AKira Manabe ブンブン日記

enjoy eating fun to cooking

社内レポートあれこれ

2009-07-31 00:16:33 | Weblog
◆◆会計監査

今日は会計監査の日でした。

今年は管理会計が機能してきたからでしょうが、社内で管理している数値と監査の数値がほぼ同じです。

ここ数年の店長たちの努力の賜物です。

今期も残り二ヵ月になりました。

いよいよラストスパート繁忙期の八月です。



◆◆レポート

監査終了後、事務所で色々な打合せ、今日は小松に来ていた部長と面談、そのあと…

「仕事で磨く感謝力」の課題文献のレポートのチェックや、ありがとう改善案レポートの返信などをやりました(写真)

レポートに対して、一つひとつ丁寧に読み、返事を書き入れました。

阿部さんのレポートは本質を捉えた素晴らしい内容でした。阿部さんは柔らかいおっとりとした人柄ながら、物事を見る視点はするどく素晴らしいですね。

このようなやり取りの目的はスタッフとのコミュニケーションです。

コミュニケーションを取りながら、レポートから上がってくる、会社への提案を大切にしています。

小松裏キッチンのクーラー取り付けも高橋さんからの提案からです。

社員スタッフが会社の経営に参画できるようにと思ってはじめた、「月刊・理念と経営」を使った勉強会や、本を配布してのレポート提出、社内研修後のレポート提出…

少しずつですが、自主性と創造性が形に現われてきました。

スタッフの成長を感じられて嬉しいです。

ベンチマーク

2009-07-30 01:24:34 | Weblog
◆◆人事評価

今朝は清水賃金研究所の清水さんと、人事評価のバージョンアップと新しい賃金体系の作成を行いました。

人事評価や賃金体系の仕組みは、まだまだ我が社の弱いところです。


理念の浸透に、人事評価は欠かせませんから、弱みから強みへと改善しなければなりません。


まだまだ未完の部分はありますが、活用しながらバージョンアップさせていき、夢の感じられる人事評価や賃金体系にしていきます。

次回店舗会議の時に、それぞれの店で総務部から詳細を説明します。


◆◆ベンチマーク♪

夕方は南高井店の南川さん、武井さん、小山さんとベンチマークに行きました。

久しぶりのスタッフとのベンチマークです。


食事をしながら…ベンチマークの仕方、学べるところの探し方などを話しあいました。

こうしたスタッフとのコミュニケーションが好きです。

今日も店づくり、強みの見せ方、商品の構成、細かい商品説明など、上質さをたっぷり感じました。

学んだことを生かして、マルブンはマルブンの上質を目指します。


◆◆特注ケーキ

南高井店の武智さんは凄く器用です。

写真のケーキは武智さん作。

先日は情報カードで名指しで、お客さまから褒められていましたが、このケーキの仕上がりレベルを見たら、そりゃあ誉めたくなるよ。

いいスタッフに成長してきてるね。

研修修了

2009-07-29 00:24:59 | Weblog
◆◆ディズニーからの便り

今日第三グループのディズニー研修が修了しました。

研修参加の皆さんもよく学んでくれたみたいです。

尾上さん、藤田大くんからの報告がありました。


◆尾上さん

お疲れ様です。

研修に行かせていただいて、ありがとうございました。

ディズニー、カシータ、どちらも圧倒的な差を見せつけられました。

あのような感動を、マルブン流に工夫して、お客様にも味わっていただけるように頑張ります。

ありがとうございました。

◆藤田大くん

お疲れ様です。
2日間ありがとうございました。楽しかったです。

ディズニー、カッシータともにプロフェッショナルをしっかり体験できました。
明日からどんどん店に入れていきたいです。



◆◆どう生かすか

ディズニー研修も、あと四グループです。

全部で30名の仲間が同じ体験をします。

五グループが終わった辺りで、ディズニー委員会を立ち上げる予定です。

出来れば委員長・副委員長二名は、幹部以外の社員さんとパートナーさんから選出したいです。


◆◆CCL第一講修了

高松でのコーポレート・コミュニケーション・リーダーシップ研修(CCL)が終わりました。

私はこれからの時代、いい組織、最強のチームを作るためには、コミュニケーションがもっとも大切だと感じています。

ビジョンの世界基準を達成させるためにも、最強のチームにしなければ…ね。

私が考える最強のチームとは

1.学習する組織であり
2.支え合う組織なのです。

学習する組織、支え合う組織とは…

お互いが継続的に学びあい、それぞれの長所を自覚して、長所を世の中の役に立つようになるまで磨いて伸ばし、短所は互いに補いあうチームです。

またお互いの夢を叶えるために、会社の資源を最大限活用できるチームです。


お客さまに…
感謝の気持ちを持ち♪
仕事を楽しみ♪
親から与えられた才能を、惜しむことなく最大限発揮する。

そして、それぞれがしっかり稼げる!

そんな仲間の集まりになることが、私の組織ビジョンなのです。


四国から世界を基準に仕事をしている会社があるなんて素敵じゃない。

そう思いませんか(笑)

世界基準の質を味わう

2009-07-28 01:13:34 | Weblog
◆◆いざ高松へ

今日は早朝に家を出て、高松に来ています。

今日から高松でCCLセミナーに参加してます。


CCLは神戸で参加中(次は最終講)ですが、今回の高松はリソースリーダー(アシスタント)という役割で参加です。

講師の湯ノ口さんは、コーチング・脳科学・神経学・最新の心理学においては日本でも引っ張りだこの講師です。

湯ノ口さんは来年上海でセミナーをやりますから、このセミナーは世界基準の質をもったセミナーなんです。

マルブンにも、二年前に社内研修に来ていただきました。

来年新しい方針とバッチリ合うので、また来ていただけたら…と思ってます。


今回はマルブン接客トレーナーの小山さんを連れて参加してます。


この研修とコーチング研修は、マルブンの幹部は必須の研修ですね。

次回は内藤店長を派遣しようと考えています。


◆◆ディズニー報告

MDP3Gの猪谷さんから、ディズニー研修の報告がありました。

今回は猪谷さんのたってのお願いで、ディズニーと、接客で有名な伝説の接客を提供しているレストラン、青山の“カッシータ”をプラスしています。

カッシータでは、様々なサプライズがあったみたいです。

カッシータさんにも、マルブンのスタッフが学びに行きますと、事前にお伝えしていましたから世界基準の接客をバッチリ体験できたのではないかと思います。

ディズニーランドもカッシータも世界基準の“質”をもっている企業で、マルブンが目指す経営ビジョンと同じ方向性です。

ディズニーランドやカッシータの向こうにマルブンのビジョンがあります。

帰ってからの、三番町店のサプライズ接客がどのように変化するのか楽しみですね。


◆猪谷さんからの報告

カッシータでテーブルの上に置かれていたキャンドルライトにサプライズのロゴがありました。

カッシータのサプライズの演出は他にもあり、大変参考になりました。

とても感動しました。

非日常的な空間で楽しめました。

これからホテルに着いたらミーティング行います。


◆木村くんの報告

1日目ディズニーランドはしょっぱなから、予定を覆させられ、ファストパスもとれず、やはり人の多さも驚きで待ち時間も驚きでした。

そんな中、意識していろいろ見させてもらいました。
先発で行っている人達の話を聞いてましたが、やはり人の数は多分段違いでした。

キャストの人達の細かな気配りや、アトラクション、ショーのウェイティングの間も、実際にかかってる時間よりも早く感じる、そんな演出や気配りを感じました。

カッシータはしょっぱなから驚きの演出でさすがだなぁと思いました。

僕のクレームにも誠実に丁寧に対応してくれ、不快に思わせないやりとりはさすがだと思いました。

明日はディズニーシーを計画的に楽しんで感じてきます。

今からホテルに戻りミーティングをして、明日に備えます。ありがとうございました。


◆◆世界最高の質を目指す

マルブンの経営ビジョンは「外食ビジネスにおいて世界最高の質を目指す」しかも!それを四国で達成させるというように決めています。

私が経営者をしている間にには、かなりのレベルで世界基準になっているでしょうね。


そうなったときに、今の幹部たち、猪谷や内藤や小山は、まるでディズニーで働いていた社員のように、マルブンのことを本に書いて出版したり、その過程で身につけたスキルを活用して、業界の講演やセミナーに引っ張りだこになっているでしょうね。

凄い稼いじゃったりしてね。ははは。


「会社は未来を創るところです」


マルブンという会社の資源(人・モノ・カネ・情報・チャンス)を最大限活用して、自分の幸せな人生、やりたいことを叶える人生にして欲しいです。

マルブンのビジョンを目指すこと、それがスタッフ個別の夢と繋がっているんです。


マルブンが世界基準になったら、猪谷や内藤他、主力スタッフたちは間違いなく引っ張りだこやろうね。


私はマルブンをそんな会社にしようと考えています。

田舞通信

2009-07-27 08:34:23 | Weblog
◆◆田舞通信

親愛なる皆様
お元気ですか。
今日は檜山講師のマネジメント通信を配信します。


1)「企業経営は人に始まり人に終わる」

不況の中、これからますます「人財による差別化の時代」が激しくなり、人財育成をどれだけ真剣に行ったかが、結果的に企業業績に顕著に出てきます。


2) 人財育成をする上で、必要になってくるのが「企業ビジョン」です。

どんな会社(お店)にしたいのか。
その為に、どの様な人財を育成する必要があるのか。


3)そして、その根幹になるのが「経営理念」です。

経営理念から人事理念が生まれ、そして、教育方針が策定され、具体的な育成計画(キャリアプラン)が作られる訳です。


4) 企業の規模は関係なく経営理念が必要なのですが、ややもすると中小企業の経営者の方々の中には経営理念の必要性を実感されてない方も少なくありません。


5)しかし、会社は理念だけでは運営できません。
事業の目的・目標を明確にし、組織をまとめる経営力も求められます。


6)ボートを漕ぐには、二本のオールが必要です。

ボートを会社に例えるならば、会社には理念というオールと、経営というオールが必要になってくるのです。

社員さんが居なくても、経営者として二本のオールは必要なのです。


7)私の水産高校時代は、手旗訓練やカッター(10人乗りのボート)訓練を随分しました。

カッターのオールの長さは一本4メーター位あり、丸太そのものです。

入り江でカッターを漕いでいるぶんには、なんら問題は無いのですが、湾を出たら波やうねりで、波にオールが取られたり、オールが顔面や顎に直撃です。


9)10人のオールはバラバラになり、初めて沖に出た時はパニック状態でした。

カッターは腕でオールを漕ぐのではなく、体全身で漕ぐので、時に丸太の様なオールが折れる時もあります。

10)それも、5,6時間漕ぎ続けるので、お尻の皮が捲れてパンツは赤く染まるのです。

沖に出る時は、遭難の恐れもあります。


11)私達を取り巻く経営環境が激しく変化する中、理念というオールと、経営というオールをより強化し、不況という荒波やうねりをしっかり受け止め、オールを漕がなければ企業は成長・発展しません。


12)そして、オールを漕ぐのは人です。

どんなに立派で丈夫なオールでも、漕ぎ手が居なければカッターは進まないのです。


13)しっかり、オールで波を捉え、そしてワンストローク(水をかく)の力の違いで進む勢いも違ってくるのです。

このストロークの力が「考える力」「人間力」「仕事力」「人間力」なのです。 

やはり、企業経営の主役は人「人財」です。


14)どんな問題・障害も乗り超える、「できる思考」を持った人財の育成を急がなければなりません。

思いは伝わる

2009-07-27 00:01:13 | Weblog
◆◆よく降りますね

今日もまた雨でしたね。
毎日よく降りますね。


梅雨が一ヶ月遅れてきた感じですね。

ここ何年か、遅れてますから、季節が一ヶ月ズレているんでしょうね。

原因は地球温暖化とか、地球の地軸がズレているとか色々言われているようですが、これからは新しい季節の認識がいりますね。


◆◆藤田店長

先日新居浜店のお客さまから青カードをいただきました。

このお客さまは、よく情報カードをいただいている方です。

数ヶ月前に赤カードをもらいました。

その時、藤田店長がきちんと対応したことが逆に喜ばれたようです。

今回の青カードも藤田店長名指しで褒めてくれていました。

仕事をしているとミスはつきものです。
大切なのは、あとの対応です。

今期は赤カードが来ると、各店ともスピードをもって対応してくれています。

今期の一番の成長です。

「顧客満足に対する意識が高い企業ほど、クレーム処理が速い」

と言われます。


藤田店長のように、クレームからファンなるほどの対応ができたら素晴らしいですね。

藤田店長もマルブンスピリッツが浸透しましたね。


もうすぐ○○ですからね。

しっかりしないとね(笑)


◆◆MDP第三グループ

明日からMDP第三グループがディズニー研修ですね。

猪谷さん、木村くん、尾上さん、藤田大くん。

ディズニーから学んできてください。

夏休み♪はじまる

2009-07-26 01:52:53 | Weblog
◆◆サークルKさん

今日はサークルKさんと次回商品についての会議&試食でした。

無理だと思っていたスパゲッティの麺の仕上がりが、思っていたよりも良く、出してもOKのレベルまで行きそうですね。

サークルKの開発の加藤さんの意地ですね。

前回販売した“米粉パスタ”ですが、出す時期が速すぎたみたいで、販売数が伸びませんでした。

あのパスタは東京のケンミン社製でしたが、ケンミンの社長さんまで送られて召し上がっていただいたみたいで嬉しいです。

今、お台場で開催されているフジテレビの夏祭りでも米粉パスタが販売されましたから、二年後くらいには愛媛でもポピュラーになるかもしれないなんて話しましたよ(笑)



◆◆南大阪経営研究会

夕方、南大阪経営研究会から三名のお客さまが来ました。


10月に人材育成について、講演に呼ばれています。今日はその打ち合わせでした。


美容業と物流業の社長さんでしたが、今からの人材育成のありかたについての悩みは皆同じですね。


夜は三番町店で食事をして久しぶりに夜の街に出てみました。

夜市と夏休みがはじまったのが合わさってか、街は若い人がたくさん出てました。

忙しい時期がはじまりました。

8月に向けてGO~ですね。

誉められました

2009-07-25 01:40:00 | Weblog
◆◆豪雨

先日の防府に続き…

異常気象だよね。

今日も福岡で豪雨があったようです。

お店に入って食事を終えて出てきたら、外が川のようになっててビックリという映像がニュースで流れていました。

昔は台風の時くらいしか、こんな雨はなかったんだけどね。

今は雨が恐い時代になりました。


◆◆誉められました

昨日、南高井店で取引業者さんのお食事会のご予約がありました。

その時の対応が非常に良かったと、わざわざ支店長さんから私にお電話をいただきました。


そのことを南川さんに伝えたら…

まだまだ自分たちが思っている接客レベルには至っていないと報告メールがありました。


さすが!南川さんだね。

目指すべき目標が高いね。


マルブンの中でも、南川さんのように高い基準で仕事をしてくれるスタッフが増えています。


有り難いことです。


今、私たちがベンチマークしているのは、ディズニーですから、基準はディズニーですよね。


すごく高い目標だからこそ!やりがいが生まれます。

南川さんはじめ南高井店の皆さん、ありがとうございました。

準備した分だけ…

2009-07-24 01:41:08 | Weblog
◆◆早いね

今日で7月も23日が終わった。ひと月がすぎるのか速い。

毎月毎月、駆け足で過ぎて行くようだな。


7月が終われば、今期も残り2ヶ月。


稼ぎどきの8月ときっちり締める9月を残すのみだ。

残り2ヶ月の集客プランの準備はばっちりできてるかな?


速い店舗は来期のプランの準備に入っているかもしれない。

どんな仕事も準備が大切。

準備した分だけ、結果になってあらわれる。


お客さまと一緒に最高の夏にしたいね。

理念と経営8月号

2009-07-23 15:09:15 | Weblog
◆◆経営者の名言

経営者は社員に、「あなたに出会えてよかった」と言わせないといけないと思うんです。

社団法人日本青年会議所会頭 安里繁信

★関連記事は、月刊「理念と経営」8月号に掲載されています。
(25~32ページ「JC会頭に聞く」)


◆◆企業事例研究

今週の企業事例研究は、江戸末期、東海道の宿場町として栄えた小田原で創業し、143年にわたって、かまぼこを作り続けてきた老舗、株式会社鈴廣蒲鉾本店です。

現在は8代目の妻である鈴木智惠子会長と、9代目社長で会長のご子息である博晶氏、副社長で博晶氏の弟の悌介氏が会社を支えています。
 

☆いい魚、いい塩、いい水、職人の丁寧な仕事があれば旨いかまぼこはできる


鈴廣では、「食べ物はいのちの移し替えである」という企業哲学から、人工的な保存料や化学調味料などをいっさい使わずに製品を作っています。
 
「もともとすべての食べ物は“いのち”あるものだったんです。ものを食べるというのは、いのちをいただくことです。だからこそ、食べ物商売をしている私たちには、いのちをできるだけ元気なまま移し替えていくことが課せられていると思っているんです」と、副社長は言います。

この哲学は、鈴廣の「社是」にも通じています。それは、「老舗にあって老舗にあらず」という言葉。

社長たちの祖父である、7代目の言葉です。社長はこう話します。

「この言葉は仕事をしていく上で、いつも戻るべき基本だと思っています。
暖簾に胡座ををかいていてはいかん。日々、革新を続けることが大切だということを祖父は言いたかったのだと思います。では、何を守って、何を革新していくのか。私は精神的にというか、哲学的なものとして受け止めなければいけないと思っているんです」

そうはいっても哲学的に受け止めるというのは難しい。

守るべきものとは何か。つまりそれは、お客様と正面を向いて仕事をするということ。

「この姿勢さえあれば、けっしてごまかしなどできません」と、副社長は言います。

「かまぼこは、いい魚と、いい塩と、いい水。そして職人の丁寧な仕事があれば、ほかには何もいらないんです。旨いかまぼこができます」

社長のまっすぐな言葉が、一貫した経営方針を物語っています。

7代目は「化学調味料は麻薬だ」とも言っていたといいます。

最初は少しだった量が、使っていくうちにどんどん多くなっていく・・・。

自分たちが汗を流して、天然無添加の昔ながらのかまぼこが作れるのなら、喜んで汗を流そう。

この姿勢が、鈴廣のこれまでを支えているのです。
 

☆すべての製品やサービスの品質をあげて、初めてのお客様でも、その人を一生の顧客にしていく 


8代目と7代目が立て続けに亡くなり、鈴廣が屋台骨をいっぺんに失ったとき、会社を支えたのは現在会長である智惠子氏でした。

夫の死から10年間、社長を務めました。会長は当時をこう振り返ります。

「私が頑張れたのは、先代が亡くなった後も社員が一人たりとも退職することがなかったからです。そのことにとても大きな力を得たのです」

鈴廣では社内の人財育成のシステムを整備し、職責にあわせて必須で行なう研修を充実させています。さらに、自己申請で受講できる研修コースも創設。

このコースは2つあり、ひとつは将来経営幹部をめざす「鈴廣21世紀経営塾」。
もうひとつは中間管理職をめざす「リーダー塾」です。

ともに1年間のカリキュラムで、両コースともにねらいは自発能動の人財を育てること──。

人の大きな力に助けられ、その大切さが身にしみて分かるから、人を育てる。
 
そして、これからの鈴廣にとっても、社員の存在はますます大切になってくるのです。その理由を副社長はこう語ります。

「私たち食品会社にとって2015年問題(※1)は看過できない大問題なんです。
(中略)日本の人口の構成が大きく変わっていく分水嶺です。このとき、どう鈴廣が成長しているのか。いまから答えを出しておかなければならない」

※1.2015年に「団塊世代」がすべて65歳以上になり、高齢人口がピークに達する。

その方向はすでに明確で、それは、すべての製品やサービスの品質をあげて(プレミアム化し)、初めてのお客様でも、その人を一生の顧客にしていくこと。

「味も、施設も、サービスも、それらのプレミアムを提供するのは社員です。
こう考えると、いちばん大切なのは社員一人ひとりが『プレミアム社員』にならないといけないのです」

では、プレミアム社員、すなわち付加価値のある社員とは、どんな社員なのか。
それを一人ひとりに考え、議論してもらうための自発能動の人財育成なのです。

かまぼこは「完全食」。とても体にいい食べ物なのだそうです。

しかしながら、なかなか主菜にはなれない。

毎日の食卓に並んでいなくても別にかまわない。そういう食品。

この状況をなんとか打破したい。

これが、今後の鈴廣のビジョンであり、経営者である兄弟2人の願いです。

2人の父である、8代目社長が口癖のようにいっていた言葉が甦ります。

「企業は自らの商売を通して、社会貢献することを目的とするべきだ」

かまぼこをどんどん食べてもらって、少しでも人びとの健康の増進に役立ちたい。それが鈴廣のいちばんの社会貢献であり、存在価値でもあるのです。

★関連記事は、月刊「理念と経営」8月号に掲載されています。
(16~23ページ「企業事例研究1」)