の「OLIVE」の財務担当取締役です。それなりの地位の男性です。元々は、都市銀行大手の銀行マンで、担当していたOLIVEに46歳の時に出向させられ、“都落ち”と自称していました。

 ところが、このOLIVEは元々は繊維問屋でしたが、その後に女性衣料品の“製造小売業”に進出して大成功し、売上げが年間2000億円を越える成長企業になりました。東証一部に上場しましたが、その中心人物の会長の織場義一は、会社の規模は大きくなりましたが、会社は自分の意向がそのまま効く“個人商店”意識が抜けない事実上は昔ながらの経営者です。

 その織場会長から、相談案件がきます。同社社長の福原光則が出入りの外部企業の女性従業員に対して、セクハラ・パワハラがらみの発言を不用意にして、抗議が来たという相談内容です。社長の福原光則は、長女の婿さんです。

 このOLIVEという新進気鋭の女性衣料品の“製造小売業”の経営幹部は、旧来の男性社会を生きてきた男です。

 そして、この主人公の薄井正明は、約10歳年下の女性友達の愛人がいます。毎月、3万円を“手当”として渡しています(食費代としては、少ないと苦情をいわれています)。

 主人公は、東京都心に自宅を持ち、それなりに優秀な子供が二人いて、世間的には経済的には困らない上流階級の人間です。

 自分の母親の死去から、一気に話は進みます。認知症などの症状があった母親の看病を妹夫妻に任せて、自分はほとんど見舞いにも行っていなかった事態が明らかになります。

 この母親は、そこそこの広さの自宅を持っていましたが、「母親を介護施設に入居させるために、自宅の土地の半分を銀行の抵当に入れて、介護資金を得ていた」と、妹夫婦から通告されます。

 実は、主人公の薄井正明の妻は、この母親の土地半分を遺産として受け取り、自分の長男との二世代住宅を建てるプランを持っていました。どうも、これができなくなりそうです。

 しかも、自分の母親の葬式会場に、愛人の女性がやって来て、妻に愛人の存在がばれてしまいます。

 結局、紆余曲折を経て、この愛人とは分かれることになり、しかも妻からの離婚を言い渡され、慰謝料を請求されます。将来の退職金である企業年金の相当分を渡すことになりそうです。

 結局、自分の妻には愛も無く、愛人と好きな生活をしてきたツケとして、多くのものを失います。しかし、主人公は自分のせいだと感じていません。その場の感情に従って生きてきた人生の何が問題なのかは気がついていません。

 この小説を書いた桐野夏生さんは、現在、社会を動かしている男性たちの中身の無さを、具体的に淡々と書いています。なかなか厳しい指摘です。

 あらすじには、書いていませんが、この小説には、予言者を自称する長峰という老女がトリックスターとして、いろいろと予言します。この予言者を自称する長峰という老女は不思議な存在です。

 この小説の題名の“猿”とは、無自覚に我が儘に生きる男のことを指すようです。