AKira Manabe ブンブン日記

enjoy eating fun to cooking

理念と経営10 月号通信(1)

2007-09-29 10:15:14 | Weblog
◆◆今週のことば 

剣術でも、少し習ってうまくなってくると、だれでもかれでも自分より弱く思える。

太刀さえ取れば自分が勝つように思える。

しかしその域を脱すると、“自分も相当修行できたかもしれないけれど、しかし上には上がある。

自分よりも上の人がたくさんある”ということが分かってくる。

そこで初めて、自分がどういう立場、どういう態度でおらねばならんかということが分かってくる。

そうなってくると、さらにその人は向上する。

というのは、自分より偉い人がたくさんあることが分かるから、その偉い人たちの考え方を手本にするという心持に自然となってくる。

そしてあの人の流儀をとろう、この人の流儀をとろうというふうにして修行するから、やがて自分は知らず識らず名人の域にも達する、あるいは一流を編み出すというようなことにもなる。

『松下幸之助発言集25』PHP研究所より

★関連記事は、月刊「理念と経営」10月号に記載されています。
(5ページ 「道~みずからの力の正しい判定を」)


◆◆企業事例研究 

今週は、石川県の株式会社加賀屋をご紹介します。

『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』において、27年連続で総合1位を獲得。

“日本一のお宿”として、多くの方々に親しまれています。

お客様満足に徹した『おもてなしの心』、そして、加賀屋を支える経営哲学とは何か。

代表取締役会長の小田禎彦氏にお話をお伺いしました。
 
※小田氏のお名前の「禎」は、本当は「ころも偏」ですが、システム上の関係で「しめす偏」になっております。ご了承くださいませ。

☆ お客様満足に徹する『おもてなしの心』

加賀屋は1906年(明治36年)に創業し、多くの方々に愛されてきました。

バブル時代には、多くの企業が当然のように拡大路線をとる中、同社は『常識的』に考えて、堅実な道を歩みます。

本業である『お客様満足』に徹したのです。

加賀屋の根底には『おもてなしの心』がありました。
同社にとって、旅館経営は単なるお金儲けではなかったのです。

バブル崩壊後は、拡大路線をとった多くの企業が経営難や倒産の憂き目に遭うなかで、加賀屋は着実に成長を遂げました。


☆ 「働く」とはどういうことか

バブル崩壊後、同社では「ぜい肉」を削ぎ落とすことに集中しました。

堅実な経営を行なっていた同社でも、知らず知らずのうちに「ムダ」が生じていたのです。

なかでも、人件費の見直しが大きな問題でした。
そこで「人件費の完全燃焼」のシステム作りに着手。

そのシステムづくりに一番大切なことが、仕事に対する社員の意識づけでした。

『働くということはどういうことか』を社員に問いかけ、生産性に対する意識を浸透させたのです。
 
小田氏は教育の原点を、「ツールボックスミーティング」と考えています。

棟梁が大工道具に腰を掛けて、現場で弟子に繰り返し教えていくことが、最も効果があるということです。


☆ 正確性とホスピタリティ

加賀屋では、「サービスの科学化」を導入し、お客様へのサービス向上に努めています。

調理場から部屋への料理の運搬をロボットを使って行い、客室係の労力を減少。

労力が節約できた分、お客様により良いサービスを提供することができるようになりました。

また、社員が勤務中に子どもを預けられる「カンガルーハウス」という企業内保育園付き母子寮を設立。

安心して労働に励む気持ち、「サービスに専念できる環境」を築きました。

「私たちはサービス産業です。ですから、サービスの向上に努めることは当然のことです。

社員には次の言葉を暗記させています。

『サービスとはプロとして訓練された社員が給料をいただいて、お客様のために正確にお役にたって、お客様から感激と満足感を引き出すこと』

サービスの本質は「正確性」、そして「ホスピタリティ」です。
この両方が相まって初めていいサービスになります。この原則が頭にあれば、常に行動の物差しとなるわけです」

大事なことは、方法論ではありません。原則から一つひとつ積み上げてこそ、「いいサービス」を提供することができるのです。


☆関連記事は、月刊「理念と経営」10月号に掲載されています。
(14~21ページ「企業事例研究1」

現場力強化はノウハウを積むこと

2007-09-29 02:47:36 | Weblog
◆◆料理教室

今日は西条玉津公民館で料理教室でした。

約20名の参加者のみなさんとfun to cookingしましたよ。アシスタントは小山さんでした。ご苦労さまでした。

今日のメニューは
・太刀魚のカルパッチョ ・宮崎日向産チキンのゴルゴンゾーラソース
・たっぷりきのことベーコンのスパゲッティ

森山料理長がしっかり準備してくれました。
ありがとうございました。

◆◆沖永良部島より

ダイビングの師匠中村さんより、夜光貝とロブスターが届きました。

(写真は右が普通サイズ左は巨大海老!私も初めて見るサイズです)

目見田さんに調理してもらいましたが、松山に居ますので私の口には入りません…残念。


◆◆同友会キックオフ集会

今晩はDK店を貸し切って増員のキックオフ集会でした。

会社で言えば方針発表会または決起集会のようなものです。

大変盛り上がりました。
私は最後の締めの言葉という重責を担当しました。
皆さんに影響されて久しぶりに大きな声を出しましたよ。


◆◆レジマイナス

南高井店の今日の営業で9990円レジが合わなかったと報告がありました。

「原因はわかりません」という報告でした。

人間は不完全な生きものですから、間違いやミスを犯します。

9990円稼ぐのにいくら売上をあげないといけないかわかりますか?



約100万の売上をあげなければなりません。
100万の売上は何日分ですか?
何枚ピッツァを焼き、何杯スパゲッティを売り、何個ケーキを売らないといけないでしょうか。

何度注文をお伺いし、何度中間下げをして、何度バッシングをしないといけないでしょうか。

皆の努力が一回のレジミスでパアッになります。

レジ担当の皆さん。
そうした責任を背負っていることを忘れないでください。

私たちは商売をしています。お客さまの喜びと社員の献身的な仕事を計るものが売上でありお金なのです。

◆◆ラストオーダー

南高井店の松田さんの発言に対して部長より報告がありました。

今晩ラストオーダーギリギリにお客さまがご来店していただいたようです。

店の中には数組のお客さまがいました。

・食事を終えている人
・あとアフタードルチェだけの人
・次にピッツァやパスタが出る人
・今からオーダーの人

あなたなら、こういう場合ラストオーダーはどうしますか?

部長が「ラストオーダー取るのは止めようか」と部下に相談すると…松田さんが、
「私の上がりは23:00です。遅れるから止めましょう。ラストオーダーは時間どおり聞くべきだ」と意見が出たようです。

「それは違うんじゃない?」

とマルブンスタイルを理解している人はわかりますよね。

私も同感です。

ただし!松田さんが言いたかった真意は違う視点のものでした。

「私が出退勤時間を守らないと、人件費率目標が達成できないから」というものでした。

あなたならどう思いますか?

私は…
パートナーの松田さんが人件費率まで考えていることがすばらしいと思いました。

「もし居てもいいのならシフトより伸びてもかまわないんです」と言ってくれたようです。

時と場合があるとは思いますが…
さあ!あなたならどう考え行動しますか?

私は松田さんがそこまで考えて仕事していることを私は誉めてあげたいです。そしてその後「今後このようなことがあったとき、残れるときは言ってくださいね」と伝えます。

こうした事例は現場にたくさんあります。
事例からみんなで学んでください。このような事例を考えることで現場にノウハウが積まれていきます。
現場力はこのような学びからも強化できるのです。


◆◆自悠くらぶ

今朝の愛媛新聞朝刊で、私が依頼された原稿が載るサイトの広告記事が紹介されました。

内藤店長と曽我部さんが同じところに大きくでています。(曽我部さん可愛いですよ)

立派な紹介のされかたに、気が引き締まる思いでした。

私の右隣には“ちろりん農園”西川さんもコラムニストとして掲載されています。そのまた右隣は、私が敬愛する旧双海町の若松さんです。
(私が選ばれたのは若松さんの紹介です。ありがとうございます)

旬の食材(私のコラム)
http://www.jiyu-club.com/shun/archives/2007/09/post_1.html