まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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『若草物語』100% “ 良書 ”

2009-05-03 22:29:29 | アメリカの作家
LITTLE WOMAN 
1867年 ルイザ・メイ・オールコット

『ハイジ』を読んでいたらことのほか楽しかったので少女文学など読んでみようかと
ご存知!『若草物語』に手を伸ばしてみました。

ご存知!とは言っても四人姉妹だという以外に内容はご存知ですか?
私は子供の頃少年少女文学全集という箱入り挿絵入りの全集で読んだのですが
ほとんど覚えていませんでした。

四姉妹の、あるクリスマスから翌年のクリスマスまでの1年を描いた物語です。
一家はもともと裕福だったのですが、父のマーチ氏が友人のために財産を失い
以前のような羽振り良さはありません。
マーチ氏は慰問のため戦地(南北戦争?)に赴いていて不在です。
母のマーチ夫人は優しく穏やかで貧しい人たちへの慈善を怠りません。

長女のメグは16歳でしっかり者ではありますが、裕福だった頃が忘れられず
きれいなドレスが欲しいな…などと思いながら家庭教師で家計を助けています。

次女のジョーは15歳で男の子になりたいと思っている作家志望の少女です。
少しお行儀が悪いけれど素直で、裕福で頑固なマーチおばさんのお気に入りです。

三女ベスは13歳、大人しくてとても内気な音楽好きの女の子です。
不平も言わずせっせと働くので家族の皆のお気に入りです。

四女エミィは12歳で、おしゃれに余念がないおませさんです。
勝ち気でプライドが高く、体罰が気に入らず学校を退学したりします。

なにしろ年若い姉妹のことですから喧嘩もあり、良い子になろうと誓っても
つい仕事や勉強を怠けたり、お姫様のように贅沢な生活を夢見たりするわけですが
姉妹のお手本となる賢母マーチ夫人に諭されて正しい道を見いだしていきます。
また、隣人のローレンス様やその孫ローリィ、長年仕えてくれるハンナなど
温かい人たちに囲まれて優しい気持ちを取り戻しながら成長していくのです。

マーチ氏の重病、母の不在、そしてベスの危篤などを乗り越えた時
一家揃っての幸せに満ち満ちたクリスマスがやってきます。

内容について言えば何ひとつ汚れたところがなく清らかで
少女たちに読んでいただくのに適している物語だというのは分かります。
ただ文章は月並みだし、展開は見えてるし、「こんなこと言いそう…」と思えば
その通りのことしか言わないしで、あんまり面白みのある物語ではありませんね。

無くなったっていいやとは思いませんが、今となっては誰が買うんだろうか?
10代の女の子はこういうの読みますか?
私はどんな本だったか思い出せずに買いましたが、覚えていたら買わなかったでしょう。

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